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ふるさと納税を活用した猫助け事業「SAVE THE CAT HIDA」令和4年度実績報告
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岐阜県飛騨市の、ふるさと納税活用型ソーシャルビジネス支援事業に採用していただき、ネコリパブリックの「SAVE THE CAT HIDA プロジェクト」は、2022年に本格的にスタートしました!
この事業は、5カ年計画で、飛騨市にある社会問題をソーシャル・ビジネスで解決するための資金を、飛騨市のふるさと納税のプラットフォームを活用して資金調達をして事業を起こすというものです。
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私達は、猫の問題は、社会問題と常に隣り合わせだと考えています。
そのため、猫問題を、飛騨市の社会問題と一緒に解決していく事業を計画しました。
高齢化問題・空き家、空き土地問題・過疎化など、独自の切り口で解決できる仕組みを作りたいとこの事業を開始しています。
2021年にふるさと納税で集めた金額で、2022年度の事業を行うことができます。1年目は目標金額を満額達成し、予定どおりの事業を開始することができました。
2022年度の事業計画はこちら
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この3つの事業をスタートさせました。
1,猫プロダクトの開発
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飛騨市の様々な事業者さんと協力し、ネコ好きな方々が、ふるさと納税したくなる商品の開発を行いました。
協力事業者さんは、16社、そしてなんと、64商品も商品を開発することができました。すべての商品は、ふるさと納税の飛騨市の返礼品として購入することができます。
一部の商品は、ネコリパブリックの各店舗や、日本全国で行っているイベント、催事などで販売を行い、「飛騨 猫助け物産展」として、飛騨市の魅力を同時にPRを行いました。
ふるさと納税の購入がきっかけで、商品自体のファンになりリピーターになられた方もたくさんいらっしゃいました。
この猫プロダクト開発は、各事業者様の既存の顧客とは異なる、新たな顧客層である「ネコ好き」の顧客が猫に関する商品であることで購入し、それがきっかけで、事業者さんの商品や、飛騨市の魅力を知ってもらうきっかけ作りになっています。
こういった、新しい取り組みで、飛騨市の事業者様の商品の魅力、そして飛騨市自体の魅力を今後も広げていきたいと考えています。
2,空き家の活用 猫シェルター シェアハウス設立
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2022年6月24日に、飛騨市古川町金森町にあった空き家を改装して、保護猫シェルターを開設いたしました。
この建物は市内の中心にあり、市役所もすぐ近く、そして飛騨市の観光施設である、「まつり広場」からすぐの場所にありながら、長い間空き家で、庭なども荒れ放題になっていました。
今回、この中古物件を、ふるさと納税であつめた資金で購入し、自分たちでDIYをしたり、外注の大工さんにお手伝いしていただきながら、保護猫施設としてオープンさせることができました。
2Fスペースは、シェアハウスとして、このプロジェクトのために、飛騨に移住したネコリパブリックのスタッフのお家となっております。まさに24時間猫まみれな生活がおくれる環境となっております。
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大きな和室を、オープンシェルターに改装。キャットステップや、キャットウォークなどを取り付け、また、和室の欄間などを活用して猫達がくつろげるスペースを作りました。
このオープンシェルターは、毎日、地元の方は500円以上の任意のご寄付で利用が可能です。保護猫たちと自由にふれあい、またテレワークなどをしていただく机なども用意をしています。
この場所が、地域の方々のコミュニティーになれば、、と設立しました。
毎日のように、500円を握って遊びに来てれる小学生や、近所の高齢の女性や、親子で利用をしてくれる方がいます。
また、譲渡目的の場所でもあるので、保護猫を家族に迎えたいという方も訪れてくれています。
コロナもあけ、徐々に観光客の方も遊びに来てくれるようになりました。
この場所があることで、多くのネコ好きの方々のコミュニケーションの場としてより快適になるよう改善をしていく予定です。
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シェルターは、保護猫施設でもあるため、猫達の保護依頼の対応を行います。
当初、飛騨には野良猫などいないので、猫の問題などないのではないか、、と言われることもあったのですが、実際にシェルターができてみると、保護をしてほしいという相談が殺到しました。
ソーシャルビジネスのため、保護をする場合は有料となります。有料であってもお願いしたいと思っている方々が、この地方にもこんなに沢山いることに、少し驚きましたが、猫問題というものは、どんな小さな町でも必ずある問題なのだと実感をしました。
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上の図は、地域別の相談案件です。飛騨市内と、飛騨市に隣接する国府エリアからの相談が49%でほぼ半分でした。
次に高山市、そして下呂市からの相談も非常に多かったです。
飛騨エリア全般から、保護猫の相談が、ネコリパ飛騨シェルターには次々に持ち込まれます。
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地元の保護猫ボランティア団体様とも連携をさせていただきました。
一般相談が圧倒的に多いのですが、地元の団体さんのもとにくる相談案件で、保護をしなければならない場合など、施設に空きがないときに、飛騨シェルターで受け入れを行いました。地元の団体さんとの連携を続けることで、必ず地域自体の猫問題の解決につながったり、問題が起こる原因の根絶につながっていくと思います。
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保護依頼の案件で、どのような案件が多いかも集計をとりました。ほとんどの場合やはり、高齢者のまわりで置きていることが顕著に現れています。
高齢者の方が施設に入る、お亡くなりになり、家族の方からのご相談。
または、高齢者の方が中外自由にかっている、餌やりをしていたうちに増えてしまったため、近所からクレームが入り、なんとかしなければならないと相談にこられるパターンが非常に多かったです。
施設ができたことで、ずっと誰にも相談できずに苦しんでいたが、解決することができたというお声もいただくことがあります。
飛騨市エリアに限って、ふるさと納税の財源を活用し、保護依頼費用の負担を軽くしています。そのため、ご依頼をいただくことが多いと感じています。
今後の課題として、猫の完全室内飼育、えさやりのルール、TNR活動などの周知やサポート。万が一ご自身になにかあった際に、事前に準備ができる仕組みづくりの徹底が必要であるため、令和5年度は、この課題解決に力を入れていきたいと考えています。
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オープンシェルターは、地域の交流の場としての役割も持っています。たくさんの方々、シェルターを訪れてくださいました。ヒダスケという仕組みをつかって、ボランティアにも参加ができます。ボランティアも遠方から旅行がてら来てくださる方も多くいらっしゃいました。
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また、SAVE THE CAT HIDAプロジェクトを始動し、シェルターを設立したことで、本当にたくさんのメディアに取り上げていただくことができました。
飛騨市に、わざわざ東京から取材にきたクルーは数しれず。。
NHKさんには、半年に渡って密着をしていただき、何度も特集を組んでいただきました。最終的に30分番組にもしていただき本当に光栄でした。
シェルターだけでなく、ふるさと納税の返礼品などにもスポットライトがあたり、飛騨市のふるさと納税の寄付額への貢献が少しだけできたのではないでしょうか?
テレビなどのメディアで、岐阜県飛騨市の取り組みにフォーカスをあてていただいたことは、ある程度の実績になっていると考えております。
3猫勢調査
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令和4年度の事業の締めくくりはこの、日本初の試み「猫勢調査」です。
国勢調査のように、飛騨市内の全戸に、猫の問題や、猫の飼育管理についてのアンケートを行う、一大事業です。
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飛騨市役所と綿密な打ち合わせの元、まずは、いきなりアンケートを配布しても何のために、、という目的が市民に伝わらなければ、回答率も下がってしまうのではないかと考慮し、猫勢調査前に、ネコリパブリックが作成した、
「猫と人との完全共生マニュアル」
という冊子を、飛騨市全戸に配布させていただきました。
全29ページの冊子で、人と猫が幸せに暮らすためのルールや、正しい猫との暮らし、野良猫を見かけたら何をしたらいいのか?などを詰め込んだ冊子です。
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少しでも手にとってもらえるように、可愛らしい、保存しておきたくなるデザインに仕上げました。
猫が嫌いな人、猫に興味がない人にも読んでいただけるよう、そして、保護猫活動のことを少しでもご理解いただけるよう、かなり気合を入れて作り上げました。
そして、、満を持して、、
猫勢調査をスタートさせたのです。
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3月15日から飛騨市の協力を経て、8000戸に、配布をさせていただきました。、
4月15日回答締め切りとしておりますが、実はまだ、少しずつ回答がきています。
オンライン回答のほうは集計はすぐできるのですが、返信用封筒での回答は、スタッフが手作業で入力をしていってからすべての集計が出る予定です。
この集計は、5月頃に出せる予定です。
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すでに、野良猫がたくさんいるエリアなどが浮かび上がってきています。
この集計をもとに、令和5年度は、保護しなければならない猫達を少なくするための、蛇口を締める活動を行っていきたいと考えています。
また、猫問題解決方法や、私達の活動がまだご理解いただけてない市民も一部いらっしゃると感じられたので、活動報告などのニュースペーパーに配布もしていきたいと考えています。
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令和5年度の新規事業
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令和5年度も、ふるさと納税寄付金で、申請金額の満額が集まっているので、新たな事業をスタートさせる予定です。
新たにスタートさせる予定の事業は3つです!
猫ゲストハウス&シェアハウス事業
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猫の火葬・葬儀事業
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高齢者&猫見守り事業
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これらの3つの事業についてはまた、別の記事で詳細をUPしていきたいと思います。
ふるさと納税を活用した地域問題を解決しながら猫助けを行うというこの新しい事業。まだまだ始まったばかりです。
同じ岐阜県ですが、岐阜市と飛騨市はまったく異なる文化や風土がある街。
その地域に溶け込んで、もっともっと飛騨市を猫にやさしいまちに、そして沢山の猫好きの方々に愛される街にできるよう、今年度の事業も着実に勧めていきたいと考えております。
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