日記:やめるよ

今日という日を決意の日として残すためにnoteを書こうと思う。

元々を辿ればnoteを描き始めた理由も「その時の感情を忘れないように」が目的だったのに、今や日常のどうにもならない淀んで醜いヘドロを漂わせるだけの空間にしてしまった。

だから、今日は元々の理由で使おうと思う。
そういえばnoteを書く前の昔を辿ればその淀んだヘドロさえも忘れたくないから、書き残したことが起源だったな。べトロなんて残したところで毒にしかならないのに、なんでわざわざ残したのだろうね。
不思議だね?

まあ、そんなこんなでいいや。
今日を忘れたくない。

だからといってなにか特別なことがあるわけではない。彼女が出来たでも、バンドが組めたでも、好きな人が出来たでも、なんでもない。心の整理と方向性の話。というか今日はどちらかと言えばマイナスから進んでる。
朝から寝坊したし。スマホの充電器の調子が悪くて充電できてないで、アラームがつかないまんま勤務時間の9時丁度に起きた。今のバイト先で1年ほど働いてるけど、こんなことは初めてかもしれない。めっちゃめんどくさいけど、お金は欲しいから仕方なくって言うことは無責任だけど、頑張って行った。悪いのは俺なのに。
とは言え、そんなこんなで退勤時間。
いつものバイト先を後にして、即金が欲しいから入れた単発バイトへまた向かう。
道中で、買った最近好きなバンドの凛として時雨のボーカル、TKの書き下ろしエッセイ「ゆれる」を読む。ここまで前のめりになって本を読んだのは初めてだと思う。それほどに夢中になっている。泣ける。この本は何回か読み込んで、読書感想文でも書いて見ようと思えるほどに、印象にのこる。俺の人生のバイブルになりそうなほどの最高の本。
その本の帯には「天才」と載っている。
にわかかつ、音楽についてあまりにも無知な僕でも、確かに独特なサウンドだと思うし、ギターには何故か虜になる。特徴的な声や、そのバンドにしかない曲調などこんなにも棘のあるものなのに大衆に向けて確かなものとして獲得している。激浅なことしか今は言えない。それを「天才」って読んでいるのだろう。まあ、僕からしたら曲を作れる時点で天才になる。そして、人を虜にしているならなおさら。天才とか、才能とかそういう言葉は嫌いだけど、まあ俺もそう思うってことにしとこう。
そんな「天才」の触れ込みをされたTKのエッセイ本。そこには世の中がイメージする天才とは違った。過言なことを言えば大してなにも変わらないように思えた。一概に天才であることが良い事のように思わされる。でも、俺が読む限りでは普通の人だと思う。その特徴的なサウンドはあるけど、それを「天才の所業」と言って見放すことは出来ないなと思った。

そもそもなんでたかが最近好きになったバンドのエッセイ本なんて読んだ理由について話してなかった。
「俺は特別な人間じゃない」
そう自覚した。
浪人することも、派手な色と柄に包まれた格好することも、noteを書くことも、作詞することも、「そんなことをする人間」ってだけで、特別な人間じゃない。変な人とはなるかもしれないし、普通の人じゃないのかもしれない。でも、それは特別な人間ではない。そんなことが悲しくて痛くてたまらなかった。
そんな甘えた心をボキボキに折るために、本を読んだ。こう言ったところで伝わってる気がしない。俺にも伝わってない。本当に特別な人間を知りたいって思って、さらに絶望したいとでも言うべきか?圧倒的な壁に出会いたかった。超えるためじゃなくて、全てを諦めてもいいや、って思えるほどに絶望的な壁に。
でも、出会った壁は同じように苦労している僕そのものような等身大なサイズの壁だった。あの人にもそんな瞬間があったことが救いになった。希望になった。絶望を求めてたはずが、これからの方針になった。

どんな天才も努力している。

だから、俺も努力しようと思う。
僕にまだ眠る天才の素質を目覚めさせるためじゃなくて、天才でも努力の過程を経てるから。
天才がいるのだとしたら、そんなものに敵うはずがない。なら、天才と唯一共通している「努力」をしてみよう。
今日からは、今からは本当に。
誰かに見せるためでもなくて、自分が満足するまで、やりたいことができるまで、俺はやってみようと思う。どれだけ無理をしようとも。辛くてもやりたいことだと言って、やり通すと思いたい。

そんなキラキラした感情は悲しいけど、永久保存じゃない。来月には無くなっていると思う。結構な確率どころか、ぼぼ必ずと言ってもいいと思うくらいには無くす。だから、今の思いを忘れないように、ここに書き残すってこと。

ありがとうnote。
また、新しいアカウント作るよ。
次はキラキラした人生のnoteとして使うよ。
このアカウントはヘドロの置き場にしよう。
定期的に戻ってくるよ。