読了:『終着駅殺人事件』 西村京太郎
こんばんは。
昨日は久しぶりにソファで寝てしまいました。
化粧も落とさずに寝るなんて滅多にないので、逆にそこまで疲れることができた自分に感動。
よくやり切ったなあ。
さて、今回はずっと気になっていた故・西村京太郎さんの作品です。
残念ながら今年の3月に亡くなられたのですが、とても有名なミステリー作家さんです。
本屋のバイトでも「西村さんの『十津川警部』シリーズはどこですか?」と聞かれたこともありました。
沢山の作品を書かれているのですが、その多くが”鉄道トラベルミステリー”と呼ばれていて、電車の時刻表や乗り換え時間などを使ったトリックで有名です。
『寝台特急殺人事件』から始まったこのシリーズですが、今回読んだのは81年に日本推理作家協会賞を受賞した『終着駅(ターミナル)殺人事件』です。
終着駅(ターミナル)殺人事件』故・西村京太郎
物語は、同じ青森の高校を卒業して上京してきた男女7人が、7年ぶりに揃って故郷へ帰るため上野駅に集合するところから始まる。
一人を除いて集まった6人は、寝台特急「ゆうづる7号」に乗り込んだが、途中で一人がいなくなった。
青森に着いて知らされた上野駅での仲間の死。
途中でいなくなった仲間の捜索も始まったが、川に浮かぶ彼の死体が発見され、その後次から次に死んでいく仲間達。
果たして誰が犯人なのか。
そして犯人は物理的に不可能な殺人をどう遂行したのか、、。
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ちょっと長いですが、読み始めたら止まらず、電車待ちのホームでもエスカレーターでも読み続けていました。
人を殺してから同じ電車に戻るのは不可能だけど、車だったら追いつけるかとか、警察が検証するところが臨場感があってとても面白い。
そしてそんな自殺のような殺人のトリックが、時刻表にすら載っていない運転停車だったり、車体の構造だったりします。
最後の最後で犯人の動機と犯行に及ぶきっかけが判明し伏線が回収される展開で、思わず唸ってしまいました。
うん。これはファンが沢山いるわけだ。
上野駅は私も一時期使っていたので、その雰囲気といい、同じ終着駅である東京駅とはまた違う感じが「あ〜分かるな」と思ったり。
ミステリーは人が沢山死ぬので敬遠してばかりでしたが、年初めに読んだ横溝正史の金田一耕助シリーズだったり、この十津川警部シリーズだったり、
面白すぎてずっと読み続けられるものばかりだということに気づきました。
人生損してたとはまさに。
ミステリー読まない方にもぜひ一度は読んでもらいたい作品です。
ちょっとした刑事気分、探偵気分が味わえるし。笑
ああ、こうして積読本を読む日が遠のいていくんだな〜。
では、今日はこのへんで。
今日のnegoto「人は未来の自分の能力を過信する癖があるそうです」
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