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【南仏プロヴァンス暮らし】Terrasse / テラス

雑誌『プロヴァンスで過ごした2年間』。
最初の記事は、テラスについてです。



フランスでの毎日を豊かにしてくれていることの一つは、「テラス」の存在です。

家に、バルコニー(balcon)と呼ぶには少し広い、ベランダ(véranda)と呼ぶには少し小ぢんまりした、両者の中間くらいのテラスがあります。直射日光は当たりませんがいつも日が入り、木のテーブルと椅子、そしてお花たちが元気に暮らしています。

2年間暮らしたプロヴァンスの自宅のテラス


日の入りが20時以降だった夏から秋の初めにかけては、毎晩このテラスで食事をしていました。昼間のような明るさと、心地よい夕涼みの風、花々の鮮やかな色が生きている。こんな幸福の真横にあって、室内で食べることは考えられませんでした。冷たいビールと、サラダに生ハムにチーズにバゲット。自分の家のテラスで。

一日の終わりにこの時間を持てたことは、外国での生活立ち上げに当たって、ストレスフリーの実現に大きく貢献したと思います。よい時期、季節にフランスに来られました。

冬の間はテラスでの夕食はお預けですが、その間も、寒さを物ともしないお花たちが毎日パワーをくれています。きらきらと輝く太陽の光を感じながら、朝、お水をやるひと時。私自身にも栄養をもらっているかのように、自然と、一日を始める新鮮な気持ちになります。日中、部屋にいても、そこに花々があることで生き生きとした気分になれます。

フランス生活での、とても大事な部分です。