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TSUTAYAと青春の終わり
深夜2時前のTSUTAYAは妙に空気が透き通る。エスカレーターに降りて、シャッターだらけの店の間をすり抜けて、控えめな音量でofficial髭男dism が流れる店内へ入る。客足は昼間より減った。けれど人1人の存在感はその分増したような気がして、結局のところ窮屈な店内に変わりはない。大阪の金曜日はきっと夜からがはじまりだ。
店内の左半分はレンタルコミックのコーナー。まだ入ったことはない。中性的な
初乗り運賃で手に入れられる幸せを共有できはしない話
例えば、タクシーの運転手さんに、
「あなたが一番幸せだった場所へ連れて行って欲しい」
といいたい。辿り着いたその場所で、けれど、そこがどんな思い出なのかは聞きたくない。他人の幸せなんて糞食らえだと思っている。ただ、その人にとって幸せなその場所が、自分にとってはくだらない田舎道だったり、埃っぽい路地裏だったり、変哲も無いビルの屋上だったり、シャッターだらけの商店街だったり、そういうものであってほ
「死にたい」と言われたら「好きにしろよ」という。これは本音。
最低な毎日、とこれまでに何回呟いたか分からない。子供じみた自尊心とプライドとも呼べないような陳腐な心構え。なににも染まりたく無い、誰にも影響されない。私でいたい。なにより、一人で生きていきたい。
だからさっさと消えてしまえよ、お前ら全員、それか、お前がいなくならないなら、それなら私が消えてやるよ。
なんて、あの頃に頭の中で繰り返した恨み辛みの言葉が、巡り巡るうちに、どんどん狂気じみていくのも自覚し