見出し画像

【詩】私の朝

『私の朝』

遮光カーテンから
漏れた日差しが 心地好い朝…

早めにセットしたアラームを止めて
半分だけ カーテンを開ける
スヌーズ間隔を十分
私の十分ずつの朝が始まる

ウトウト…最初の十分は 布団を被って
また夜が来たんだという 錯覚で眠ってみる

ウトウト…次の十分は横向きになり
朝を少しだけ感じてみる

ウダウダ し始めた三回目
カーテンをもう少しだけ開けて

そろそろ 起きなきゃなって四回目
やっと仰向けになって 光を浴びる

さぁ 起きようって五回目
なぜかまた カーテンを閉めて

よしっ 目を覚ます六回目
気合いを入れて 今日が始まる

私の朝は一時間
六回 朝を迎える

本当はあと十分
七回目の朝があったりして

八回目までなら なんとか大丈夫

一回で起きられたら
一時間二十分も 寝ていられるのに…

そう思いながら九回目のアラーム

眠い訳じゃないのに
起きられない朝がある

どうやらこれが うつ症状というらしい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?