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知ってほしい!ほごねこ窓口

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保護猫に関する情報や猫との暮らしに役立つ情報をまとめたマガジンです。「保護猫を家族に迎えたい!」「保護猫のことをもっと知りたい!」という方におすすめです🙌
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記事一覧

さくら猫って知ってる?

耳の先が欠けて、桜の花びらのようになっている猫を見かけたことはありませんか? それは、ケガやイタズラではなく、地域猫活動の取り組み。大事にされている猫の証なのです。 地域猫の耳が切れてるのは、ケガじゃない!?公園や街角でよく見かける猫たち。そのなかに、飼い主さんがいない「地域猫」と呼ばれる猫たちがいます。地域猫は、地域の人たちによってご飯やお水をもらったり、病気になったり怪我をした時に助けてもらったりしながら、その場所で暮らしている猫たち。 そんな地域猫のなかには、耳の

奄美大島にいる“ノネコ”はどうなる?今、私たちにできることとは

奄美大島に“ノネコ”と呼ばれる猫がいるのをご存じでしょうか? ノネコは簡単にいうと「野生化した猫」のことを指します。「猫」ではありますが、有害鳥獣駆除の対象とされ、増えすぎたノネコが捕獲されているのです。 今回は、奄美大島のノネコを巡る現状についてご紹介します。ノネコのために私たちができることを、一緒に考えていきましょう。 奄美大島の“ノネコ”を取り巻く現状とは?鹿児島県の奄美大島で、2018年7月より『奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画』がスタートしまし

「猫を推して、猫が助かる」推し活が保護猫の根深い問題を解決できるワケ

「猫を推すと、なんで猫が助かるの?」 猫が助かる猫の推し活サービス『neco-note』をはじめてから、一番聞かれることがこれ。たしかに「推し活」と「保護猫活動」は一見つながらず、neco-noteの仕組みに疑問を持つ方も多いと思います。 保護猫業界に関わりはじめて7年。関わるなかで保護猫にまつわる問題の根深さを日々感じています。 「保護猫活動の問題を“根本的に”解決する」そんな想いでつくったサービスの、生まれた背景や仕組みについて説明していきます。 保護猫の受け皿を

猫は2匹でお迎えしたほうがいいって本当?きょうだい猫のお迎えの話

「猫はきょうだいで飼うのがおすすめだよ」と言うと「1匹のほうがいいと思ってた」「2匹のお世話は大変そう……」という反応をもらうことが多々あります。 たしかに、ペットショップでは1匹で飼うことが前提の売り方をされています。また、ペットとして同じく挙げられる犬の場合は1匹で飼う文化があることも、この反応が返ってくる要因です。 一方で猫は“猫のQOL”の観点から、きょうだい同士や相性のいい猫同士でのお迎えのほうがメリットが大きい場合も。今回はそんな「きょうだい猫のお迎え」のメリ

棲めなくなった猫たちはどうなるの?映画『猫たちのアパートメント』から考える、地域猫とTNR“M”

2022年12月――韓国で制作されたドキュメンタリー映画『猫たちのアパートメント』が公開されました。 巨大な団地で”地域猫”として愛されてきた猫たちの引越し劇がテーマになっていて、保護猫活動の現場の様子や保護猫活動を志す方々の葛藤が克明に描かれている本作。 neco-note代表として日々、保護猫活動に関わる黛が『猫たちのアパートメント』を観て、“地域猫”の課題や可能性などを語ります。 団地の再開発…地域猫はどうなる?映画『猫たちのアパートメント』のあらすじ舞台はソウル

保護猫でビジネス、どう思う?neco-noteが取り組む“猫のサブスク”

昨年末『ねこホーダイ』なるサービスが発表され、大きな議論を巻き起こした後にサービス停止となりました。 「猫のサブスク」を謳い、猫をビジネスに利用したことが炎上の主な原因でしたが、私たちが運営する『neco-note(ネコノート)』もいわば「猫のサブスク」。 この2つは、目的や猫への負担が大きく違うのでまったく異なるものですが、「なぜ猫をビジネスに巻き込むのはダメなのか?」を改めて考えてみました。 「猫でビジネス」がよく思われないワケそもそも動物保護の文脈では、「ビジネス

ふるさと納税からはじめる「保護猫活動」|飼えなくてもできる支援のカタチ

師走を迎え、足早に歳末がせまるこのごろ。 そういえば、みなさんは「ふるさと納税」はしましたか? そんな魅力的なふるさと納税で、「保護猫」の支援ができることはご存知でしょうか? 「保護猫のために、なにかしたい。でも、自分で保護猫は飼えないし……」「里親にはなれないけど、猫のためになにかしたい!」 そんなあなたでもできる「ふるさと納税での保護猫活動支援」について、ご紹介していきます。 ふるさと納税でできる3つの保護猫サポートふるさと納税でできる保護猫活動は主に3つありま

ひとり暮らしのわたしに、猫と暮らす権利はあるのでしょうか?|猫との暮らしを考える

「ひとり暮らしだから、猫が飼えない」そう思ったことがある人は多いんじゃないでしょうか? 手放しに「ひとり暮らしでも飼えますよ!」とは決していえませんが、「絶対無理!」ともいえません。 猫と暮らしたい人が猫と暮らせるように、できる方法を一緒に探していきましょう。 猫との暮らしで大切なことと、保護猫団体の懸念 まず前提として、猫を飼う場合は「猫のために人間の暮らしを調整する」ことが重要です。これが、猫好きが「下僕」と呼ばれる由縁だと思うのですが、冗談ではなくとても大切なこと

犬猫の“里親”になる。フォスターとつくる保護猫団体の新しいかたち

「フォスター」という言葉を聞いたことがありますか? いわゆる「預かりボランティア」のことで、保護猫団体から猫を預かり、譲渡先が見つかるまで一緒に暮らす人たちのことです。 人間でいうところの里親にあたりますが、保護犬・猫の“里親”は譲渡先を指すこともあり、ややこしいですよね。(譲渡先を里親と呼ぶのは誤用とされはじめています。) 今回は、「保護猫活動に興味あるけど自分に何ができるかわからない...」「保護猫活動をしてるけど、先が見えずに不安」という方へ向けて、フォスターとし

増え続ける猫の“多頭飼育崩壊”。解決のカギは「人とのつながり」

「多頭飼育崩壊」という言葉を聞いたことがありますか? なんだか仰々しい言葉ですが、簡単に言ってしまえば「犬や猫を飼いすぎて破綻してしまった家」のことです。 実はこの問題、いま日本中で起きている起こっています。今回はそんな多頭飼育崩壊について、一緒に考えていきましょう。 多頭飼育崩壊ってなに?辞書によれば「犬や猫などのペットが過剰に繁殖し、適切に飼育できなくなるほど増えてしまい、飼い主の生活が破綻すること」。 「過剰に繁殖し」というのがポイントで、猫は放っておくと瞬く間

あなたの小さな「できる」が、明日の猫を救う|保護猫団体とボランティア

保護猫団体・動物愛護団体と聞いて、どんな人たちを想像しますか? 「ボランティア」という言葉を思い浮かべた人も多いと思います。ご想像の通り、保護猫団体の多くはボランティアが支えていますし、これまでもそうして多くの猫を救ってきました。 では、ボランティアにはどんな人がいるのでしょうか?そもそも、保護猫団体はどんな活動をしているのでしょうか? 「自分には、なにかできることがあるのかな?」 今回は、そんな保護猫団体とボランティアについて説明していきます。 保護猫団体=ボラン

今日は「ペット防災の日」。愛猫の命を守る準備、できてますか?【猫と防災 後編】

自然災害の多い日本では、9月は防災月間として災害に備える準備月間とされています。 そして9月7日「ペット防災の日」。ペット防災サポート協会が、災害時にペットとともに逃げる同行避難の方法を広めるために制定しました。 前回の災害への備えに関する記事に続き、猫との防災について考えていきましょう。今回は災害発生直後の対応についてみていきます。 災害が起きたら、まず自分の安全を確保猫との防災とはいえ、一番大切なのは飼い主自身が無事であることが一番大切です。猫にとっては身の安全も避

災害が起きたら、あなたとペットはどうする?【猫と防災 前編】

今日9月1日は、防災の日。津波、地震、台風……自然災害の多いこの日本に暮らす私たちが、災害に備えて暮らしを見直すいいきっかけになりますよね。 そこで今回は、私たちneco-note編集部と一緒に、猫との暮らしで押さえておきたい防災のポイントを一緒に考えていきましょう。 意外と忘れがちなペットとの防災そもそも猫は、災害が発生したとき、予想外の行動を取る生き物です。地震が来たからといって机の下に隠れませんし、家が崩れそうだから外に逃げようとは考えません。 なので、日頃から万

お耳が欠けている「さくら猫」とTNRの話

保護猫カフェや道端で見かける猫で、耳が桜のように欠けている猫を見たことはありませんか? これは通称「さくら猫」と呼ばれ、不妊去勢手術が済んだ猫として耳の一部がカットされています。 「耳をカットして痛くないの?!」 「なんだかかわいそう……」 「なんで不妊去勢手術をするの?」 そんな疑問を持つ方も多いと思います。 今回はそんな「さくら猫」をテーマに、猫の不妊去勢手術の必要性やTNR活動について紹介していきます。 何で耳をカットしてる猫がいるの?痛くないの?先ほども書い