マガジンのカバー画像

環境

20
環境Thought Leadership活動に関連する記事をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

【8月6日ウェビナー開催のお知らせ】バリューチェーンを通じた自然資本に関わるリスクと機会を捉えるには-実践から見えた課題と期待-

国際社会経済研究所(IISE)では、様々なセクターの皆様と共に知見を共有し、未来の共創に向けたつながりを創出する場として「IISE Webinar(ウェビナー)」を開始します。今回、環境ソートリーダーシップ活動の一環として、ネイチャーポジティブ経済に向けたICTの可能性について探索するウェビナーシリーズを開催します。 今回は、LCI(ライフサイクルインベントリ)データベース IDEA(いであ)の取り組みについてAIST Solutionsの西氏にお話を伺うとともに、自然資本

「グリーン×イノベーション:環境課題への挑戦と企業価値創造」Technology Day 2024聴講レポート

2024年6月7日(金)、PwCコンサルティング合同会社が主催した「Technology Day 2024―生成AIやテクノロジーをビジネスにどう活かしていくか―」に、国際社会経済研究所(IISE)の篠崎 裕介が登壇しました。 このTechnology Day 2024では、今後の企業経営にあたって先進的なテクノロジーを活用しデータを駆使した経営改革が重要であるとして、AIをはじめとする様々な技術分野におけるブレイクアウトセッションが設けられ登壇者による活発な討議が行われま

環境問題解決に向けた先端技術、宇宙、資金~ASIA GREEN TECH SUMMITインタビュー~

IISEの野口聡一理事が、2024年3月8日にシンガポールで開催されたASIA GREEN TECH SUMMIT(日本経済新聞社・Financial Times共催)のキーノートインタビューに登壇しました。今回はこのキーノートインタビューの内容を報告します。 同イベントでは、アジア地域を中心とした各国のビジネスパーソンが参加し、アジアにおけるGXの方向性についての活発な議論が行われました。 キーノートインタビューのモデレーターは、日本経済新聞社の安藤淳編集委員が務められ

環境と経済が一つになる世界へ スタートアップ・次世代・地域の視点

気候変動分野を中心とした環境金融で長年ご活躍されてきた三菱 UFJ リサーチ&コンサルティング株式会社 フェロー(サステナビリティ)の吉高まりさんに、IISEソートリーダーシップ推進部のメンバーがお話を伺いました。吉高さんは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券における排出量取引ビジネスの立ち上げなどのご活動をしてきました。現在は政府、自治体、企業など多様なセクターに向けてサステナブル経営・ファイナンスのアドバイスをされています。東京大学や慶應義塾大学で教鞭も取られています。

環境Thought Leadership活動の一環として「GX-VISION(地球と共生して未来を守る)」を発行

国際社会経済研究所(IISE)では、環境Thought Leadership活動の一環として2023年6月に引き続きGX-VISION誌を発行しました。 前回のGX-VISION誌では環境問題に対応するための「見える化」「分析」「対処」の仕組みの重要性を提示しました。今回のGX-VISION誌では社会側の課題と解決のための提言をまとめました。 本冊子では、まず20世紀型から21世紀型への環境に対する社会の変化におけるICTの可能性を示すとともに、持続可能な社会にスムーズに

気候変動における適応技術の社会実装に向けて

2024年2月9日、国際社会経済研究所(IISE)が開催した「IISEフォーラム2024 ~知の共創で拓く、サステナブルな未来へ~」では、各テーマに沿ったブレイクアウトセッションを実施。「気候変動における適応技術の社会実装に向けて」のセッションについて紹介します。国際社会経済研究所(IISE)理事の野口 聡一の冒頭挨拶の後、NEC クロスインダストリービジネスユニット シニアディレクターの池田 敏之 氏、環境省 地球環境審議官の松澤 裕 氏、公益財団法人リバーフロント研究所

地域における脱炭素の取組 デジタル技術による共有知への貢献

地域の観点から環境問題の解決に向けた研究活動を行っている公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)の藤野純一さんに、IISEソートリーダーシップ推進部のメンバーがお話を伺いました。 藤野さんは、国立環境研究所での「2050年日本低炭素社会シナリオ研究」(2004-2008年度)をはじめ、脱炭素社会に向けた研究を長年おこなわれてきました。2019年よりIGESに移られ、環境省「地域脱炭素先行地域」評価委員会委員(座長代理)などの活動をおこなわれています。 地域脱炭素のカギ

持続可能な世界へのトランジション―JICAが目指すサステナビリティとは―

国際協力機構(JICA)では、2023年に新たに設置したサステナビリティ委員会を7回開催、Chief Sustainable Officerを任命、JICAサステナビリティ方針を公表しました。同方針では、2030年までに組織のカーボンニュートラルを達成し、全新規事業をパリ協定に整合する形で実施する等、具体的な目標を掲げています。これらの動きを推進するサステナビリティ推進室も2023年に設置しています。 持続可能な世界の実現に向けて、気候変動をはじめとする環境問題にどう向き合っ

生物多様性を学ぶワークショップ「The Biodiversity Collage」参加レポート

こんにちは、国際社会経済研究所(IISE)の篠崎裕介です。ネイチャーポジティブとデジタルの可能性について情報発信をしています。 この記事では、2023年11月30日に参加した生物多様性を学ぶワークショップ「The Biodiversity Collage」からの気づきをレポートします。 今回のワークショップは、持続可能な社会の実現を目指す企業等が、住民・行政・大学等と連携して、サーキュラーエコノミーの推進に取り組む新事業共創パートナーシップである「ジャパン・サーキュラー・

COP28でも注目された気候変動適応とは

国際社会経済研究所(IISE)の藤平慶太です。 2023年はかつてないほど猛暑が続きました。東京では夏日が140日を超え、夏日が11月まで続いたかと思うと、秋の心地よさを感じることがほとんどなく冬の寒さが来てしまいました。みなさんも「最近気候がおかしい」と感じているのではないでしょうか。実際に2023年は世界の平均気温でも観測史上最も暑い年になる可能性が高いとされています。この暑さは短期的なエルニーニョ現象の影響もありましたが、長期的な地球温暖化傾向の影響が表れたものとみら

グリーンインフラ×スマートシティ共催セミナーレポート

こんにちは、国際社会経済研究所(IISE)の篠崎裕介です。ネイチャーポジティブとデジタルの可能性について情報発信をしています。 この記事では、2023年11月14日に渋谷の「hoolps link tokyo」とオンラインのハイブリッドで開催した「グリーンインフラ研究会×スマートシティ社会実装コンソーシアム 第1回共催セミナー」についてレポートします。 セミナーコンテンツ趣旨説明:国際社会経済研究所(IISE) 篠崎裕介 本セミナーの全体進行は、両団体に所属しています、篠

ネイチャーポジティブとインパクト投資(後編)

こんにちは、国際社会経済研究所(IISE)の篠崎裕介です。ネイチャーポジティブとデジタルの可能性について情報発信をしています。 この記事では、2023年10月19日にFabCafe Kyotoでロフトワーク社主催のもと開催された「Vol.3 自然資本投資と評価指標のこれからパティ・チュー(マナ・インパクト)×島 健治(SMFG)」に参加して感じたことを発信します。 以下、前回の記事では、ESG投資とインパクト投資の違い、実際にインパクト投資に取り組むマナ・マナインパクトの

IISEフォーラム2023秋 セッション抄録と動画を公開

国際社会経済研究所(IISE)は、未来への市場戦略を提示するThought Leadership活動に注力しています。 この度、IISEは、今年2月開催の「IISEフォーラム2023」に続き、10月26日に「IISEフォーラム2023秋」を開催しました。 「IISEフォーラム2023秋」内で行われた環境セッションでは、「自然との調和に向けた新たな産業変革への挑戦」と題し、ネイチャーポジティブを主なテーマとして議論を展開、野口 聡一 理事をモデレータに、TNFDタスクフォー

ネイチャーポジティブとインパクト投資(前編)

こんにちは、国際社会経済研究所(IISE)の篠崎裕介です。ネイチャーポジティブとデジタルの可能性について情報発信をしています。 この記事では、2023年10月19日にFabCafe Kyotoでロフトワーク社主催のもと開催された「Vol.3 自然資本投資と評価指標のこれからパティ・チュー(マナ・インパクト)×島 健治(SMFG)」の聴講レポートを、前編・後編の2回にわたってお届けします。 ESG投資とインパクト投資三井住友フィナンシャルグループの島氏は以下、金融庁のインパ