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ハンセン、シュロスバーグ、シャイン、クランボルツの後を学ぶ

 最近キャリアコンサルタントの勉強をされた方はキャリア構築理論のサビカスの名前はご存じだと思います。その前後からキャリア分野でもナラティブアプローチと呼ばれる一団がいて、ピーヴィーのソシオダイナミックカウンセリングとかコクラン(旧来の紹介ではコフランとかカックリンなどの表現も)のナラティブアプローチとか、あるいは折衷派のアムンドソンとかガイスバーズとか、システム理論のマクマホンとパットンとか、キャリアカオス理論のプライアーとブライトとか、デザイン志向のバーネットとエヴァンスとか、いろいろな人がいます。著書の翻訳が日本で出ていない人もいますが、ネットでもよく見れば日本で紹介された論文などは見つけることができると思います。

 日本でも宗方比佐子先生であるとか榧野潤先生であるとか下村英雄先生であるとか高橋浩先生であるとか高橋美保先生であるとか新目真紀先生であるとかあるいは大原良夫先生であるとか、(社会)構成主義やナラティブアプローチについて文章を書かれている方はいらっしゃいます。廣川進先生もナラティブアプローチの研修をされていますね。

 ですから例えば時にはこういう論文を読むのもいいのではないかと思います。宗方比佐子先生の論文。

 あるいはこういうのとか。野淵龍雄先生の論文

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssce/27/1/27_KJ00005706143/_pdf/-char/ja

 そこから先になるとなぜか(言葉に惑わされて?)ガーゲンとかマイケル・ホワイトを引用する人が増えるのですが、そこに行くならまだド・シェイザーとインスー・キム・バーグの解決志向アプローチのほうが分かりやすいし共通点が見つけやすいし(解決志向アプローチは森俊夫先生の名著が何冊かあります)、MRIアプローチを学んだり(MRIアプローチなら)若島孔文先生の名著を読んだほうが実践家には分かりやすいような気がします。

 いずれにせよ手を伸ばせばそこに新しい世界はあります。でも手を伸ばさないと、新しい世界は見えない。

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