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2022年9月28日スタートアップウェビナー「創業者が知るべき”セカンダリー”」を開催

2022年9月28日(水)19時〜20時にて、StartPass様主催スタートアップウェビナー「創業者が知るべき”セカンダリー”」に、ファイナンス・プロデュース代表の松井が登壇いたしました。

(モデレータの小原氏とパネリスト3名)

スタートアップは急成長を求められるものではありますが、IPOまでの期間が現状の平均約7年から今後は景気動向含めて10年程度まで長期化する可能性がある中で、約10年というスパンで見ると結婚や子供といった家庭との両立に悩む創業者は少なくないという課題感を、本人あるいは周囲で感じる登壇者が集まりました。

プライベートと両立させながら創業者が、中長期での企業価値最大化にコミットして経営を続けるにはどうしたらよいのでしょうか。

現在はIPOまで創業者が経営をリードし、創業者はIPOまで1株も売却しないことが明示的にも暗黙知的にも求められる風潮があります。

ただ、シリーズB以降で業績が伸びていて、資金調達時にover-subscribe(資金調達予定金額を、投資家の投資希望金額の総額が上回る状態)を創出できるような起業家を念頭に、中長期的には、スタートアップが成長していくために、予め投資家と合意した一定の範囲内での一部株式の売却手段など、さまざまな手段や選択肢がアーリーステージの段階から用意されている方が、起業家が家族等を心配せずに事業成長に専念できるという観点で、起業家にとってもVC等の株主にとっても、企業価値最大化につながるのではないか、と松井は問題提起しました。

スタートアップ創業者が、上場前に自己保有株の一部を売却、換金することを、それが中長期の企業価値最大化に繋がるのであれば、予め一定の範囲内で想定しておく、という文化と経済合理性がある仕組みを作っていくことで、起業家がよりBoldな(大胆な)挑戦がしやすくなるという考えです。

その実現にむけた一案として、シリコンバレーで導入されたFF株(Founder Friendly株)の日本版を提案しました。


FF株については下記の記事も合わせてご参照ください。

https://note.com/ncorn/n/n7622d482c960


プレゼン内容については、モデレータの小原氏や聴講者から質問が寄せられ、活発な議論が行われました。


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最後に、今回のテーマとは直接の関係ではないのですが、間接的にリンクし、かつ、実務において同時にご相談いただくことが多いテーマとして、スタートアップM&Aの規模化と質の向上については下記もご参考です。
https://note.com/ncorn/n/naae5faeb1fbe


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