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料理のきっかけ

オーブンが我が家に来た。

24歳の誕生日プレゼントにもらったのだ。

私は料理を全くしない、というか食べることなんて、死なない程度に栄養とっておけばどうでもいいと思っていた。

オーブンは一方的にもらったのではない、私が頼んだのだ。

料理はしないがお菓子は作りたいとずっと憧れていて3年前の大学院へ進学するか悩んだタイミングでお菓子の専門学校に高校生に混じって見学をした。学費が高すぎて買った方が早いとその道には進まなかったのだが。

さて、さっそくパイを焼くことにした。

ザンザンパオという台湾のパン、日本語訳は汚いパンである。

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台湾で一昔流行してたのに3年前の留学中は全然見つからなくて台北中のパン屋でザンザンパオを連呼した変な日本人と化した分、家で作れたのは一段と嬉しい。

調子に乗ってきたので、チョコパイ(パイ生地の残りで板チョコくるんだだけ)、エッグタルト(さらに残ったパイ生地に卵液注いだだけ)という夏のパイ祭りを開催した。

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さて、ここで気づいたことがある。オーブンはめちゃくちゃ時間がかかるのだ。

チーズケーキ なんかはレンチンとか炊飯器使った方が断然早い。

そうやっていくうちに、マフィンやらドーナツも炊飯器とレンジで固めてから、朝ごはんとして食べるときにオーブンでカリッと焼くスタイルが定着した。

…いや、オーブン要らなくない?

いやいや、そんなことはない。オーブンがうちにやってきたことでじわじわと私にも変化が訪れていた。

変化その1: 卵、バター、牛乳、砂糖、粉の割合を変えればほとんどの焼き菓子ができると悟る。

この気づきはわたしに取って本当にコペルニクス的。コンビニで買っていた甘くて美味しいものはほぼ全て卵、バター、牛乳、砂糖、粉の四つで構成されていたのだ。

そして商品の裏側見ると添加物が沢山入ってることに気づいた。長距離移動した食べ物が常温で陳列されてもお腹壊さないって冷静に考えたら不思議。

添加物の良い悪いとかは分からないけど、何も考えずに見た目と賞味期限の長さで選んで食べていたことをちょっぴり反省した。


変化その2: 自炊できるようになった

最初お菓子を作るために材料をひたすら揃えた。あれ作りたい!と思ったのに手元にない状態がストレスでせっかくやりたい気持ちが芽生えたのにそれを潰してしまいそうだと危機に感じたからだ。

そうして毎日帰り道にスーパーに立ち寄っていると、野菜とか肉を買ってみたくなった。

おばさんに連絡したら混ぜるだけで美味しいカボチャサラダの作り方を教えてくれた。

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かぼちゃ、豆乳、ナッツ、レーズン混ぜただけなのに、成城石井みたいなおしゃらサラダが出来上がって深夜1時、一人感動で震えた。

それ以来、コンビニでいなり寿司を買えば家で作れそうだと思えたり、ビビンバが食べたいとクックパッドを調べたり、気がつけば脱ファミレス、脱コンビニ弁当という生活になっていた。

時間はかかるし、コスパもそんなに良くないけど、なんでもできるんだって言う自信がメキメキ成長している。

最近のお気に入りはチーズケーキ とオレオバナナチョコケーキである。

チーズケーキ はさっきの四つの神器とクリームチーズを混ぜ合わせて炊飯器で40分ぐらい炊く。

冷凍しておいて、お弁当として持ち歩いたり、オーブンで焼いて朝ごはんにする。

オレオバナナチョコケーキは体の半分がそれになりそうなぐらいここ1週間食べている。

小麦ばかり食べているからか、お腹の調子はさほど良くない。

健康と自炊は別物だったようだ。これが第3の気づき。

しかしながら、ご飯への興味はとても増えた、というかダンスしてるかお菓子作ってるかで八月が終わった。

こんなに充実した日々が送れて幸せだ。オーブンよありがとう。

〆〆〆篤姫




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