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【詩】 『夜空に星を架けたのはボクだよ』

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猛烈な赤黒の闇に包まれて
詩を書き殴った

闇は次から次へ止めどなく湧き上がり
眠りに付くはずの夜に最大になる

暗黒の闇に呑まれる瞬間の恐怖に
ボクは今日も勝てやしない

眼を瞑っても瞑っても赤黒の闇は闇のまま
強く固くぎゅっと閉じるも
眼の奥に照り付ける墨汁のような暗闇は
静けさの中で天井に向かって跳ね上がり
赤黒い血しぶきが部屋一面にへばりつく

苦しい……

いつだってボクのカラダは従順に反応する
どの瞬間切り取っても闇は闇のまま
浅い呼吸に深い呼吸を汲み入れるも
リズムは不規則 息さえ上手にできない

死にたくない…

瞬く間にボクを追い越して
「死にたい」が駆けていく

夜空に星を架けて走っているんだね…

此処はもうとっくに死んでいる世界だよ

生きたい…

ボクの魂が半分抜け出して

咄嗟にキミの手を掴んだ

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