質は地頭によって決まる

これは22歳の私の意見となるが、あらゆる質は地頭で決まると考えている。

地頭とは

地頭がいいというのは、勉強が苦手であっても構わない。
あらゆる人間はある分野に対してベクトルがあり、その方向性や大きさは絶妙に異なる。
地頭にはこれが含まれない。
地頭とは「本質を見抜く力」であると考えてほしい。

ここで長くはなるがわかりやすいドラクエの例をあげる。

ドラクエ事例

AくんとBくんはドラクエをやり始めました。
二人共初めてドラクエをプレイします。

AくんもBくんもドラクエをガチプレイしたいと思っている。
Aくんは地頭が良く、Bくんは普通の地頭だとする。

まずAくんは「情報を集めること」に専念した。
ゲームをプレイする前にインターネットで攻略方法を検索した。
この時、銅の剣はある洞窟で手に入ることがわかった。
Aくんは真っ先に洞窟に行き、銅の剣を手に入れました。この剣を使って武器無しの時よりもレベル上げを加速させた。
そして、二つ目の街で「鉄の槍」が売られているのが検索の結果分かっているので、それを、余ったゴールドで買う方向で考えた。
また、「鉄の槍」はどこのダンジョンにも無いらしい。ということも判明した。
「鉄の槍」を購入した。レベル上げも加速する。

Bくんはこのころ、ドラクエをプレイし、ひたすらレベルを上げたり、お金(ゴールド)を集めていました。
Bくんは始まりの街で銅の剣を買った。
強くなって冒険も順調そうである。
しかし、銅の剣を買ってゴールドが無くなった。
「また溜めなきゃ…」
そして、洞窟で銅の剣を手に入れた。
「え!ここにあったなら買わなかったのに!」
銅の剣の還元率は50%くらいであることを知り、
Bくんは銅の剣の価格の50%を損失し、ゴールドを貯める時間も浪費した。
がっくりしながら二つ目の街に着く。
「鉄の槍」が売られている。
今のゴールドでは買えない。

そしてA、Bくんは翌日学校で話をした。

A「鉄の槍が買えたし、3つ目の街に向かっているよ。」

B「僕はまだ鉄の槍を買えてないし、これからゴールド溜めないといけないよ…3つ目の街には行けないし、失敗した。」

火を見るより明らかな結果となった。

なぜAくんはスムーズなのか

Aくんは初めてドラクエをするわけだが、
攻略サイトや攻略本と言った、「先人達の知恵」
が存在するのではないか?という考えが真っ先に浮かんだ。
この考えが浮かぶこと自体が「地頭」のおかげである。
Aくんは物事の本質を見抜くのが得意だ。

Aくんは自分が先人になるのではなく、既に存在する知識を集めただけだ。
それらの情報を合理的に論理的に精査し、自分で最善のルートを考えたに過ぎない。

洞窟の中に銅の剣がある事実はA、Bくん両者に平等にチャンスがあるのにも関わらず、恐ろしいほどズレが出るのである。

そしてこのゲームプレイの翌日の二人の学校での会話でAくんは更なることを学ぶだろう。

A「今後、僕もBくんみたいなミスをしないように情報を集めておこう。」

このように、Aくんは自分の行った方法の「評価」を行い、早くもセオリーとして確定させる。

もし、ドラクエに点数があるならば、Aくんは大きく評価されるだろう。
なんなら、過程はどうでもいいのである。
Bくんのように苦労してレベル上げすること自体はどうでもよく、社会ではなんの評価にもならない。
不正がなければ、結果が全てである。

今後彼らがどのようなゲームを同時にやっても間違いなく、Aくんの方が上手くなっていくだろう。

そして、結論としてゲームのみならず社会に出てから仕事、業務を行う上でもこれらの「本質を見抜く力」は必要とされる。

では、地頭はどう決まるか?

普段からどれだけ物事をバカ真面目に考えているか、ということに尽きる。
なんなら、地頭が悪い人ほど自分は真面目に考えていると感じており、それ以上の思考を巡らせないことが多い。
そして、その思考がどれだけの整合性を持つのかというのが大事なポイントである。

ここでもう一度AくんとBくんの私生活の思考の裏側を見てほしい。

事例2

AくんとBくんは一緒に散歩している。
美味しいパンが売られているお店を発見した。
早速試食する。

Bくん「このパンはおいしい、○○賞を受賞しているらしいね。特にこのパン生地が普通と異なって美味しいよ。」

Aくん「確かにこのパンは美味しいね、パンの生地もそうだけど、僕が気になるのは、どんな製造過程で作られればこんな味になるのか?だね。」

一般的にはBくんのような感想を述べるだろう。
別に優劣をつけるわけではないが、Aくんのほうがより一歩パンについて精査している傾向がある。

Aくん「どんな製造過程で、どんな物質が隠し味としてあるのか、このパンのコンセプトはなんなのか。どれほどの売上を期待しているのか。」

心の中ではAくんはこれくらいのことは考えている。
しかし、AくんはBくんの地頭が自分ほど到達していないことを悟って、全ては口に出さない。
あまり語るとBくんにドン引きされそうだから。

故に、他者から見てAくんもBくんも同格の人間に見えてしまう。

そして、Aくんはそのパンの隠し味やコンセプトが分かると、
その他のパン屋さんに行ったとき、何故おいしいのか、なぜその価格なのか知ることができる。
もしかしたら、割引が来るかも等、もっと様々な思考に展開できる。

BくんはAくんと同じ情報を持っていてもそれを活かせず、同じ結果が得られない可能性が高い。

終わりに

これらの事例のように今一度、仕事をしている社会人も、学校に通う学徒も深く思慮してほしい。

少しでも生きやすくするためには地頭を良くすることである。
個人的には「フェルミ推計学」をおすすめする。
これらの問題は全てここに書かれている。

また、Google本社の面接、試験問題に、
これらの地頭が試されるフェルミ推計学の問題が出題されたり、IQを本質的な意味で問われる難題が出題される。
大企業がなぜこのような試験を行うのかは自明の理である。

長文になりましたが、見ていただいてありがとうございました。
@13msAgi ←twitter

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