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組織の在り方についても学ぶ

 どうしてもキャリアカウンセリング(コンサルティング)を学ぶと、労働者視点になりがちだと思うのですが、組織について学ぶことも重要だと思っています。
 例えばピーター・センゲは、変化の激しい時代には変化を学習し、自らをデザインして進化し続ける組織づくりが求められるとし、これまでの意識を変容し、リーダーの在り方も変え、ビジョンを共有し、システム思考でチーム学習をしていくべきだとする「学習する組織」を提案しています。
 同様にフレデリック・ラルーは従来のような階層的な上下関係やルールを撤廃し、意思決定の権限や責任を管理職から従業員に譲渡することで、組織や人材に革命的変化を起こす「ティール組織」を提唱しています。
 ロバート・キーガンとリサ・ラスコウ・レイヒーは「変革の必要性は理解されているのに、なにが変革を妨げているのか理解されていない」「人間はそうそう変われないという思い込み」「大人の学習に対する深い理解が足りない」ことを指摘し、変革を阻む「免疫機能」への対処を説明します。
 エイミー・エドモンドソンは心理的安全が学習・イノベーションをもたらすとして、「恐れのない組織」「率直に語れる組織」づくりを推奨しています。

 キャリアコンサルタント(カウンセラー)として、もちろんキャリア理論やカウンセリング理論を学ぶことも必要ですが、「組織がどうあるべきか」「組織がどうあれば労働者個人のパフォーマンスが上がるか」についても学んでいく必要があると考えています(そうじゃないと会社や人事担当の方にアドバイスもできませんし)。
 
 

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