ひとりごとです! 建築構造設計1年生

ひとりごとです! 建築構造設計1年生

最近の記事

なりたいわたし

社会に出て1年と少しが経った。 不安だったことだし、楽しみにしていたことだけれど、学生時代と比べると本当に多くの世代の方と関わることが増えた。 そんな中で、これまでもぼんやりと、こういう人になりたい、という自分の中での理想像はあったけれど、それが形になってきたような気がする。 めちゃくちゃ努力をして、その上で実力をつけて、それを誰かのため、社会のために使いたい。 私は天才ではなかったけれど、究極に努力が得意な凡才である自負はあり、だからこそできることがあると信じている

    • 無知ゆえの恐怖からの脱却

      幼き頃のわたしは、南海トラフ地震という言葉をテレビで聞くたびに怖くて震えていた。 愛知県民あるあるである。 地震のメカニズムを完璧に理解して、地震がいつ発生するか予測できるようになれば、この恐怖も無くなるのではないか、、 というぶっ飛んだ発想が、私をこの道に引き寄せていったという説もなきにしもあらずである。 実際は建築の構造系を志すことになったが、大学受験の頃は地震そのものの勉強ができる道に進むかどうか、悩んだりもした。 今回の南海トラフ騒動を受け、同じような情勢にも

      • 誰かのために生きようとすると、たまに息ができなくなる

        建築を生業とする仲間たちと話をしていると、 こんな建物を作りたい! 立派な建物を後世に残したい! そんな思いを持っている人がやっぱり多いなと思う。 私はどうだろう?と考えると、 何か具体的にこういうものをつくりたい、というよりは、 できるだけ多くの人が、今より少しでも豊かに生活できるような、そんな空間をつくりたい という抽象的な答えに辿り着く。 私は、自分がこうしたい!で行動するよりも、 誰かのこうしたい!を叶えるために行動する癖がついている。 というより、自分

        • 話が面白いってなんなんだ

          私の上司、本当にすごい。 何がすごいかというと、圧倒的に話が面白くてすごい。 どれくらいすごいかというと、1時間その上司の話を聞くだけの会議を楽しみにしてしまうくらいすごい。 技術者としての同僚からの信頼とか、こんなぺーぺーの私にもめちゃくちゃ親切なところとか、そういう人間力が惹きつけるものも大きいのだが、それにしても話が面白すぎる。 私は、その人の個性からくる魅力みたいなやつがすごく好きだけど、今回は一旦人間性の部分は置いておいて、「話が面白い」というところにだけフ

        なりたいわたし

          令和に共存する「生きているだけで偉い」と「最近の若者はこれだから」の矛盾

          令和も6年目。 現代の日本社会には 「自分らしく生きよう」 「無理して頑張らなくて良い」 「生きているだけで素晴らしい」 そんな、1人1人の個性を尊重し、どんな生き方も肯定しようという言葉が、飛び交っている。 あくまでも私の感覚だけれど、これは若い私たちが言い出したことではなくて、もっと大人で、社会を動かしているような人たちが、そういう社会を作ろうとして出てきた言葉だと思っている。 でも実際、周りの大人がそう思っているかというと、全くそんなことはない。 今は働けな

          令和に共存する「生きているだけで偉い」と「最近の若者はこれだから」の矛盾

          社会人2年目の決意

          明日から社会人2年目。 いよいよ本格的に設計のお仕事が始まる。 とにかく後悔したくないから、いつでも見返せるようにこれからの意気込みを言葉にしたい。 今、自分の感情の1番前にあるのは不安。 実力主義の世界で、優秀な同期と同じフィールドで、走り続けられるかという不安。 建築構造の勉強は好きだったからこそ大学大学院とサボらずにやってきたつもりだし、小さいけど確固たる信念もある。 だけどやっぱり自分は凡才で、ちょっと人より努力が得意だからここにいるだけで、騙し騙しやっているよ

          社会人2年目の決意

          3月は大嫌いだけど、ちょっと好き

          3月が嫌いだ。 クラス替え、卒業、人事異動。 大好きだった人たちとの別れが一気に押し寄せるから、大嫌いだ。 けれども、一区切りの3月だからこそ、できることがある。 お世話になった人に、いかに自分がその人のことが好きか、感謝しているか、尊敬しているか、なかなか普段は恥ずかしくて伝えられないことを、3月なら勇気を出して伝えられる。 1年間、たとえつらいことがたくさんあったとしても、こんなに素敵な人と過ごせていたことに気づき、良い関係を築けた自分を誇ることができる。 そんな3

          3月は大嫌いだけど、ちょっと好き

          忘れたくないこと

          新年早々呆然とニュースをながめる夜。 就職活動の面接を思い出す。 建築構造を志した理由を聞かれると、地震で悲しむ人を減らしたいから、と答えていた。 何か大きな被害に遭われたことがあるんですか?という質問には、いいえ。 教育の過程で、南海トラフ地震は明日来てもおかしくないほどの迫り来る脅威です、と過去の大地震の映像を何度も見させられたことがある種のトラウマとなり、小さなものしか経験したことがないにもかかわらず、地震への恐れを抱き続けてきた。 そして、その恐れを拭う為には

          忘れたくないこと

          鉄筋屋さんとのドタバタな1年間

          工事現場施工管理として配属されて以来、鉄筋工事担当として奮闘してきた。 その日々は大変ながらもあまりに刺激的で愉快で、これからの財産になると確信している。 鉄筋屋A: 職長は50代のベテラン。他業者とのコミュニケーションも上手く経験豊富で助けられる反面、振り回されることも多い。 鉄筋屋B: 職長は20代前半の年下。初めての職長でとっても人見知り。 5月 鉄筋工事キックオフ いよいよ鉄筋工事が始まろうとする頃、大雨に見舞われ工程が1週間ほど遅れた。 工程を取り戻すために

          鉄筋屋さんとのドタバタな1年間

          学生生活18年のまとめと社会人の抱負

          2023年3月24日 ちょっと長めの学生生活が終わった。 18年間私はずっと、学校という空間が大好きだった。 人一倍学校に通い、平日の活気も、ひっそりとした休日の特別感も味わい尽くした。 気合いで京都大学の修士まで修了し、本当にいろんなことを学んだが、結局、一番大事なことは全て小学校で教えてもらったと思う。 「元気よく挨拶する」「相手を思いやる」「ありがとうとごめんなさいを言う」 小学校で今週の目標と掲げられていた一つ一つが、社会で生きるための教訓である。 そのあとに学

          学生生活18年のまとめと社会人の抱負

          大きめの目標2023

          2022年が終わった。 コロナ・実験・一級建築士試験・実験・研究 そんな1年。 「辛いこともたくさんあったけど、楽しかった」じゃなくて 「楽しいこともたくさんあったけど、辛かった」1年。 2022年の記憶の8割は一人で黙々と研究と向き合ったことが占める。 高校でも、大学でも、泣きそうに辛い時は何度もあったけど、悩みごとや思いを共有できる人がいなかったのははじめてだった。 研究が向いてるかもしれない・・という気持ちが完全に打ち砕かれた1年だった。 誰かと同じ目標に向かうこと

          大きめの目標2023

          生きる意味を考えてしまった

          高1のとき、大好きなアイドルの主演舞台の観覧に当選した。 その日がとにかく待ち遠しくて、その日までは絶対に死にたくなくて、毎日事故と地震に遭いませんようにと願っていた。 当時の私はアイドルを推すことが生きがいだった。音楽番組の放送、新しいアルバム、コンサート、、、幸いにも推しのグループが売れてきたタイミングと自分が好きになったタイミングが重なり、日々に楽しみが目白押しだった。 それは当たり前に毎日を生きる理由だった。 大学に入学し、アイドル熱は一気に冷めた。 一人暮らしの

          生きる意味を考えてしまった

          「失敗を恐れるな」の実践方法

          学生生活もほとんど終盤になってきて、自分のこれまでをふと振り返ることが増えた。 都合のいい生き物だから、大体の記憶は美化されて、いい経験をしてきたな、と思っているけれど、わりとスター街道からは外れた、ほろ苦い日々も過ごした実感がある。 高校の部活も、大学のサークルも、なんとか正式な引退まで続けることができたが、やりきったかと言われると全くそんなことはない。 高校の部活なんかはいまだに夢にでてくるほど悔いが残っている。 チームプレーが苦手だった。 特に、自分が唯一無二の役

          「失敗を恐れるな」の実践方法

          なんとなくスキップしたくなった瞬間〜2022年4月初旬〜

          🥇あまり普段話さないパートさんと世間話で盛り上がったこと 🥈めちゃくちゃ切羽詰まってる見知らぬ後輩のポートフォリオの完成に一役買ったこと 🥉大学の職員さんが家族サービスしている場面に遭遇したこと 博士の先輩2人とひさしぶりに雑談したこと 先斗町をなんの疑いなくぽんとちょうと読めるようになっているのに気づいたこと 百均で買ったスリッパの履き心地がめちゃくちゃよかったこと

          なんとなくスキップしたくなった瞬間〜2022年4月初旬〜

          修士1年めの振り返りと感想, および2年めの抱負

          卒業や入社などのイベントもなく、ただ学年がひとつ上がるだけの3月31日の夜。 なんとなくソワソワするので、誰に向けるでもなくとりあえず1年を振り返る。 今年はとにかくあらゆる角度から勉強に励んだ一年だった。 まず、授業の内容がめちゃくちゃ大学院だった。 各教授が得意分野をひたすら深掘りしていくようなものばかりで、興味がないものはほんとうに何も頭に入らなかったし、90分ずっと前のめりで聞ける授業もあった。 授業以外でも多くのプロフェッショナルから知識を授かった。 鉄骨のプ

          修士1年めの振り返りと感想, および2年めの抱負

          責任感のある人は損をしがちかもしれない

          責任感が強いねと言われることが多い人たちにぜひ意見をいただきたいテーマである。 事実、私はかなり幼い頃からずっと 責任感が強いね、と言われ続けて来た。 大学生になってしばらくするまではその意味を深く考えることもなかったし、学級委員とかをいつもやっていたからそう言われるんだろうな〜くらいに思っていた。 大学にあがってほとんど大人の仲間入りをし、何をするにも自分達で計画してそれを遂行することが要求されるようになると、ああ確かに自分は責任感が強い方だな、と思うようになった。

          責任感のある人は損をしがちかもしれない