ゴスロリ中高生だった私が、エエ年こいてギャルのコスプレをするに至るまで②

昨日の続きです。

【ここまでのあらすじ】
わたくしのファッション遍歴、
小学校低学年までは黒とか紺とかの地味デブ → 突然虹色のギャルファッションの開眼した小学校中学年 → 突然ゴスロリに憧れ始めた中学生…
そして今年、イイ年こいてコギャルにコスプレに挑戦する…!

中学校時代の私にとって、ギャルとは敵対カーストでした。

というか、世間の絶対的多数派になびくことが、自分にとっての敵対行為だったのです。嗚呼中2病。

そんなわけで、1~2世代上のアーティストにハマってみたり、同級生とはつるまずに先輩やら卒業生やらに構ってもらったり、まぁ中2病の日々をエンジョイしていました。

(しかし今思えば、このときは世間的にゴスロリブームでもあったので、見事に世間の流行に流されてはいたのです…)

自由すぎる高校生活

そして高校進学。地元のアレな学校を飛び出して、自由の地、都会の高校へと進学します。

先輩にヤマンバギャルがいた。

何留してるかわからないギャルの先輩、中学時代に危うく家裁に送られかけたギャルの同級生、毎日彼氏とラブホから通学してくるギャルの同級生、そして新入生歓迎会でパラパラを披露したヤマンバギャルの先輩は学校各移動教室に外したエクステを放置していた。

まさしく自由の国アメリカである(?)

そしてなんとなく私は気付く…
地元でギャルだと思ってた奴らは、単に流行に流されかけていただけだったのだと。

私が出会ったギャルたちは、案外GOING☆MY☆WAYだけど、多様性に寛容なところはありました。ヤマンバギャル先輩は実はアニメオタクで一緒にらき☆すたの話とかしたし、ジャージのギャルとロリィタ服着た私で、下妻物語みたいな恰好で遊んだりもした。

画像1

小悪魔agehaとかいう読み物

私のファッション観に転機が訪れたのは、雑誌 小悪魔agehaブームの頃である。

画像2

小悪魔agehaとは、2000年代後半頃に流行った、キャバ嬢系雑誌である。主にキャバ嬢の髪型、化粧、服装(ドレスから私服まで)が載っているし、こういった生活の女性たちのコラム?的なのも載っていた。

こういう服装をしていたわけではなかったが、この頃の小悪魔agehaは読み物としてべらぼうに面白かったので購読し、当時小学生の妹と愛読していた。

ちなみに一番印象に残っているのは、恋愛話のコーナーでは彼氏が服役中特集があったことである。今まで触れたことのない文化圏の話題に、ただただスゲーと思った。

ロリィタ、age嬢、ギャルの共通点

そして私はこの頃、気付いたのである。

地元で私が毛嫌いしていた連中らは、雑誌「CanCam」なんかを愛読していた。これらの雑誌のキーワードは「モテ」だ。
つまり、おしゃれをするのは、モテるためであり、他人の好意を得るためだ。

しかし、自分たちロリィタや周辺の自由すぎるギャルたち、そして雑誌で見る小悪魔たちなど我が道を征く奴らは、ファッションにおいてモテを重視していない。

自分のために、自分の好きな格好をしているのだ。

これは大きな気付きだった。服装の見た目じゃない、自分の感じていた違和感に気付いたのだ。
この考え方は今も自分の中で強く根付いている。


とはいえ、当時の私は、自分がギャルっぽい服装をするとも思わず、GOING☆MY☆WAYに日々を過ごしていた。

着たい服を着て、髪の毛をツインテールにして、垢抜けないまま、楽しい日々を送っていたのである。近年に至るまでかれこれ10年以上。


~続く~

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?