【ゲートの正体】作ったのはラヴォスじゃなかった?|クロノトリガー考察
今回は「ゲートの正体って結局なんだったの?」をテーマに語っていきます。
クロノトリガーにおけるゲートとはタイムゲートのことを指します。
最初はルッカの発明した物質転送装置「テレポッド」にマールの持っていた古いペンダント(ドリストーン製)が共鳴して、次元の歪みが発生。
後にルッカがテレポッドの技術を応用して、次元の歪みを安定化させるゲートホルダーを開発したことで、クロノ達は時空間を行き来できるタイムトラベラーとなりました。
とはいえ、このゲート。ドラえもんのタイムマシンのように思い通りの時間に飛ばしてくれるようなモノではありません。
あらかじめ決められた5つの時間軸の、特定の時間にしか飛べない限定的なモノとなっています。そして不思議なことにそれらの飛べる時間は共通して、全てラヴォスに関わっていました。
ラヴォスが原因説
原始の時代にラヴォスが飛来して出来た巨大クレーター。
ラヴォス本体はそのまま凄まじい速さで地中深くへ潜っていきましたが、その落下地点にはあたらしくゲートが発生していました。
この現象を元に、ロボやルッカはラヴォスのエネルギーが時空間を歪めて、ゲートを発生させているのではないかと考察します。
テレポッドにマールのペンダントが共鳴したのも、ドリストーンがラヴォス由来のものであるなら、ペンダントにわずかでも残されていた魔力が作用した結果と考えても、おかしくありません。
事実ラストバトルでも、ラヴォスは時空転移という技を使ってくることから、実際に時空間を操る能力も持っているハズです。EDでもラヴォスの死によって、ゲートの力が弱まった事実もあります。
ゲートの矛盾
ですが、この説には矛盾もあります。それは、そもそも最初に原始にくるため通ってきた不思議山のゲート。
このゲートはラヴォスが地球に落ちてくる前から存在し、使うことが出来ています。
ラヴォス説の否定
結局最初に上がっていたラヴォス説ですが、これは作中でルッカによって否定されています。
それは緑の夢イベントにて、仲間たちがこの度について語り合う場面での話。
仲間たちの仮設によれば、ゲートは星の見ている夢。もとい星の走馬灯では無いかと仮定されました。
星の走馬灯説
ラヴォスに寄生された末の1999年の未来。
星の死が確定したその刹那、星は夢を見たといいます。自らの上、大地の上で生きてきた生命の歴史を。
「あの時ああしていれば、こうしていれば」という後悔が走馬灯のように記憶を駆け巡り、その星の思いがゲートになったのではないかと。
だからこそ、この物語の最終章は『星の夢の終わりに』といいます。
エンディングにおいてゲートが消えたのも、ラヴォスが死んだせいではありませんでした。
確かにラヴォスはゲートを生み出す原因にはなっていましたが、実際にはクロノたちがそれを取り除いたことで、星は夢から覚めることが出来たのでしょう。
星の視点を取り入れたストーリー紹介動画も作ったので是非。
おまけ
ネットで調べることも知らなかった当時。クロノトリガーをプレイしていた幼い筆者には、この時ルッカたちの言っていた「夢を見ている人」が誰なのか分かっていませんでした。
人というからには、古代で消えたサラのことだろうか?
でも、ルッカはEDで「その人はもう助かった」と言っている。魔王はサラのこと探しに行ったし、まだ助かってないよな?
それがまさか人=意思を持った星のことなんて思いもしなかったなぁ...という当時の思い出。
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