この世に病気やケガがなかったら
病気やケガがなくなることを望む人は少なくないように思います。
かく言う私も、氣功を始めた理由は病人を治したいという欲からでした。
では逆に、病気や怪我がなかったらどうなるのでしょうか。
例えば、ランナーが走る練習をし過ぎて疲労骨折したとします。
そのランナーがすべきことは、骨が元に戻るまで足を休息することだと思います。
それなのに、痛み止めを打って痛みがなくなったから大丈夫だと思いこみ、さらに練習して取り返しのつかない障害になってしまうかもしれません。
そんなことするわけないと思う人がいるかもしれません。
ですが、生活習慣に置き換えてみたらどうでしょうか。
例えば糖尿病の場合、1日で突然罹患することはほとんどないと思います。
試しに明日、糖尿病になってみてください。
できないと思います(笑)
そして、糖尿病が1日で治ることも、ほとんどないでしょう。
それくらい、人体の状態が変わるのに時間がかかると考えられます。
とはいうものの、糖尿病の前に肥満になる傾向があると思われますので、健康診断等で肥満だと診断されたら、糖尿病にならずに済むこともできるでしょう。
つまり、病気や怪我は、今のままの生活を続けていたら命に危険が訪れるよ、と教えてくれていると捉えることもできます。
ほとんどの人々にとって、生きていることは当たり前ですから、命の価値に氣づくことはありません。
それこそ、病気や怪我になって健康を失い、初めてわかるのかもしれません。
そういう意味では、回復力が高い若い頃に、後遺症がない大怪我や病に一度罹っておくことは、その後の人生の健康寿命が延びやすくなるため、重要だと思います。
痛いことや苦しいことは避けたいですが、それらから得られる大事なこともあるわけです。
病気になった後、運良く医師の治療を受けて完治しても、変わらぬ生活習慣を続けていれば、再発してもおかしくないでしょう。
具体的な例を挙げれば、胆石や腎臓結石などの石系は、一度できるとできやすい体質になると聞いたことがあります。
ですから、怪我や病気だけでなく、それらが生じる予兆を感じた時点で生活習慣を変えることが大事です。
人間は楽な方へと流されていきますので、生活習慣を変えるのは億劫に感じることでしょう。
それでも構わないと思います。
今の時点で健康診断で何かに引っ掛かっていてもスルーしたとして。
さらに状態が悪くなった時点でも、命がなくなる前に心を入れ替えられたらいいと思います。
命があれば、人生をやり直せますから。
亡くなった後にやり直そうとしても、時既に遅しです。
そんなこと言っても、余命宣告されたらどうするんだと思うかもしれません。
願わくば、そうなる前に氣づいて欲しいと思うものの、余命宣告されてから一氣に氣づきを得る人も少なくないと思います。
思い返してみてください。
末期症状の人が発信するメッセージは多くの場合、心を打つ傾向にあると思います。
余談ですが、スティーブ・ジョブズの名言は、私が資本主義の思想から脱却できた要因として大きかったです。
怪我や病気されも、意味があり、必要だからこの世に存在しています。
怪我や病気とは無縁に長生きするのも人生。
死期を意識して、タイムリミットまでに悔いが残らないように濃厚な日々を過ごすのも人生。
元も子もないことを言ってしまえば、生活習慣を変えたくもないしラクにすぐに苦しみから解放されたいなら、モルヒネやドラッグが候補に挙がると思います。
ですが、危険な副作用を知っているから、ほとんどの人が手を出さない。
モルヒネやドラッグ等とは比較になりませんが、私たちが日頃口にしたり使用する物の中にも副作用があります。
無用な苦しみを体験せずに健康を維持したいなら、このままではダメだと氣づいた時に変えましょう。
明日からではなく、その瞬間に変わりましょう。
人の脳は1日1.2万〜6万回の思考をしていると聞いたことがあります。
それだけ意志が変わりやすいと考えるなら、明日のあなたは別人だと思った方がいいです。
こうして、変わるチャンスがあるなら儲けもんです。
なぜなら、一瞬で事故死して氣づく機会すら得られなかった人もいたでしょうから。
死なないために、病気や怪我、さらには体調不良が伝えてくれるメッセージに耳を傾けてみてください。
そんなことは知っているし、生活習慣を改めても改善しないという方は、無用な重しとして怪我や病気や事故を体験させられているかもしれません。
こんな日々は嫌だと思ったなら、ご相談ください。
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