知性のバランスをとる
何事もバランスが大事。
それは誰しもが、無意識的に理解できることだと思います。
しかし、今の私たちの知性は、本当にバランスが取れているでしょうか?
対人支援をしていると、実に様々な相談やお悩みを聞くことがあり、さらに、集合意識がどういった状態なのかを観察していると、どうも私たちの知性のバランスは、乱れてしまっているようです。
特に、具体と抽象のバランスが取れない人。
抽象の概念がない人が多く居ます。
具体主義さんと、抽象主義さんみたいな感じ。
具体主義さんは、ノウハウコレクターになりやすく、応用が苦手。
抽象主義さんは、全体把握はできるものの、具体に落としていく作業が苦手で実践が苦手です。
人間の意識レベルは、様々なイノベーションや時代の変化とともにアップデートされてきています。
SNSの登場以来、断片的な情報を大量に受け取ることが多くなりました。
そして、その断片的な情報は、自分の趣味や趣向からAIが勝手にリコメンドして表示してくるものです。
この時、私たちの脳みその中はどうなっているかと言うと、細切れの具体の情報だけが無駄に増え、その物事の関連性や、重要度などの抽象的な高い視点から物事を捉える力が足りなくなってきているのです。
現在の義務教育での学習スタイルは、右の三角の底辺の矢印のように、情報量の増大に重きを置いています。
『横軸』が中心ということです。
とにかく詰め込み教育で知識を入れていき、それに関して暗記できているかどうかと言うことを重視する教育ですね。
本当は、知の発展には、縦軸の成長が必要不可欠。
『縦軸』は、考える力です。
物事をより高い視座から見ることを含みます。
この縦軸・横軸のバランスがとても重要なのですが、なかなか自分ではこの事に気づくことは困難です。
私たちの脳内はこのような感じで、
知識量に対して、考える力が異常に少ない状態になっています。
しかも私たちは、AIの発展により、考えなくてもいい状況に置かれているため、情報量と同じ割合で、『物事を考える』ということができなくなっています。
今日示した図は、二次元ですが、実際の情報空間での抽象度の概念は、3次元です。(言葉にするの、むずっ)
円すいの形をしている感じです!
言葉は二次元で表されるのですが、実際の情報は3次元的に捉える必要があると言うことです。
よく、物事の表面ばかりをみていてはダメですよ、という方がいますよね。
私たちは、言葉そのものだけを受け取ってコミュニケーションしてしまったり、発している言葉がそもそも嘘だったりする中で、相手とコミュニケーションをとっていく必要があります。
人間関係、ビジネス、目標達成、コミュニケーション
すべてこの具体と抽象の考え方ができると、うまくいく。
抽象的思考と、具体的思考。
その瞬間瞬間によって、うまく使い分けをすることが重要なのです。
暗記での学習に時間がかかったように、抽象的思考のトレーニングにも
ある程度の時間と経験が必要になります。
これを生きる中で実践していこう、と言うのが、
これから私が教えようと思っている、実践的哲学ラボの一部になります。
1月30日(月)
21時より、久しぶりのリアルタイムセミナーで
この知性のバランスについて実践的にレクチャーいたします。
こんな方にオススメです
・『考え方』を学びたい
・本質を捉える力を身に付けたい
・信念のある人になりたい
・伝わる言葉が言えるようになりたい
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