<研究紹介>『樗牛全集』の史料学的検討(2003年)
私のデビュー論文でもある。2003年発表。
卒業論文以来取り上げてきた高山樗牛研究の基礎となる『樗牛全集』について、色々な角度から史料批判を試みたもの。
とくに『樗牛全集』は、若い人たちによく読まれたので、戦前期だけで3回刊行され、その都度増補版が出ていた。ただ、樗牛研究においては、どの版が一番信頼できるとか、研究にどれを使うのが妥当かという議論は、ほとんどなされてこなかった。
そのため、古本屋などで買って手にしたものや、図書館が持っている版を選んで研究者が論じてきたきらいが