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日記:入学式と春の歌

4月4日。
入学式。
念願の大学。

きっと人生最後。
あるとすれば入社式か。
でも、こんなに華やかな気持ちにはならないだろうね。

とは言っても入学式のセキュリティがすごい。
悪い意味で。
日程や時間は新入生しか確認が出来ないからかもしれないけど、合格証明とか入学証明を持ってったのに、何一つ確認とかなかった。
門前で写真を撮って、案内されるがままに確認も何も無く入学式を受けた。
だから、いまいち自覚がないままで入学式を受けた。
「何かしらの手違いがあって名簿には名前が無いのかもしれない、、、」と考えることも出来た。
正直、まだ入学した実感がない。
ソワソワする。

その後、資料の配布をするため学部別に教室を別れた。
入口の前に名簿表。
名前が無いのかもしれない不安はそこに来て最高潮。
でも、目を通せばすぐに見つかった。
「あ、俺ここの大学に入学出来たんだ。」

結構な人数がいた入学式から、減るんだろうなーと思ったけど、教室に入ればびっくり。
100人以上はいる。
しかも入学式のあとだって言うのにガヤガヤしてる。
みんな活発に会話を交わしてる。
え、みんなコミュ力高すぎやろ。
教育系は陰キャいないんか。
髪も染めてる人もいたし。
やる気がすごい。
女の子怖い。

そんな雰囲気に飲まれて、僕も隣の人と少しだけ話した。
資料配布と軽い説明があって、話した後にクラス分けがされるっぽいことを知った。
隣の人と顔を合わせて「クラス違いますね、、、笑。じゃあここでお別れだ。さびしいなー」とテキトーなことを言った。
「絶対思って無いでしょ!笑」とノリよく答えてくれた。

ありがとう名前も知らない同級生。
また、会って普通に話したいよ。
お前は面白そうだ。

そんなこんなで次はクラスごとの写真撮影。
案内される列に少し遅れて最後尾。
今日一日は無理に話しかけて友達を作ろうとはしてなかったけど、あまりにも雰囲気に飲まれて活発に話しかけた。
その子も最後尾で1人歩いてる。
その時は最もらしい雑談って感じ。
「履修登録とかどうします?」とか。
当たり障りもない会話。

そして、案内が終わり教室の中。
普通に今まで見てきたような教室だった。
その中で撮影の順番待ち。
何度も言うけど、またそこでも会話は起きてる。
しかも、同じクラスという共通項を持ったが故に、より活発に会話が盛り上がる。
待ち時間もまだあるようだ。
なら、話しかけるしかない。

隣に座ってる男に話しかける。
イケメン。
もう1人の男が寄ってきた。
パッと見サッカー部のようなやつ。
後で部活を聞けばサッカー部だったらしい。
さすがの目。

そこでの会話は大いに盛り上がった。
地元の話から高校の話。
地元が前住んでたところだったり、高校時代の部活を当てるゲームをしたり、盛り上がった。

しょうもないボケを入れたり、自分の雰囲気を知らしめた感じがある。
これで距離を取られる可能性もある。
許してーーー
仲良くしてーー

その後は新歓のビラを貰いに行った。
興味のあるなしに関係なく全部のビラを貰った。
正直ここが1番疲れた。
なんでか分からないけどすっごい疲れた。

きっと入部する軽音のサークルの人と話をした。
「ライブとかやるんだけどなにかやりたいアーティストいる?」と聞かれて。
「うーん。理想だけで言えば凛として時雨がやりたいです。」と答えた。

んもう、バカ!!!
変に外しすぎてるよ。
それはあまりにも。
普通に無難な所を言っておけばいいのに。
サウシードッグとかキングヌーとかクリープハイプとかにしとけよ。
入学式の後悔はこれです。
「変に斜に構えた回答をした。」
これです。
俺の良くないところ出てます。
確かに時雨はやりたいけどクリープハイプもやりたい。
まじでやり直したい、、、

やっぱり大学って不思議だ。
同じ夢を志してる人が必然的に多くなる場所。
今までで教員になるなんて言ってる奴に会ったことがない。
でも、大学で周りを見ればみんな教員志望。
そんな空間が不思議でたまらない。

教育系はイケイケだ。
なんて話を聞いた。
間違いじゃないかもしれない。
みんな基礎のコミュ力が高い気がする。


まあ、少しの後悔から始まってるけど、そうは言っても結構楽しみな毎日。
苦痛な1年を過ごしたあとなら何もかもが楽しくなるのは間違いがない。
空腹が1番の調味料的な話。
それでも大学は思ったより楽しい。
「俺の思ってるより、大学って楽しくないんだろうなーー」と少しだけ悲観してたけど、全然そんなことない。
思ったくらいには楽しいかもしれない。
なんかうちの学部だけ宿泊式のオリエンテーションあるし。
そんなイベントもあるし、サークルも入る。
楽しみという期待を背負ってもいいやろ。

これからどうなって行くのか。
何もかも分からないのはこれからの人生だってそう。
だから、今は楽しいと思えそうなことに身を投げ出すことに注力してもええんかな。

楽しみだ。
楽しもう。

そして最後は楽しかったって言えるように。


作詞

春らしいイベントの後に春っぽい歌を描きたい。
描きたい?書きたい?
まあ、前者の方が雰囲気出るから前者でええや。

春といえば桜。 

前にTwitterで見たけど、桜って縁起が悪いと捉えることもできるよね。
だって散るのが早いから。
満開になった後すぐに散り始める。
縁起がすぐに散ってしまう。
そう考えれば縁起の悪いものだ。

それでも日本人は桜が好きだ。
桜に心を動かされる。
不思議だよな。
国家では苔むすとか言ってんのに。
散りゆくものに風情を感じる。
アホくさ。

見下ろしたあの日の桜
見上げた今日の桜も
平等に散っては
また咲いて

ひとつの桜に心を動かされて
いずれは散ってしまうもの
無くなるものを愛せたなら
今の自分も愛せる気がした

青く咲いた桜
黒いアスファルトに咲いた花

桜の思い出って言えば去年の春を思い出した。

振られた直後で、勉強もせずにバイトばっかりしてた。
その日はヘルプでいつもと違う店舗へ言った。
家からその店舗までの道のりに大学がある。
ちょうどその日はその大学の入学式だった。
大学の目の前の道、店舗への道。
そこには桜並木が満開で並んでいた。
「俺、何してんだろ。」
悲しかった。
浪人という選択肢を取ったくせに、ろくに勉強もしないで、ましてや恋情に心を壊されて、本文のなんでもないバイトに明け暮れる。
桜並木は長かったから視界に入れないように務めたけど、どうもダメだった。
あいつら散ったあとに地面に咲いてやがる。
逃げ場がなかった。

だけど今日はどうだ。
真っ直ぐに桜を見つめて、綺麗だと言えた。
それが嬉しかった。
成長や、挫折から乗り越えた気がした。

来年の桜はどうなるのかな。