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修士1年めの振り返りと感想, および2年めの抱負


卒業や入社などのイベントもなく、ただ学年がひとつ上がるだけの3月31日の夜。
なんとなくソワソワするので、誰に向けるでもなくとりあえず1年を振り返る。


今年はとにかくあらゆる角度から勉強に励んだ一年だった。

まず、授業の内容がめちゃくちゃ大学院だった。
各教授が得意分野をひたすら深掘りしていくようなものばかりで、興味がないものはほんとうに何も頭に入らなかったし、90分ずっと前のめりで聞ける授業もあった。

授業以外でも多くのプロフェッショナルから知識を授かった。
鉄骨のプロ、コンクリートのプロ、金属材料のプロ、実験のプロ、計測装置のプロ、、、本当にたくさんのプロの話を聞いた。その道のプロにしかない視点がある。素人には絶対にわからないことがある。
プロの話を侮ってはならないというのが今年1番の教訓かもしれない。

インプットと同じくらい、アウトプットにも力を入れた。

本当に嫌で嫌で仕方なかったけれど、1番成長できたのは、後輩に授業をするといううちの研究室特有のゼミの時間であった。
毎回時間をかけて準備したが、いざ話をしたり質問されると詰まってしまうことも多く、本当に理解できてはいないんだと痛感した。これが教授の狙いらしい。まんまと成長した。

他にもたくさん人前での発表の機会があった。
今年はオンラインだったが、初めての学会発表も経験した。
自分の研究に愛がありすぎたことと、卒論発表でなかなかに失敗した経験からか、知らない教授を前に全然緊張しなかった。
先生や先輩に良かったと言っていただき、大学合格以来の達成感を感じた。

一年を通して、学部時代に身につけたあってないような知識を全て精算し、基礎知識の土台づくりをした。
これからどのようにでも大きくできそうな、割と強固な土台ができたと信じたい。


勉強と同じくらい、もう一つ大きな割合を占めたことは、就職活動をはじめとし、多くの大人とコミュニケーションをとったことである。

研究室で1番尊敬する先輩から、「とにかく図々しくあれ」と言われ続けてきた。
どんな偉い人にでも、聞きたいことがあって、コミュニケーションを取る手段があるのなら、遠慮せずいっちゃえばいいんだよ、と。

その背中を2年追い続けてきて、いい意味でかなり図々しくなれたような気がする。

図々しく、新しい大人と会う機会があれば、一期一会と思って聞きたいことを全部聞くようにした。
思うような手応えを得られなかったこともあったけれど、どうやって仕事や人生に向き合っているのか、いろんな大人の話を聞くことができたことは、これからの大きな糧になると思う。



少し失敗したなと感じていることは、新しく出会った人との関係の作り方である。

大学院にはいってからも新しい出会いはたくさんあったが、どうも相手に合わせた臨機応変なコミュニケーションというのが苦手になったように感じる。
付き合いの長い友人との楽な会話にあぐらをかいていることに強く危機感を感じる。

これから先どんどん新しい出会いがあること、まだ知らないタイプの人間が世の中にいるだろうことを頭におき、万人に通用するコミュ力を身につけたい。
そして第一印象が大事であることを肝に銘じる一方で、第一印象で人を決めつける癖をやめたい。



ちょうど4月1日を迎えたところで振り返りはここまでにして、2年めの抱負を記しておく。

・密度の濃い修士論文を書く。ページ数よりも内容や表現にこだわる。
・インプットから逃げない。論文にわけわからん理論式がでてきてもスクロールしない。
・筆頭著者で英論文を出す。
・研究室のお菓子食べすぎない。

・研究に限らずいろんなプロの話を聞く。
・いい感じのコミュ力を身につける。

・本を読む時間を大切にする。
・友達みんなと一回ずつくらいは旅行に行く。
・京都のちょっと高い美味しいものを惜しまず食べる。
・サークルの人と歌いたい。


とにかく楽しむ、学生ラストイヤー!

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