見出し画像

日本語ラップを聞き始めてから、ゆるサポと名乗る気持ちが少しわかった気がする【Short letter】

最近、日本語ラップを聞くようになりました。

きっかけはラジオです。1年半ぐらい前からラジオを聞くようになり、好きになったラジオパーソナリティーがCreepy Nutsというヒップホップユニットだったのです。

日本一のラッパー・R指定と世界一のDJ・DJ松永のコンビは、まさに最高で最強。ラジオで見せるわちゃわちゃ感と、ライブで魅せるかっこよさの虜になっていきました。最近発表した『Who am I』という曲は、冗談抜きに令和の『ふるさと』だと思うので是非多くの人に聞いて欲しいです。

余談ですが、僕はコンビやバディというものに憧れがあるようで、それもCreepy Nutsにはまった理由の一つでしょう。思い出すと、小学校のころ好きだった『都会のトム&ソーヤ』という小説も主人公は中学生のコンビでした。

僕がやっているstand.fmというアプリを使ったラジオ番組『コンスレンテつじーのサッカーお悩み相談室』でも時折ゲストをお呼びして二人でトークをします。これも非常に楽しいです。本当は一人じゃなくて、誰かとコンビを組んでラジオをしたいんじゃないかと思うこともあります。一緒にコンビを組んでいただける方がいらっしゃればご連絡お待ちしています(笑)

Creepy Nutsは、日本語ラップ界の偉大な先輩方と交流があり、ラジオにもゲスト出演されています。ラジオの中で日本語ラップの曲を紹介するコーナーもあります。おかげでCreepy Nuts以外のヒップホップアーティストも少しずつ知っていきました。

特に気に入ったのはCreepy Nutsの二人も敬愛するRHYMESTERです。最近、思わずライブCDも買いました。ここで紹介する『ゆめのしま』という曲は僕が一番大好きな曲です。是非聞いてみてください。

他にも般若、KEN THE 390などを聞いたり、日本語ラップから派生してiriなどのR&Bを聞いてみたりと興味はつきません。

このように日本語ラップを聞いている僕ですが、「日本語ラップが好き」とは今まで一言も言ってませんでした。「Creepy Nutsが好き」と言うのも恐る恐るひっそりと表に出していました。

「これくらいの聞き込み具合で好きって名乗っていいのかな」

「にわかラップ好きだと思われないかな」

「自分なんか周りと比べたら常に情報のアンテナを張っているわけじゃないし……」

といった気持ちが頭の中を渦巻くのです。

そのときふと、これってサッカーで「サポーター」じゃなく「ゆるサポ」と名乗る心理と同じなのではと思いました。

僕は今まで一部の人たちが「ゆるサポ」とわざわざ名乗る意味がよく理解できていませんでした。好きの濃淡やいつから好きになったとか、どれだけ熱心に見てるなんて関係ない。みんな同じサポーターじゃないか。これが僕の思いでした。

でもこれはある種、強者の意見なのかもしれません。

自分がどれだけサッカーを好きで、サッカーを見てきたか、サッカーに情熱を注ぎ込んできたか。僕は今28歳ですが、4歳からサッカーを見ています。見ている年数だけなら、その辺の年上サポーターよりも多いかもしれません。4歳からの経験や知識の蓄積が自分が「サポーター」あるいは「サッカー好き」と名乗るのに大きな自信になっていたのではないでしょうか。

つまり僕は自分の気が付かないうちにサポーターの中で「強者」の立ち位置にいたのかもしれません。

ここからは、有料公開にさせていただきます。

OWL magazineでは毎月700円で個性あふれる執筆陣による記事を毎日読むことができます!

執筆陣には、OWL magzine代表の中村慎太郎、ノンフィクションライターの宇都宮徹壱さんの他、川崎フロンターレや浦和レッズ、鹿島アントラーズ、北海道コンサドーレ札幌、V・ファーレン長崎、東京武蔵野ユナイテッドFCなどなど全国各地のサポーターが勢ぞろいです。

是非、購読をよろしくお願いします。

ここから先は

827字
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費するのではなく旅によって価値を生み出していくことを目指したマガジンです。 毎月15〜20本の記事を更新しています。寄稿も随時受け付けています。

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…