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個性

大学4年の春 就活時期 私は絶望した。

私は幼少期から恵まれた人生を歩んできた。
常に運は自分の味方だと思って生きてきた。
親の英才教育もあり、勉強も運動も芸術も何をやっても人から褒められ目標にされる人生だった。

人が私に何を望んでいるか、
どうすれば人が喜ぶか、手に取るようにわかる。
何でもできる私は人に合わせるのが得意で、
何をしても楽しめた。
そして、誰かの期待に応えるのも好きだった。

そんな私に立ちはだかった壁
それが大学4年生の「就職活動」

理系大学に進学した私は、
理系大学生が就職活動で選ぶ人の多い、
食品や化粧品のメーカーの
大手企業を最初は受けていた。

しかし、一緒に面接を受けている
周りの就活生の面接時の質問の返答や
面接官からくる質問の内容に飽き飽きしていた。
「こんな20分の集団面接で私の何がわかるの?」
「結局みんな言うことは同じ」
「良い企業に入るのがゴールって感じ」
こんなことを面接時に思っていた。
今思えば面接時にそんなことを考えている
私って相当捻くれてると思う。笑

何となくやらなきゃいけないから就活をして、
「自分の将来がこんなんで決まっていいのか」
「平凡でつまらない人生になりそうだな」と
納得がいかず常に不安だった。
そんな時出会ったのが今いる会社だった。

今私のいる会社はその人の
「個性」「考え方」を大事にしていた。
自分を試されているみたいで、
採用面接がわくわくした。

しかし、基本的に人に合わせて、
人の期待に応えて生きてきた私には

「個性」がなかった。

自分の長所も短所も、将来どうなりたいのかも
自分の好きなことや何にやりがいを感じるのか
さえも思いつかなかった。
同時に自分の意見や腹の内を他人に
話すことにも恐怖を感じていた。
しかし、今の会社を受ける周りの就活生は
自分の考えをしっかり持っていて、
それをはっきり言語化できる人が多かった。
私にはすごくキラキラして見えた。

自分のことを考えれば考えるほど
自分が惨めになり、頭を抱えて悩んだ。

でも、私もあの会社で働いている
先輩方のようになりたい!
絶対この会社に入りたい!
本気でそう思い1から自分を見つめ直した。

人に合わせず、上手に意見も言おうとせず、
自分の想いをぶつけるときちんとアウトプット
してくれるこの会社の面接はすごく楽しかった。

今この会社に入職して3年目になるが、
やはり先輩方は輝いていて、憧れる人が多い。

「個性」のない営業は死  だ。

私の上司は10の実力しかない、
私に100の力を発揮させようとしてくれる。

選ばれる営業になるように、
「個性」を引き立たせてくれる。

私は常に今がすごく楽しい。
私の成長を1番に考えてくれて、
私の成長を私以上に喜んでくれる
先輩方に囲まれて私は本当に幸せだと思う。

この恩は必ず私が次の世代に返していきたい。

そう思わせてくれる上司、先輩方に
日々感謝をして今日も私は頑張る。

「個性」よりも「協調」「平凡」「安定」
求められる時代。
だが本当に世の中が求めているものは
後者なのだろうか。

私は平凡に生きる未来はいらない。
この会社に出会うことがなかったら
きっと今の私はいない。

あなたは自分の未来に何を望みますか?

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