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「推し、燃ゆ」(文藝春秋掲載)を読んで。

こんばんは。今日もお疲れさまです。

先日こんなことを書いていた現実知らずの私ですが、そういやそもそも最近小説とか全然読んでないなと思い、今日はちょうど実家にあった文藝春秋三月特別号とやらを読んでいました。

文藝春秋ってすごいですよね。芥川賞作品載ってて、書評もあってインタビューも載ってて、それ以外にも色々(朝井リョウさんと遠野遥さんの対談と有働さんと倉本聰さんの対談が私は面白かった)載ってて定価1000円なんてめっちゃお得ですよね!(普段全然読まないし買わないくせに唐突に宣伝し始める無職)いや、本当いい雑誌です。ありがとう。(太田胃散か)

そんなわけで、ここからは第164回芥川賞受賞された宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」の感想を書いていきます。(ネタバレ含んでしまうかと思うのでこれから読まれる方はバックでお願いします)


正直読む前から99年生まれ21歳現役大学生って作者のプロフィールがメディアでクローズされてた印象だったので若者文学ってイメージ先行で読み始めてしまいましたが、「推し」即ち、アイドルに傾倒するファンの心境を題材にしているという点は確かに若者ならではという感じだけれど文章自体はいい意味で若者らしさが無くて多彩な情景描写と表現力で作者の年齢とか関係なく、完成度の高さに圧倒されました。

改行少なくて、セリフのやりとりと地の文が混ざってるところとかも多くて結構誰の視点なのか分からなくなってしまったり、(勿論読み手のスキルの問題です)アイドルオタク文化の説明もほとんど無いままに書かれていたりするので最初は読み難い文章なのかなという印象でしたが、不思議とすぐに引き込まれる世界観のある文章力、説得力のある表現力、リズムも緩急上手く分けられていて、明るい話では無いし、就活の所とか本当リアルで思わず辛くなったりしましたが、文章の流れが良くて心地良く読み進めました。

ここまで書いて思い出したけど私読書感想文書くの昔から苦手だったわ。結局面白かったしか言えない。

明日も大したことは言えないけれど、何かは書きます。よろしく、私。


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