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会社を辞めた。 プシュ〜ウ、と音を立てて閉まる電車のドアがひとつの区切りのように思えて、…
小さい頃に見た夢を今でも覚えている。 なぜかわたしはモグラで、ひたすら土の中を車で走って…
救いようのない話がすき、というと語弊があるような気もするけれど、俗に言うハッピーエンド以…
アパートの前の工事は冬までかかるらしい。 毎週月曜日に工事進捗のチラシがポストに入れられ…
「ねえ珍事件発生した」 高校時代の友だちからライン通知が来たのは、ちょうどマックの巨峰シ…
家賃とカードの支払いを済ませたら、給料がすっからかんになってしまった。 雀だってもう少し…
一人暮らしをはじめて5か月がたった。 新しい道や近くのコンビニ店員の顔を少しずつ覚えて、抗えない時間の流れをあらためて知る。知らなかった街が馴染みのある街になっていくのが、うれしいのと同じくらい、ちょっと切ない。 わたし、ちゃんと生活してるんだなあ。 毎日ヘトヘトになって帰宅して、シャワーを浴びて排水溝の髪の毛を取り除く。取り除いた髪の毛を捨てるとき思い出すのは、柔らかい猫っ毛だったあの人のこと。 きたない部屋に住んでいる人だった。 ベランダには灰皿代わりのベットボトル
夜中に目が覚めて、それから眠れなくなった。どうしようかなあ。なんとなくベランダに出て、散…
秋晴れっていいよねえと、となりで布団に寝そべっている友だちがつぶやく。 春晴れとか冬晴れ…