日記:平穏は何処へと俺の歌
5月2日。
ゴールデンウィークで見れば唯一の予定なし。
こう言えばまるで遊びの予定で埋まってる人に見えるけど、実際はアルバイトだけ。
とは言ってもやるべきこともやりたいことも無いからグダグダスマホをいじるだけ。
朝九時に自然と目が覚めたことは嬉しい。
そこから少しだけ昼寝をしそうなくらいのまともな人間の生活な気がして嬉しい。
このまま何もしない日でも、いいかー。
とYouTubeを意味もなく見る日。
そんなグダグダな今日を切り裂くような強烈なインスタのストーリーを見た。
最近登場回数が多いでお馴染みのS。
今の俺の好きな人ってことにしとこう。
前回もその前もずっと何らかしら言ってる気がする。
と言うか4月からずっと悩んでる気がする。
得られた情報はこれしかない。
しかも昨日の夜に遊んで見送ったばっかり。
こんなストーリーを見たからには、思わずDMを送っちゃうよね。
ほんとに怖いからやめて欲しい。
大事には至ってないけど、3週間の入院になるらしい。
いや、それは結構大事に至ってるのでは？
よくなかったけど、良かったって感じ。
最悪な結果を考えれば、今はましだと思う。
だって当人も笑ってるし、他の友達も笑ってるって言ってた。
でも、俺は如何せん心配すぎる。
怖い。
このままどうにかなったとしたらのイメージが怖い。
骨折で済んだけど、もっと大事だったら？
今回のが治ってもなにか後遺症があれば？
当人も考えれば不安になると思う。
それさえも僕の勝手な想像かもしれないけど、そこに想像の余地がある以上には、僕は心配をしてしまう性分だ。
恐ろしい。
今日のあの子も、今日の僕も。
そして何より自分が怖い。
今、表側に貼ってある関係性のラベルは「友達」。
でも、俺の内側では外のラベルに見合わないほどに色んなものがぐちゃぐちゃに混み合ってる。
今日もただの友達とは思えないほど心配する。
僕のいる内側から剥がせない外のラベルを睨んでる。
もう溢れる。
と言うか溢れてる。
気化くらいはしてる。
そろそろ本体が溢れてくる。
その前にラベルを書き換えたい。
もういっそ好きと認めて、告白して付き合ってしまえば楽になるだろう。
言いたいことも言えるし、真正面から心配できる。
俺側のメリットはありすぎる。
あちら側のメリットをあげるとすれぱ、自分を大切に思えるようにはしてあげたい。
あなたは価値のある人間だよ。って俺のクソデカ感情をもってクソほど知らしめたい。
それくらいにしかメリットはない。
てか、これ以上一緒に楽しいだけで過ごしたら、唯一無二の親友になる気がする。
別の話なんだけど、そいつのことをきっと好いてるんだけど、幼少期からの家族ぐるみの関係が故に、一番の友達として見られてる男がいる。
そいつも告白した上で振られてる。
その距離に行くのはきっとあの子にとってはそいつだけだけど、俺も今のままの距離だと、そこに近づくことになる。
それまでに間の関係の名前を変えてしまおう。
もう、覚悟はしてる。
告白したってあっち側は何も変わらない。
してもしなくても変わるのは俺。
そう身構えて、共通の友達にも相談して進めようか。
早く退院してほしいな。
入院と言う事実だけで、心配する。
怪我の内容うんぬんは置いといて。
退院したら、ご飯に誘って、話すことを話すだけ。
入院が無ければ今日にでも予定をつくってた。
前の日記でうだうだSに言い寄ってきた男のことを言ってたけど、俺の中でそいつとは区切りが出来た。
だって、悪いけど絶対にお前より俺の方があいつのこと好きだし、知り合ってからの時間も好きになってからの時間も長いから。
お前はあいつに向けて作詞とかポエム書くか？
俺は書けるぞ。
そういうところだぞ。
とはいえ、少しだけあちら側に立って振り返ると、申し訳ないことをしたと思ってはいる。
だって、お前と同じことが俺に起きたら、俺は到底立ち直れない。
それでもそういうものだ。って思い込むことにした。
そして、お前の唯一の敗因は俺がいたことだよ。
バカがよぉ。
お前は俺よりかっこいいかもしれなくて、根性も度胸も話術も持ってるかもしれねぇけどよぉ。
お前はサシ飲みしたことあるけどよぉ、2人で桃鉄したことあんのか？
昼前に起きて、一緒にご飯を食べたあとに、どシラフで同じソファに座って、向かいにある大きなテレビに映したお互いの好きなYouTubeを見せたりしたか？
してねぇーよなぁ。
だってお前はお酒が必要だもんなぁ！
酔ってないと何も出来ないもんなぁ！
お前のサシ飲みも十分すげぇよ。
尊敬するよ、俺もしたいし、そんな度胸ない。
でも、あまりにも大学生すぎる。
だから、否定しやすかったんだ。
見てみろよ俺を、なんだよこれ。
なんて言うんだよこの関係。
男女の友情は成立しない方がみんな幸せになれるけど、その子関係なしに例外が多すぎるせいで、成立してしまう。
もうここまで来てしまった。
来すぎた。
いい感じの距離感で忘れるくらいの位置にいたかった。
何もしないこの先は今よりも真っ暗。
何もしないでこれが良くなることはない。
と言うか、今まではそれを期待してた。
「Sが俺の事好きになんねーかな。」
そんな脱法ゴールを存在しないはずなのに作りだしてた。
それを終わらせるのはこの僕だ。
なんか終わり方かっこよ。
エレンみたいでかっこいいね。
(今回のサムネはあの子と桃鉄をした時の写真です。友達を誘うために写真を撮ったやつが残ってました。嬉しかったです。)
さけし
右手には涙に似た三角形を
左手にはC#に隠した中指を
歌う声は醜くて
覚えは無いのに歪んだように
明日を生きるのが難しいように
泣き叫ぶ音に聞こえる
動き出した2番線各駅停車
池袋から0:41の終電車
豊島園行きを避ける足取り
楽園、息を吐ける繰り返し
4号車、エスカレーター前
渡っても渡らなくても変わらない道
大通り沿い、コンビニ前
いつものインスピレーションが働く道
朝9時、夜まで入るいつものバイト
田無駅、君の住む街が僕に近づく
楽器禁止のマンションの角部屋の端
大して上手くもないギターは趣味になった
落とした涙の跡を握った
自分をかき消すギターを弾いた
世界の惨状を嘆くような歌は歌えない
僕に与えられた恵まれた世界を
クソみたいに歌うだけで手一杯さ
あのロックバンドみたいなかっこいい歌は歌えない
だって「憧れは諦めに似てる」って
そのバンドが歌ってたんだ
何者になりたいって君は歌う
君はきっと何者かにはなれてる
きっとそこまでの人間なんだ
意味のある歌詞しかかけない
意味を持たせないとやってられない
それを辞めることができたら
もっと素晴らしい人生になることでしょう
好きなギターピックは「ティアドロップ」。
C#を引いてると間の中指が浮いて見える。
自分の歌声が汚くて嫌い。
そんな感じの歌。
かっこいいギターも、歌も出来ない気がする。
前にSとあの男とのサシ飲みの話を聞いた時に、あんまりにも聞いてられないから、思わずギターを握って歪ませてカッティングを入れてジャカジャカ弾いた。
その音以外で集中したかったから。
そこまで自分があいつの事を好きだったことにも嫌気がさして、ギターを弾いた。
「楽器禁止のマンションの角部屋の端
大して上手くもないギターは趣味になった
落とした涙の跡を握った
自分をかき消すギターを弾いた」
それがこの部分。
まあ、実際に泣いてはないけど、泣きたい気持ちがピックに溢れたんだと思う。
タイトルは
「ティアドロップ」にでもしとこか。
いい歌詞はかけたけど、タイトルがなー。
てか、毎回こんな感じの歌を作ってる気がする。
まあ、ええか。