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めんどくさがり屋のひとりごと④「一期一会」

私の家からすぐの所に、十字路がある。

その十字路は西の方角だけ下り坂になっており、そこだけ他の方角よりも空間が開けている。

ついさっき、近くのスーパーへ買い物をしに外出をしたのだが、ふと十字路でその西の方角を観ると、夕陽が見えた。いつも東の大通りからその坂道に向かって帰宅をするので、夕方にそこを通るととても美しい夕映えが広がっているのである。

今の部屋に住んで四年経つが、帰り道にその光景に出逢うといつも心が躍るのである。何度もその光景を写真に収めようと思うが、人通りの多い場所故にそこで夕陽の写真を撮っていることを観られると、悪いことをしていないのに恥ずかしさがこみ上げてきそうなので、その度に断念している。(記事の写真はそれとは無関係です)

私はあと何度この夕陽を見ることが出来るのかは判らない。引っ越しするお金が無いので、来年の契約更新は確定している。だから、あと二年はこの光景を眼にすることになる。それほどに美しい夕陽なのだ。

物事には「一期一会」がつきものなので、同じ夕映えが広がっていても、空気の澄み具合や雲の量、気温などが異なるので、同じ夕映えは観られない。他の物事だって、体調や周囲の環境が日々異なるので、上手く行った時と同じ日はそうは訪れない。そして、タイミングが合わないとその調子すらも出て来ない。

私もこうして心に浮かぶよしなし事をしたためているが、本来であればもっと高頻度で更新をしたいと思っている。けれど、やっていない。やる気スイッチがあと少しの所で押されないからだ。

「あ、あの話題書こう」「あ、小説の続き書かないと」そうは心の中で決めはするが、それをすぐに実行に移せるかと言うと、「あれやらないと」「眠い」「やる気が起きない」など色んな言い訳を心の中で作って結局は先延ばしにする。そうやって、私はタイミングを自分の手で腐らせてきた自負がある。

主に決心は仕事をしている時にするので、いざ実行するとなるとそれなりに時間が乖離している。だから、家に帰って身の回りのことを終わらせる頃まではその決心は持続しないのである。決心してからも仕事はしているので、その間で疲労が蓄積して余暇に使えるほどのエネルギーが残ってないのだ。とても燃費が悪い身体である。

実際、執筆している小説の続きをまだ半分程度しか書けていないので、ここに投稿されるのはまだ先のことになる。本当はこの時間でそれを書けばいいのだけれど。情けない限りだ。

別にここで御託をこれ以上並べるつもりは無いので、言い訳はもうこれで終わりにする。誰にも読まれることの無い小説の執筆を再開せねばならないから。

 

買い物から戻り、坂道を観ると、すでに陽は沈んでいた。

何事も、いつまでも変わらないままなことなんて、無いのである。

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