- 運営しているクリエイター
記事一覧
僕の名前はスティービー(僕、産まれるときに目を忘れちゃった/最終章)
僕の名前はスティービー。
僕は空が青いことを知らない。
トマトが赤いことも、
もちろん雪が白いことだって知らないんだ。
人間ってどんな形をしているのだろうね。
きっと大きいんだろうね…
とある場所に捨てられていた、目を忘れて産まれてきたスティービー。2017年10月、偶然にも石堂さんという家族と出会い、幸せな生活を送りはじめてほぼ一年、短くもあったが、彼にとって幸せな猫生に幕を閉じた。
彼
僕、産まれるときに目を忘れちゃった。vol.1
偶然が導いた奇跡の「縁」。
ボランティア活動をしている友達から「両目の眼球の無い仔がいたの…。どうしたらいいだろう…」とラインが届いた。捨てられていたらしく、目が見えない上に、シッポのつけ根に怪我をしていると言う。
さらに「エサや水を置いても見つけて飲むことさえままならないの。外で生きるのは難しいよね」と厳しい状態がひしひしと伝わってくる。
後日、様子を見に行ってみた。辺りを探してもそれらしい仔
僕、産まれるときに目を忘れちゃった。vol.3
誰よりも一番楽しく。
「はじめは可哀想で涙が止まらなかったの。目は見えない上にガリガリで、可愛そうと思ったけれど、今はまったくそんなことは思わないですよ。だって他の誰よりも一番楽しそうなんだもん。」と娘の杏殊さんは話す。
そんな盲目の猫「スティービー」は石堂家に来た当初2.2kgしかなかった体重も、今では4.4kgと倍になり、あちこちにちょっかいを出しながら元気いっぱい過ごしている。
そして石
僕、産まれるときに目を忘れちゃった。vol.2
僕できるよ!
偶然が導いた奇跡的な縁で、石堂家の住民になった(※vol.1 偶然が導いた奇跡の「縁」を読んでね)盲目の猫スティービー。目が見えないと言うことはオシッコやウンチをどうするのだろう…。見えないのだから、当然トイレの場所を見て確認することもできないわけで、家族として家の中で過ごすには不安があるのでは?と疑問に思った。
もちろん石堂家でもそこは最大の課題だったという。「排泄がきちんとでき