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中途半端

離婚後始めに働いてた店のスタッフさんにリクエスト頂いて久しぶりに二日間出勤した。

出勤案内が直前だったせいもあるけれど
一日半待機して、リピーターさん二人と新規さんお一人だけ。実入りは40000にしかならなかった。

交通費もホテル二泊分も払ってもらってこれでは申し訳なくて。

そういえば、二つ目に働き出した店も最近暇だし、復帰した古巣の店でも8年前からのリピーターさんがちょこちょこ来てくれるとは言え、
そんなに忙しくはない。

コロナのせいとか、店のせいとか、
出勤案内が直前だからとか…

いくらでも誰かのせいにすることはできるけど、
 どの店でもしっかりリピーターをつけて毎回稼いでる子はいる。

特に今日来てた店は毎回お客さんにアンケートをとっていて、その結果だけで言うと、私はオール5とは言わなくてもかなり高評価で、ほとんどの方が「また指名したい」につけてくれていた。

にも関わらず毎週出勤していた3ヶ月の間にそこまで多くのリピーターは掴めず、
こうやって久しぶりに出勤してもこの程度だ。

たしかに何人か、行きたいけど都合が合わなくて、とメッセージは頂いたけれど、それも含めて結果がすべてだ。


二番目の店では、マッサージ技術がある子や年齢高めの子は少なくて、ほかとかぶらない分、はじめはそれなりにお客さんがついてた。ほかの子とは段違い、マッサージも性感マッサージもすごいって誉めてくれる人は多かったし、何人かは何度かリピートもしてくれた。

でもこっちもここ1,2ヶ月は暇で、
そのくせ裏サイトの叩きばっかり上がるし、
向こうは波が上がらなくなったせいもあって、
出勤する気が失せて、
足が遠退いたらホームページでも裏サイトでも
注目されなくなってしまった。



今までで一番稼げた古巣の店のリピさんたちを接客しながら
あの頃と今の自分の違いを分析してみた。


技術は変わらない、いや、少しだけど上がってる。

年齢は上がったけどエステ系は年配客や年上好きの草食男子も多いし、そんなにマイナスとは思えない。スタイルも悪くなってないし。


そういえば、初めの頃も技術にはそれなりに自信があって、そこは褒められたのになぜかリピートは少なくて。

そこからいろいろ研究して、お客さんのことを好きになろう、その時間だけでも恋人になろう、って思い出してからリピートがうなぎのぼりになったんだっけ。
ラブ光線っていうのは見えないようで
ちゃーんとお客さんの心の目に見えてるんだなと思った。
自分自身も仕事を越えてお客さんとの時間を楽しんでいた。
その弊害で体も結構許しちゃってたのはあるけど。


でも、今の私は心にあの人がいるからそれができない。
ラブ光線を、どうでもいいただのお客さんの男たちに送ることができない。
この仕事を心から楽しめていない。
できれば、技術だけでリピートしてくれる楽なお客さんがいいと思ってしまっている。


元々性格はさっぱり目なので色恋では売りたくない方だったけど、今はもうめちゃくちゃすで、そんなつもりはないけれど、お客さんからしたらすごく業務的に感じてるのかもしれない。

点数はいいけど、なぜかまた会いたいとは思えない子。

教科書みたいによくできてるけど、特別ひかれるものはない子。


たぶん、それが、今の風俗嬢としての私だ。


だけど、私は自分の心と体になるべく嘘をつきたくない。

今の自分は彼のことが好きで、正直本業よりもサーフィンを優先してて、そのためにお金を稼げるこのバイトをしてる。

彼とちゃんと付き合えるようになりたいから、お金の余裕を作るためにこのバイトをしてる。

うわー、あかん。
お客さんの幸せの前に彼のことや自分勝手な理由がきてる。

きっと、これなんやろうな。
そのくせ、このバイトをしてるせいで彼とも一定以上のなかにはなれないでいる。

全部が、中途半端。

だめだこりゃ。


これじゃあ稼げないよね。
いくら体は気持ちよくたってお客さんがまた会いたいと思わないよね。


こんな状態で3年間なんて…到底無理だな。
そもそもこのせっかちな私に、彼のことこんな中途半端なまんまで三年も…持たないわ🤣


でも今は、来年の夏までは、やっぱりサーフィンを優先したい。これも、長期戦ではできないから。

うん、来年の夏までは、サーフィンとバイトをちゃんとがんばろう。
彼のことは一度抑えよう、本気で。
どちらにせよ、今LINEも少ないし、前みたいな楽しいやりとりもなく、ただサーフィンのことか、私がご機嫌伺いみたいなメッセして、
彼が気分次第でそれに答えるかどうか、みたいな感じだし。


サーフィンはがんばろう。
その姿を見て彼と先輩後輩として多少繋がることはあっても、それだけにしよう。
お仕事の時は目の前のお客さんのことを、好きな人だと思おう。
またあいたい、と心から思えるようにしよう。


そして、来年の夏、大会が終わったときに、サーフィンのことも彼のこともバイトのことももう一度考えよう。

それでもやっぱり彼のことが好きなら、風俗バイトは一回やめて、普通のバイトを探して(もちろんそれまでに本業盛り上げる努力もしつつ、ある程度貯めて)、彼にきちんと伝えよう。もちろん、彼の答えはわからないけど。

大会終わっても、どうしてもまだもう少しサーフィンをがんばりたかったら、できるところまで、バイトもがんばってみよう。

3年働いて、1000万弱貯めたい。

なんの根拠もなく、自分が勝手に決めた数字だ。別にそれを守らなくてもなんともない。
それを守ることより、すべてが中途半端なままだらだらと日々を過ごす方が無駄でもったいない。
そもそもこんな中途半端な状態では3年働いたって絶対そんなお金貯められないだろう。


よしっ。
自分に甘くて弱い私だけど。
がんばってみよう。
明るい未来のために。
笑顔の毎日のために。

がんばるぞ。

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