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ナラティブアプローチのミソはクライエントが自分自身をメタ認知することを支援することにあると思う

 カウンセリング、特にナラティブアプローチのミソは、クライエントが自分自身を客観視というかメタ認知できるようになりやすいということだと思っています。「自分がこうしたからこういう問題が起きたのか」とか「相手がこうしたのに対してこう反応すると、相手はこうなるんだな」とか、「自分はこういう生まれ育ちでこういう経験をしてきたから、こういうのが好き(得意)なんだな」とか振り返りや質問や語りを通して、いかに自分自身に気づくかが重要だと思うわけです。

 ただこだわりの部分とか感情的な部分とか、本人にとってはなかなか客観的に見られない部分も少なくない。そういう時に比喩で表現してみたり、紙に書き出してみたり、あるいは相手と自分の立場を入れ替えたりして、ちょっと距離を置いて自分を見てみる。そうするとうまくいく場合も多い。

 常に冷静で客観的に叙述でいればいいのとも違う。過去・現在のどんな場面で感情的になったかという感情面の理解も必要。それを一旦横に置いて冷静に見直すみたいなことが必要。つまり客観的事実を淡々と話してもカウンセリングは深まらない。感情や思考が起こったことを思い出しつつ、それを第三者的視点で見直すことが必要。

 ふと思い立って交流分析の書き方でナラティブアプローチを表現してみたのです。あくまでA(論理的・客観的視点)の視点での分析が大切。でもいつどんな場面で自分がCP(権威的)FP(養育的)FC(自由)AC(従順)的な立場や言動をしているのかを、改めてAの視点で見つめなおすことが大切。だからカウンセラーはAの立場でクライエントに接しつつ、時には質問や冗談を通じて、クライエントのいろいろな面を引き出さないといけない。まだたたき台ですので、ご異見もあると思いますが、考え方のご参考までご紹介します。具体的な内容は以下に。

 あるいはこんなの。

 https://www.youtube.com/watch?v=wZ1eQj3eS0c&list=PL0ojtY4Cl6ls836qGlAPoZ2-uerYvSoc0



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