見出し画像

相談にタロットを活用してみる

 いや、何でもいいと思うのです。上手に言語化できないクライエントもいます。クライエントが興味を持っているものを使えれば、何でもいいんだと思うんです。箱庭でも絵画でもコラージュでも。
 そこで自分の置かれた状況を表現したり、占い(タロット)の結果に対する感想や対策を考えたり、そうすることで普通にしゃべるより何らかの表現ができるようであれば(あるいは自分を客観視できれば)、何だって使えばいいと思うわけです。
 現代カウンセリング的には、そこではカウンセラー側の解釈を押しつけずに、クライエント側の解釈を重視するというのは必要だと思いますが。
 こんな論文を書いたことがあります。

 もちろんクライエントによってはこの方法の好き嫌いも出ますので、カウンセラーがこの技法を選ぶというよりも、興味のあるクライエントに選んでもらう、ということになると思いますが。
 児童生徒なら漫画やアニメ、ゲームの話から始まってもいいと思うんですよ(実際に一緒にゲームをやっても)。そういう登場人物やゲームを好む自分って、どういう人間なのかみたいな。キャリアカウンセリングや進路指導にしても、何もスタートから勉強の話をしなくてもいいし、全体が全て真面目である必要もない。好きなテレビ番組でも雑誌でもいいわけです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?