はじめまして②

『もしもし?着いた?』

声……めちゃくちゃに良い…


びっくりした。惚れそうだった。

ちょっとオラオラしてたけど
程よく低い男前な声してて
電話だけでドキッとしてしまった( ˙ᒡ̱˙ )


『ちょっと先のあの辺に停めて!』

え?なに?なんのこと?どれ?

車の窓開けてキョロキョロしたら
上層階の窓から電話してる人が
私の前方を指差してた。


あの人か。

私、これからあの人とえっちするんだ…


もう頭の中はそんな感じだった。笑


私の記念すべきテ○ィンダー1号。

そして私は彼にとっての1号でもあった。


車を停めて降りたら
玄関を開けて立ってた。


『お疲れ!まじで近いんだね!』

「あ、どうも…そうね、近かった(笑)」

『仕事前っしょ?時間平気なの?』

「30分くらいだけど大丈夫」

『そっか、麦茶でいい?』

「いや、そんな…大丈夫!」


はじめましてとは思えないくらい
気さくに話してくれて…

私は恥ずかしくて顔もまともに見れなくて…


麦茶は不在の奥さんのことを考えたら
口を付けられなかった。

部屋にはお子さんのおもちゃが置いてあって
結婚式のウェルカムボードもあった。

なんてことを…

一歩踏み入れてしまった…

もう戻れない……


ぐるぐるそんなことばかり考えてた。


どこに居れば良いのか分からず
うつむいて麦茶持って突っ立ってる私に
彼が近づいてきて

麦茶のコップを取り上げて…

顎クイして、私のマスクを降ろして…

優しくキス………


まだ出会って10分経ってない人と
キスしてる…???

頭ぶっ飛びそうだった。


それに、キスしながら見た顔面は
びっくりするくらいイケメンで

その現実を目の前にして、我に返って
急激に恥ずかしさが襲ってきた!!!!!笑


「ちょ、待って」

『なに?』

「ダメだ、恥ずかしい…」

『大丈夫。 ほら…』

続けようとする彼に何度も

「ごめん、待って…」って言っちゃって

嫌われるかもしれんと思ってたら


『やめて?恥ずかしいがうつるだろ(笑)』


あ、恥ずかしいのは同じだったんだ
ってその言葉で安心して
無事、最後まで致せました←


帰るときには

『ありがとうね、仕事頑張ってな!
気をつけて』

そう言って見送ってくれた。

「こちらこそ、ありがとう」

全然気のきいたこと言えなかった………


こうして私は一目惚れしてしまった。


写真より、ずっとずっとかっこよくて

休みの日だったのに
私に会うために髪にワックスつけて
香水つけて待っててくれた彼。

私もちゃんとしてくれば良かった
って本当に後悔した←


これでポイされて終わるかもと思ったら
切なすぎた。


なんでもっと早く会わなかったんだろう?

断り続けていた、拒み続けていた自分を
めちゃくちゃに責めた。


この日の仕事は
ずーーーーーっと彼のことを考えて
ボケ~っとしてた。笑


私の忘れもしない一目惚れの話でした(ちゃんちゃん)

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