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無職放浪記〜トルコ編〜

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無職放浪記・第2章 【期間】2022年8月1日〜28日 【ルート】イスタンブール→アンカラ→カッパドキア→エイルディル
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2022年10月の記事一覧

船出の刻【無職放浪記・トルコ編(22)】

船出の刻【無職放浪記・トルコ編(22)】

 トルコ西部の都市イズミルからギリシャのレスボス島へ渡るつもりが、15分差でフェリーを乗り逃した私は、失意のうちに宿へと帰ってきた。
 一体自分はいつになったらトルコを出ることができるのだろうか。それとも、アナトリアの大地に骨を埋める運命にあるのだろうか——

 藁にもすがる思いで宿のおやじに相談してみると、「それならチェシュメに行って、そこからキオス島に渡ればいい」とあっさり助言された。

 地

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流されてイズミルへ【無職放浪記・トルコ編(21)】

流されてイズミルへ【無職放浪記・トルコ編(21)】

 旅の計画が狂いに狂っている。

 当初はトルコのリゾート地マルマリスからギリシャのロドス島に入る予定だったが、ハイシーズンや週末などの悪条件が重なって予約が取れず、結局フェリーに乗ることを断念せざるをえなかった。

 私が次に向かうことにしたのは、トルコ第三の都市イズミルだ。ここからフェリーで一気にアテネまで行ってしまうというのが代替案だった。

 本来の計画ならばアンタルヤからマルマリスに直行

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マルマリスの夕焼け【無職放浪記・トルコ編(20)】

マルマリスの夕焼け【無職放浪記・トルコ編(20)】

 トルコの地中海沿いの街マルマリスへは、アンタルヤから直行のバスで向かうはずだった。

 しかし、私の不注意から直行バスを乗り逃したことで、カシュ、フェティエといくつかの街を寄り道することとなる。ひとまず行けるところまで行こうとカシュに向かったら、そこで出会った韓国人の旅人ジュン君にフェティエのパラグライディングのことを教えてもらい、そのままフェティエに行ったという流れだ。

 そんな“地中海沿い

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“世界三大聖地”フェティエでパラグライディング【無職放浪記・トルコ編(19)】

“世界三大聖地”フェティエでパラグライディング【無職放浪記・トルコ編(19)】

 巨大な凧のような機体に乗って、自由に空を飛ぶアクティビティ、パラグライディング。
 世界にはパラグライディングの“聖地”と呼べる場所がいくつかあり

 スイスのインターラーケン
 ネパールのポカラ
 そしてトルコのフェティエ

 この3つの都市が特に有名なのだという。言ってしまえば『パラグライディングの三大聖地』だろうか。
 ところが、Googleで「パラグライディング 三大聖地」と日本語で検索

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