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ブラック企業に転職・就職しないための求人情報の見方について

こんばんわ、新しいスマホを買って設定していたらもう寝る時間のゲーム会社の人、ねじおです。

くそう、時間がない…。
流石に仕事はじめから遅刻は避けたい…。

と、いうわけで。

転職を考えている人が求人情報を見る際の視点が増えることを目的に、昔、何かの記事に投稿したけど結果的に掲載されていない内容が残っていたので、少し変えて載せておきます。
(手抜きですいません)

就活・転職活動を始める方の参考になれば幸いです。


以下参照。

新卒採用・中途採用どちらも場所を押さえて集客するタイプのイベントや説明会の開催はなかなか実施できなさそうな時世。

今年もオンラインでの説明会や、Web上での募集要項から応募、選考を進めるケースが中心になるかと思うので、
求人情報のどこを見たらブラック企業を見分けられるのか、について説明をさせていただきます。

●求人情報に書いてあること・書けないこと

転職サイト・新卒ナビ・SNS型求人サイト・求人集約サイト、色々な形で求人情報は掲載されていますが、
基本的には仕事の内容や就労条件(勤務時間・勤務地・休日・給与など)は必ず記載しないといけないと職業安定法で決まっています。

逆に書けない項目もあり、

・性別を限定するような表現
・年齢を限定するような表現(一部、例外あり)
・最低賃金以下の給与での募集

これらは男女雇用機会均等法、改正雇用対策法によって明示できないことになっています。

「ガードマン」や「看護婦」といった表現もそれぞれ男性・女性を連想させるので駄目です。

特に年齢条件が書けなくなって以降、中途採用での書類選考の手間は増大しました。

例をあげると、
プログラムの知識は不問で25歳までの若手を採用して社内で教育をする方針でプログラマーを募集しようと考えている会社があった場合、
求人情報に年齢条件が書けないので、全年齢に対して未経験募集と書いて募集せざるをえず、
40代や50代の応募者が未経験OKの文言に釣られて応募してくる。

みたいなことが起こります。

立派な社会人経験や実績をお持ちの方でも物理的採用要件から離れている場合は、書類選考を通過できません。
(上記の例だと、未経験プログラマー募集に48歳カリスマ美容師が応募してきても書類選考は突破できないでしょう。。。)

こういった場合は、求人情報内にやんわりと、「20代活躍中!」とか「女性スタッフが多くて安心!」というような、制限はしていないけど、そんな人に来てほしいなーという文言が書かれていたのですが、昨年末に多くのナビ媒体や求人サイトではこちらの記載も×になり、見分けることがより難しくなりました。

会社の平均年齢や、
インタビュー記事に答えている社員の立場(新卒や若手、女性など)から判断せざるを得ない点がつらい点ですが、

ノーチャンスな求人に応募して、悲しいお断り文が届くよりは、
そういった求人はスルーして、自分の物理的要件や条件に合う求人を探すほうが良い結果につながりやすいです。

●求人広告で注意する文言

・根拠のない「夢の実現」「成長できる」「人を喜ばせる」「やりがい」
オンラインスクールと提携していてまずは1か月それを受講します!と言う様な物理的な環境や、
中途採用で入社した方全員が免許を取得しています!と言う様な客観的な数値やデータによる説明があれば良いのですが、無い場合は注意です。
サービス業の募集や、アルバイト採用の求人情報なんかでは未だに目にする文言です。

・何をするのかよくわからない業務内容
「誰にでもできる簡単な仕事です」「丁寧な指導があり初めての方も安心です」
それは良いのですが、肝心なポイントは「どこで誰が何をどうする」仕事なのかです。

例えば、未経験者がいきなり研修だと先輩社員と高いビルの屋上にある作業現場に連れていかれて命綱をしながらネジ締めをする仕事だと、
確かに誰にでもできて、未経験でも指導してくれますが、残念ながら私はやりたい仕事ではありません。

・高い給与/幅のある給与表示
日本のサラリーマンの平均年収は420万円程度、非正規雇用を含めた平均だと360万円程度と言われています。
平均年収が高い職種(エンジニア職やコンサルティング職など)では無いのに、
給与欄に「年収 800万円」と言う様な高い表示がされている場合は、募集を増やすためのアピールのために高い金額を表示しているか、
その会社の規定上の最高値(要は現実的でない水準)を掲載している可能性が高いです。
また、デザイナー職や技術職などの専門職の場合はスキルレベルや資格の有無で年収の幅が出ることが多いので、まだ理由が想定できますが、
一般職や営業職で「年収 280万円~900万円」という様な幅のある表示がされている場合は、
インセンティブ(仕事の成果で給与が決まる制度)の割合が高い可能性があります。
うまく成果が出せれば問題ないですが、仕事がうまくいかないと下限の給与で生活をする羽目になります。

・変換された仕事内容
あまり人気のない仕事や大変な仕事ほど、求人情報上では言い換えて表現されています。
目先の横文字や耳障りのいい言葉だけで判断するのではなく、結局何をするの?という目線が大事です。

お客様サポート業務 → クレーム対応係
アミューズメントサービス → パチンコ屋
テレフォンアポインター → ひたすら電話営業
衛生スタッフ → ごみ収集
ライフアドバイザー → 保険の個人営業
エコ設備セールス → 太陽光パネルの個人宅営業
幹部候補生 → 店舗スタッフ

●対処法:5W1Hを確認しよう

上記の文言の中でも説明しましたが、
5W1H(誰が・どこで・何を・どのくらいの時間で・なぜ・どのように/どのくらい)で説明出来ると、その仕事の内容が判断しやすく、
誤ってブラックなお仕事に就く可能性がぐっと下がります。

求人情報の中にこのすべての項目が盛り込まれているケースは少ないので、
会社説明会や面接の中で確認をしていくことになります。

●具体例

■営業未経験者でも安心 ルート営業中心のオフィス機器セールス★事業拡大のため増員募集
【仕事内容】
弊社の商品をご利用いただいている、または検討頂いているお客様のオフィスに訪問して、営業・提案活動を担当していただきます。
お客様の困っていることをヒアリングし、商品を提案します。
実際の納品やメンテナンスについては専門スタッフが居るので営業に集中できる環境です。

※ほぼルートセールスですので営業経験のない方でも安心、最初は先輩営業と同行して活動します。
※成約数に応じてインセティブが支給されるので、初年度から年収800万円オーバーも夢ではありません。

こんな求人があった場合、5W1Hに当てはめると、

 Who:(誰が) 自分が/最初は先輩と
 Where:(どこで) 担当する顧客に?(場所はどこ?ほぼルートってことは新規営業もある?)
 What:(何を) オフィス機器を(オフィス機器って何?)
 When:(時間) 定時ずっと?(営業に集中?)
 Why:(なぜ) 事業拡大するから(つまり売上を上げたい?)
 How:(どのように) 法人オフィスに訪問して対面で営業する/最初は先輩が

となります。
ちょいちょいわからない項目が出てきます。

これらを面接や説明会などで確認すると、この仕事が大変そうなのか、自分が出来そうなのかの判断が具体的に出来ます。

もう一歩踏み込む場合は、

 How much:(値段は) 高いものを売るのか安いものを売るのか
 How many:(量は) いっぱい売らないといけないのか、月に1件売れたらいいのか

も確認できると、忙しさの裏付けになります。
他にも評価されるポイントや一人前になるのに必要な時間なんかがわかると、入社後のミスマッチをさらに防げます。


新年これから就活・転職活動を始める方の参考になれば幸いです。

ジュース奢ってくれるんですか!? え!?コーヒーでもいいんですか!? 今から超がんばります。