国際社会経済研究所(IISE)

国際社会経済研究所(IISE)は、世界の知の集積で未来の社会価値創りを牽引する、NEC…

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国際社会経済研究所(IISE)は、世界の知の集積で未来の社会価値創りを牽引する、NECグループの独立シンクタンクです。

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記事一覧

企業が「ソートリーダーシップ活動」を始めるために、必要なこととは?

こんにちは、国際社会経済研究所(IISE)、理事長の藤沢久美です。 前回は経営戦略としての「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)活動」が、企業のデジタルトラン…

web3の到来と社会の変革

国際社会経済研究所(IISE)は2月開催の「IISEフォーラム2024~知の共創で拓く、サステナブルな未来へ~」で、web3で実現する持続可能なデジタル社会の未来について討議し…

ソートリーダーシップには「オーセンティシティ」が必要。人の「認識」をいかに変えるか?~PRストラデジスト、本田哲也氏に聞く…

革新的な考えを世の中に提示し、「共感」によりステークホルダーを共創へ誘引することで、新しい顧客や市場を創造するマーケティング手法の1つである「ソートリーダーシッ…

新たに生まれた、ドローン産業。ソートリーダーシップを成功に導く「巻き込み力」とは?~対談・ブルーイノベーション熊田社長×…

社会課題の解決や理想的な社会のコンセプトを自ら発信し、世の中の賛同を得ながら実現を目指す「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)活動」を様々な形で実践する企…

「グリーン×イノベーション:環境課題への挑戦と企業価値創造」Technology Day 2024聴講レポート

2024年6月7日(金)、PwCコンサルティング合同会社が主催した「Technology Day 2024―生成AIやテクノロジーをビジネスにどう活かしていくか―」に、国際社会経済研究所(IISE)…

ソートリーダーシップの実践事例【Vol.2】 WELL認証

ビジネスの世界では古今東西、様々な創造的取り組みが為されてきました。後から振り返ると、「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」の教科書的な事例、ケーススタ…

「共感」を得るコンテンツマーケティング。ソートリーダーシップの「実験場」とは? ~noteプロデューサー、徳力基彦氏に聞く~

革新的な考えを世の中に提示し、共感によりステークホルダーを共創へ誘引することで、新しい顧客や市場を創造するマーケティング手法の1つ「ソートリーダーシップ(Thought…

なぜ、経営に「ソートリーダーシップ活動」が必要なのか?

こんにちは、国際社会経済研究所(IISE)、理事長の藤沢久美です。 「経営戦略」の視点から「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」の価値や意義について解説する…

EUのデジタルIDウォレット(下): EU各国の動向

前回の記事「EUのデジタルIDウォレット(上):欧州デジタルID規則(eIDAS II)の制定」では、2024年3月に正式制定された欧州デジタルID規則(eIDAS II)について解説した…

ソートリーダーシップの実践事例【Vol.1】バイオミミクリー

ビジネスの世界では古今東西、様々な創造的取り組みが為されてきました。後から振り返ると、それはソートリーダーシップ(Thought Leadership、TL)の実践的な教材、ケース…

EUのデジタルIDウォレット(上):欧州デジタルID規則(eIDAS II)の制定

EUでは2024年3月に、「欧州デジタルID規則」(eIDAS II)という法律が正式に制定された[1]。この欧州デジタルID規則はこれまでのeIDAS規則を改正するものである。EU加盟国2…

web3で実現する持続可能なデジタル社会の未来、私たちと一緒に考えてみませんか

シンクタンクの国際社会経済研究所(IISE)は、2024年度よりソートリーダーシップ活動の中で「web3」に関する情報をマガジン形式で発信します。 いま、デジタル社会の急速…

【図解コラム】私たちはデジタル情報をどのように電波や光で送っているか

民間企業による人工衛星を使ったビジネスによって、今後10、20年で市場が爆発的に広がると期待されている宇宙産業。さらに人工衛星の通信における媒体が「電波」から「光」…

スペースXの背景にある米の支援構造 日本社会は宇宙ビジネスをどう支えるか?【『宇宙ベンチャーの時代』著者インタビュー】

世界で宇宙開発競争が激化するなか、2023年に日本政府はJAXAに10年で1兆円規模の「宇宙戦略基金」を設置することを発表した。民間企業や大学に宇宙開発のための資金を支援…

OneWeb、Project Kuiper、中国政府……スターリンク以外の衛星コンステレーションの動向

急拡大する宇宙ビジネスの中で特に注目されている「衛星コンステレーション」。一定の軌道上に多数の人工衛星を打ち上げて、一体的に機能させるシステムを指しますが、中で…

「ソートリーダーシップ」とは何か? VUCAの時代を生き抜く、新たなビジネスプロセス

近年、企業活動においてその重要性を増しているマーケティング手法の一つ「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」。国際社会経済研究所(IISE)の公式noteでは、こ…

企業が「ソートリーダーシップ活動」を始めるために、必要なこととは?

こんにちは、国際社会経済研究所(IISE)、理事長の藤沢久美です。 前回は経営戦略としての「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)活動」が、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するための一つの方法であることを、「不確実性」「人的資本」「新市場」の3つのアプローチとともにお伝えしました。 今回はこれらのアプローチを生かして、ソートリーダーシップ活動に着手する際の課題とその解決策を考えていきます。 ソートリーダーシップ活動には、ソートの

web3の到来と社会の変革

国際社会経済研究所(IISE)は2月開催の「IISEフォーラム2024~知の共創で拓く、サステナブルな未来へ~」で、web3で実現する持続可能なデジタル社会の未来について討議しました。このnoteでは登壇者のIISE特別研究主幹の池野 昌宏が、フォーラムで示した“web3”の世界観とその課題について説明します。池野はNECアメリカ社長を含めて米国駐在が累計15年と長く、米政府や民間企業、NGOに対してデジタルID事業を推進してきました。米国で進む社会の分断や米IT企業による情

ソートリーダーシップには「オーセンティシティ」が必要。人の「認識」をいかに変えるか?~PRストラデジスト、本田哲也氏に聞く~

革新的な考えを世の中に提示し、「共感」によりステークホルダーを共創へ誘引することで、新しい顧客や市場を創造するマーケティング手法の1つである「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」。その重要性を多角的に考察するために、各専門家にインタビューする第三弾は、日本におけるPR分野の第一人者、本田事務所 代表取締役/PRストラテジストの本田哲也氏です。 認識を変える手段となるのが「ソート」 ――PRの観点から、ソートリーダーシップをどう捉えていますか。

新たに生まれた、ドローン産業。ソートリーダーシップを成功に導く「巻き込み力」とは?~対談・ブルーイノベーション熊田社長×IISE 藤沢理事長

社会課題の解決や理想的な社会のコンセプトを自ら発信し、世の中の賛同を得ながら実現を目指す「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)活動」を様々な形で実践する企業の経営層、キーパーソンの方々と、国際社会経済研究所(IISE)理事長の藤沢 久美による対談を通して、「ソートリーダーシップ活動」のヒントを見出し、新たな知見を浮かび上がらせていきます。 第2回のお相手は、ドローン産業をほとんどゼロからつくり上げたブルーイノベーション 代表取締役社長の熊田 貴之

「グリーン×イノベーション:環境課題への挑戦と企業価値創造」Technology Day 2024聴講レポート

2024年6月7日(金)、PwCコンサルティング合同会社が主催した「Technology Day 2024―生成AIやテクノロジーをビジネスにどう活かしていくか―」に、国際社会経済研究所(IISE)の篠崎 裕介が登壇しました。 このTechnology Day 2024では、今後の企業経営にあたって先進的なテクノロジーを活用しデータを駆使した経営改革が重要であるとして、AIをはじめとする様々な技術分野におけるブレイクアウトセッションが設けられ登壇者による活発な討議が行われま

ソートリーダーシップの実践事例【Vol.2】 WELL認証

ビジネスの世界では古今東西、様々な創造的取り組みが為されてきました。後から振り返ると、「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」の教科書的な事例、ケーススタディといえるものも少なくありません。 様々な事例を、ビジネスの潮流や市場の拡大などの実績から俯瞰的に見つめなおし、学ぶべきところを見つけ出す。現在進行形でソートリーダーシップを企画、推進している私たちのヒントにならないか。こうした思いを込め、ソートリーダーシップの事例やケーススタディを、ビジネスの潮

「共感」を得るコンテンツマーケティング。ソートリーダーシップの「実験場」とは? ~noteプロデューサー、徳力基彦氏に聞く~

革新的な考えを世の中に提示し、共感によりステークホルダーを共創へ誘引することで、新しい顧客や市場を創造するマーケティング手法の1つ「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」。その重要性を多角的に考察するために、各専門家にインタビューする企画の第二弾は、日本におけるコンテンツマーケティング分野の第一人者、noteプロデューサーの徳力基彦氏です。「今の時代は、中心に『人』がいる」、「教科書的なコンテンツでは、『共感』は得られない」など、現在を捉えたコンテンツ

なぜ、経営に「ソートリーダーシップ活動」が必要なのか?

こんにちは、国際社会経済研究所(IISE)、理事長の藤沢久美です。 「経営戦略」の視点から「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」の価値や意義について解説する、当コラム。前回は、マーケティングツールとしてのソートリーダーシップが、年月を経て変化してきたことを紹介しました。 今後当コラムでは、我々IISEが取り組む経営戦略を「ソートリーダーシップ活動」と呼び、ソートリーダーシップに「活動」をつけることで、マーケティングツールと経営戦略の違いを表現しま

EUのデジタルIDウォレット(下): EU各国の動向

前回の記事「EUのデジタルIDウォレット(上):欧州デジタルID規則(eIDAS II)の制定」では、2024年3月に正式制定された欧州デジタルID規則(eIDAS II)について解説した。同規則はEUの27ヶ国に対して「欧州デジタルIDウォレット」の発行を義務付けることで、市民がスマートフォン等を通じてEU域内の公的サービスや民間サービスにシームレスにアクセスできるようにするものである。これを受け、EU各国ではデジタルIDウォレットの発行が進められている。 本稿ではEUの中

ソートリーダーシップの実践事例【Vol.1】バイオミミクリー

ビジネスの世界では古今東西、様々な創造的取り組みが為されてきました。後から振り返ると、それはソートリーダーシップ(Thought Leadership、TL)の実践的な教材、ケーススタディといえるものも少なくありません。 様々なケーススタディを、ビジネスの潮流や市場の拡大などの実績から俯瞰的に見つめなおし、学ぶべきところを見つけ出す。現在進行形でソートリーダーシップを企画、推進する読者のみなさんのヒントにならないか。こうした思いを込め、ソートリーダーシップのケーススタディを

EUのデジタルIDウォレット(上):欧州デジタルID規則(eIDAS II)の制定

EUでは2024年3月に、「欧州デジタルID規則」(eIDAS II)という法律が正式に制定された[1]。この欧州デジタルID規則はこれまでのeIDAS規則を改正するものである。EU加盟国27ヶ国に対して「欧州デジタルIDウォレット」の発行を義務付けることで、EU市民(希望者のみ)がスマートフォン等を通じてEU域内の公的サービスや民間サービスにシームレスにアクセスできるようになる。 本稿「EUのデジタルIDウォレット」では、「上」と「下」の二回に分けて欧州デジタルID規則や

web3で実現する持続可能なデジタル社会の未来、私たちと一緒に考えてみませんか

シンクタンクの国際社会経済研究所(IISE)は、2024年度よりソートリーダーシップ活動の中で「web3」に関する情報をマガジン形式で発信します。 いま、デジタル社会の急速な進展によりインターネットやSNS、電子商取引などが生活の隅々にまで入り込み、生活者は簡単にコミュニケーションや買い物などができるようになりました。一方で、米などの独占プラットフォーマーが個人データを収集し、個人のプロファイルを作ることで、リアルな世界に大きな影響を与えることが懸念されています。生活者中心

【図解コラム】私たちはデジタル情報をどのように電波や光で送っているか

民間企業による人工衛星を使ったビジネスによって、今後10、20年で市場が爆発的に広がると期待されている宇宙産業。さらに人工衛星の通信における媒体が「電波」から「光」へと変わると、地球上ではさらなる高速・大容量・低遅延の通信が実現すると言われています。 以前、IISE noteのコラム記事では「情報通信において電波と光にはそれぞれどんなメリットがあるのか」を紹介しました(記事リンク)。そもそも、私たちは普段スマホやPCで文字や音声、画像に映像と、さまざまなデータを送り合って

スペースXの背景にある米の支援構造 日本社会は宇宙ビジネスをどう支えるか?【『宇宙ベンチャーの時代』著者インタビュー】

世界で宇宙開発競争が激化するなか、2023年に日本政府はJAXAに10年で1兆円規模の「宇宙戦略基金」を設置することを発表した。民間企業や大学に宇宙開発のための資金を支援するもので、国内の宇宙ビジネスの活性化に期待がかかる一方、国内事業者からは「“補助金”で宇宙ビジネス市場が育つのだろうか」と懐疑的な声もあがっている。 宇宙産業においてベンチャー企業がビジネスの軌道に乗るまでには大きなリスクがあり、イーロン・マスク氏率いるスペースXが成長を遂げたのは、NASAによる新しい

OneWeb、Project Kuiper、中国政府……スターリンク以外の衛星コンステレーションの動向

急拡大する宇宙ビジネスの中で特に注目されている「衛星コンステレーション」。一定の軌道上に多数の人工衛星を打ち上げて、一体的に機能させるシステムを指しますが、中でも近年は米Space Xの「Starlink(スターリンク)」を筆頭に、高度200km~2000kmの軌道上に何百、何千、何万機と衛星を打ち上げて連携させる"低軌道・大規模”の衛星コンステレーションを各企業や政府が計画しており、関心が寄せられています。 Starlinkはすでに高度550kmの低軌道に5250機以上

「ソートリーダーシップ」とは何か? VUCAの時代を生き抜く、新たなビジネスプロセス

近年、企業活動においてその重要性を増しているマーケティング手法の一つ「ソートリーダーシップ(Thought Leadership)」。国際社会経済研究所(IISE)の公式noteでは、これから全5回にわたって、ソートリーダーシップの意義や進め方、プロセスなどについて解説します。 ソートリーダーシップの考え方自体は、以前からあるものでした。新たな価値や市場を築き、世界に大きなインパクトを与えてきた様々な企業の活動を振り返ると、ソートリーダーシップと呼べるものが少なくないことに気