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会社辞めて何するかの表明(無邪気 はじめました。)

去る5/31で、10年前に日本法人を立ち上げそのまま代表を勤めた海外企業を辞めた。

面白い会社で、「やわらかい会社」であることに心血を注いでいた。会社にあるキッチンでみんなでご飯作ったり、ヨガしたり手つなぎ鬼したり。以下、その当時書いた記事。

で、辞めて何をしているかというと、もっぱら、自宅警備員として家の安全を守っている。鉄壁の守備には自信があるが、どうやらお金は一銭ももらえないらしい。

儲けにならないことを見透かされてか、警備員であることを伝えても「で、何してるの?」と聞く人が後を絶たないので、noteを使って説明することにする。もちろん、これを機に継続的に何か書くつもりである。

会社辞めて何してるか

時間をかけてること

  1. 「無邪気」の社会実装に向けた探索

  2. MBTI関連(本物のMBTIの啓発とフィードバックセッション)

  3. デジタル x デザインチーム構築支援

お金をもらってること

  1. 研修講師

  2. MBTIフィードバックセッション

  3. コーチング・コンサルティング

正直、お金をもらっていると言っても家族5人で食べるには全然足りないので、あと2,3本は収益の柱を作らないといけない。

そして、一番やりたいのは、「無邪気」の社会実装である。
うーん、なかなか金のニオイのしないテーマである🌀 が、このテーマには天命を感じているのでやらざるを得ないのである。以下、それについて触れようと思う。

無邪気の社会実装とは

問題意識

人は子供の時はみな無邪気だった。(雑な括りだが)海外の人は総じて大人になっても無邪気な人が多いように思う。

いきなり余談だが、前職の上司・同僚(だいたいUK人)は、駅で電車を待つ間、暇を持て余したのか、下りのエスカレーターを全力で駆け上がっていた。当時、無邪気にもほどがあるだろ、と思っていた(その思いは今も変わらない)。

翻って「日本人の大人」には、無邪気な人が極端に少ない。特にビジネスの場においては、逆に「無邪気は悪だ」という空気すら漂っている。

実はここに日本がなかなか立ち直れない要因の一部があるのではないか?

無邪気は創造性の源泉であり、また心理的安全の土台ともなるため、結果パフォーマンスにポジティブな影響をもたらすもののはず(要検証)

とはいえ「無邪気」には失敗やエラーが起きやすいという負の側面もある。

であれば、無邪気の意味と効能を俯瞰して見極めた上で、これまで蔑ろにされがちであった「無邪気」を、「論理的思考」のような機能・思考法的な位置付けとして、日本企業、ひいては日本社会に適切に組み込みたい。
(個人的には「無邪気スイッチ」といった軽いタッチで実装されていくのがよいと思っている。)

無邪気とは

探求したい「無邪気」は辞書的な意味の「無邪気」ではなく、「右脳の大脳辺縁系が活性化された状態」のことである。これは、ハーバード大学の脳科学者である、ジル・ボルト・テイラー博士が、自身が脳卒中で倒れた際に発見した脳の4つの人格のうちの1つを指している。詳しくは以下。

  • 「無邪気」とは、上図の「キャラ3(右脳の大脳辺縁系)」が活性化した状態

  • これまで、「キャラ3」の存在は規定されておらず、既述のジル・ボルト・テイラー博士が、自身の脳卒中の(左脳が死んでいく)体験を元に、この領域を(主観的に?)規定した

  • 「キャラ3」のキーワード(同書P.50より): おおらか/オープン/危険を厭わない/怖いもの知らず/フレンドリー/無条件で愛す/信頼/支える/感謝する/流れに任せる/創造的/革新的/集団で/分かち合う/優しい/平等/(正誤は)文脈によりけり

    • 「無邪気」という言葉で安易に括ってよいかは要検討

  • Fight or flight(戦うか逃げるか)を司る、俗に云う「爬虫類脳」は上図の「キャラ2」のこと

  • スポーツ観戦や音楽のライブなどで生まれる、ウェーブが起こるような一体感のある空気は、この「キャラ3」が作り出している

  • 当然「キャラ3」は動物にも備わっている。犬が尻尾を振って喜んでいる時は「キャラ3」が活性化している

  • 単に「邪気が無い」だけでは「キャラ3」ではない(キャラ1も、邪気はない)

無邪気の効能仮説

  • リーダーが無邪気な場合

    • そのチーム全体に、心理的安全性のある場の土台が整う

    • チームの透明性が高まる

    • チームに一体感が生まれる

    • メンバーがリスクを取って行動しやすくなる

    • チームのレジリアンスが高まる
      # 但し、リーダーが無邪気”なだけ”だと、部下は疲弊する
      # リーダーが無邪気の”微弱電流を流し続ける”ことが大事

  • 特定の場が無邪気な場合

    • 場に一体感が生まれる

    • 新しいアイデアが生まれやすくなる(創造性が高まる)

無邪気が特に機能しそうな組織・PJT・シチュエーション

  • 組織: 新規事業開発、イノベーション、R&D

  • PJT: 部門横断、組織開発、組織変革、社会課題解決(と自社ビジネスとの接合)

  • シチュエーション: アイデア出し、フィードバックと改善(1on1やPJTのの振り返りなど)、感性と理性が出会う場所(1on1や創造的なMTGなど)
    # 何かを変えたり、生み出したりする際には無邪気は常に必要
    # 一番声の小さい人が「勇気を持たずに」「自然体で」意見を出せるかが試金石

無邪気マンセー、ではない

とはいえ、無邪気マンセー、と思っているわけではない。ざっくり、仕事全体の20-30%程度、無邪気が求められるのだと思う。以下、両利きの経営の2観点(深化・探索)で見てみる。

深化領域: ビジネス全体の90% x そのうちの20%で無邪気要 = 18%
探索領域: ビジネス全体の10% x そのうちの40%で無邪気要 = 4%
合計: 18% + 4% =  22%

深化領域とは既存のビジネスの柱になっている領域で、主たるテーマは「効率化」になる(=無邪気との親和性は低い)
探索領域とは新規ビジネスを作っていく領域で、主たるテーマは「創造性」になる(=無邪気との親和性は高い)

すなわち、業務の70-80%においては、無邪気は不要である。

僕が問題だと思っているのは、「無邪気が求められる20-30%の領域やシチュエーションにおいて、混じり気なしに無邪気になれていない」ことである。

ぶっちゃけ無邪気は論理に乏しいため、論理が前提のビジネス社会においては、常に社会的弱者の位置付けにある。そんな中で(論理の)混じり気があると、一瞬で吹き飛ばされてしまって会社の無邪気率は簡単に0%に陥ってしまう。

で、これからどうするの?

完全にエフェクチュエーションな感じで、日々、創発しながらやろうとしていること、やるべきことが進化(退化?変化?)していっている。

エフェクチュエーションの5原則。うち右の3つは無邪気との関わりが強いと踏んでいる。
(吉田満梨・中村龍太著)

「無邪気」の社会実装に向けて、ここ1,2週間で実際にやったこと

  • 大企業役員への紹介・議論

  • スタートアップCEOへの紹介・議論

  • 上場企業役員への紹介・議論

  • 大企業の草の根活動家への紹介・議論

  • 文化醸成の専門家との議論

  • 仮説と検証方法の整理

  • 瞑想(無意識へのアプローチ)

現時点では、最終的には、社団法人を立てることになりそうな気がしているが、それも含め、継続的にnoteにて共有していこうと思う。

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