【対談】第2弾タテコミ原作大賞のお知らせ&惹きつける「第1話」徹底解剖!
NCOMICの赤坂です。
本日は対談企画第2弾目です!
第1弾で発表した「タテコミ原作大賞」の情報を深掘りし、
NCOMICが考える「売れる縦コミック」の特徴や参考にできる点を対談していきたいと思います!
〜〜タテコミ原作大賞お知らせ〜〜
●赤坂:
「タテコミ原作大賞」の開催を発表しましたが、開催する理由や他社のコンテストと異なるNCOMICの強みなどございますか?
●大田:
開催する理由は2つあります。
1. NCOMICがコンテンツ流通と販促で蓄えた10年分の知識を活用し、上位1%の縦コミックを制作したいこと
2. より多くの作家さんに創作の機会を作りたかったこと
私たちは作家様が持つ素晴らしい才能に日の目を当てたく、
NCOMICが持つヒットコンテンツに共通するノウハウを作家様に提供し、
作家様の素敵なアイディアを何十倍にも輝かせ縦コミック業界に貢献したいと考えてます。
そのための第一歩が「タテコミ原作大賞」ですね。
●赤坂:
作家様に創作の機会を作れることは、とても良いことですね。
各会社がコンテストを開催していますが、NCOMICが他社と違う強みはどういった点でしょうか?
●大田:
制作力と販売力が弊社の強みですね。他社に負けない力があると思います。
先ほどお話しした通り10年分の知識があります。
大手電子書店で販売初日売上ランキング1位を続出し、連載期間もランキングインする作品が弊社作品は本当に多いです。
これらのコンテンツには共通する点がいくつもあり、
弊社は詳細に分析しヒットする「ノウハウ」を保有しています。
そして、販売力の面では多言語での翻訳が可能で世界に配信する事ができます。また作品の特色や、市場トレンドを見極め配信する電子書店を選定し、売上を最大化させる販促活動なども定期的に行い各国で実績を残しています。
●赤坂:
何十万作品が配信されてる大手電子書店で、1位を続出することは本当にすごいことだと思います。
また、アジア圏のみでなくヨーロッパやアメリカなどにも積極的に配信してますよね。
市場トレンドの話が出ましたが、現在のトレンドはどういった作品だと思いますか?
●大田:
女性向け作品だと…
定番ですが「作画が綺麗な作品」「美しい背景」で西洋貴族が舞台のジャンルがトレンドですよね。
想定される読者は女性で感受性が男性よりも豊かと考えた時、
視覚的に美しい情報(作画や背景)が縦コミックで表現できてる事が必須ですね。上記の作り込みがしっかりしている作品に、感情移入できるヒロインがとても重要です。そういった作品は読者が自分を重ねて読むことができ、毎週読み進める確率が高いです。
●赤坂:
そうですね。男性向けだと…
「落ちこぼれ」「社会・学校での弱者」「ゲーム世界でレベル1」など、
弱い立場の主人公に絶対的強者が憑依(もしくはメンターになる)し成り上がっていく物語がやはりトレンドですよね。
(もう5年ぐらい売れてるジャンルなので、トレンドと言うべきか悩みどころですが…)
ただ一つ共通して言えることは、
これらのトレンドを入れれば必ずヒットする訳ではないですね。
弱い立場の人間を主人公にする時は、キャラクターの生い立ちを綿密に決める、周囲との関係性を読者に説明、救いとなる人物、失望や絶望要素など…
これらの情報を各話に散りばめ、過去の弱い自分を超えるため一つ一つ克服し、成り上がっていく様子を表現している作品が売れてますね。
昨今はいきなり転生して無双がありますが、継続的に売れてる作品は、
一つ課題クリアするも、また大きな課題がある。それをどのようにクリアするかの繰り返しで作品ができてます。
●大田:
そうだね、共通して言えるのは読者が感情移入できるかってことだね。
トレンドは重要だけど、あくまでトレンド。
●赤坂:
はい。トレンドにご自身のアイディアをどのように入れるか、結局はそこが一番重要ですね。
作家様に良く聞かれるのですが、第1話目のシナリオ作りにすごく悩むと。
読者を作品に惹きつけるために、第1話目には何が重要だと思いますか?
●大田:
色々あると思うけど…情報量かなと…
主人公の生い立ちや、人物関係、今後の展開を予想できることかな。
3分程度で読み終わってしまうけど、簡潔にまとめ作品の魅力に気づいてもらうかが勝負だと思う。これってシンプルだけど物凄く難しいことだと思う。ただ、何度も第1話をやり直して作る熱量があれば、自信に満ち溢れた第1話が完成して読者に伝わるんじゃないかなって。
答えになってないかもだけど、重要なのは簡潔にまとめられた情報量と熱量ってことでw
●赤坂:
どちらも大切な要素ですよね。
確実な正解はないから作品に対する執着や熱量で読者を惹きつける角度を上げる、これも重要ですね。
私は、主人公の目標をしっかり読者に認識させることかなと思ってます。
絶対にブレない軸を第1話目でしっかり表現することで、
目標を達成するためにどのように主人公が行動するのか、これを作品の魅力の一つにすることができると思います。
縦コミックは配信の性質上、大きく分けて3つの楽しみ方があると思います。
①毎日無料で1話読む
②毎週更新日に最新話を購入して読む
③一気に購入して読む
①②に関してですが、読者は他作品と併読して閲覧することを考えると、
主人公の目標がしっかり読者に認識されてないと、読者が内容を覚えておらず離脱する恐れがあります。
縦コミックはテンポ良くスラスラ読めるのが魅力ですが、
勢いよく読まれただ消費される可能性もあります。
第1話目で主人公の目標がしっかり描かれ、他作品と併読しても読者が覚えてるぐらい良い目標だと良いですね。
●大田:
うん、たしかに。
他社様の作品で何か引き込まれる第1話目ってあった?
●赤坂:
私は、LINEマンガさんで配信されてる「全知的な読者の視点から」ですかね。
第1話目でなくプロローグなんですけど…。
初めて閲覧した時映画の広告かと思いましたね。他の作品のプロローグと比較すると文字量や情報量は少ないのですが、これが逆に良くて…
圧倒的な作画で描かれる世界と、戦ってる相手の顔が主人公と同じ顔。
最後のシーンでは9人ぐらいが全員後ろ向いていて顔は見えないのですが、仲間なのか利害が一致して共に行動するライバル?なのか…
妄想が膨らんで早く本編を読んで顔を見たいって思いましたねw
プロローグは本編を見る前に作品の世界観を認識させる説明回と思ってましたが、数ページの作画と少量の文字量で逆に読者をグッと引きつける話にもなるって勉強になりました。
●大田:
気になる、読んでみたい。
私は「繭の宴」かな。
1話目で衝撃を受けたね、まず設定が面白いなと。
心理学を考えた時、キャラクターの表情や言動などが気になり、少女から娼婦になるってストーリーもなんで?って考え読み進めたくなりますね。
主人公の人生に惹きつけられる、これって版面マンガも縦コミックも共通して言えることだと再認識したよね。
こういったジャンルの縦コミックも流行らせたいなと…
普段縦コミックをメインで閲覧している読者に新しい価値観を生み出せそうな点も好きなポイントですね。
●赤坂:
僕も読んだことありますが、一気読みしたくなるマンガですよね。
それは第1話に読者を惹きつける要素があるからですね。
第1話は重要と今まで話しましたが、販売後のケアなど少し話しましょうか。
NCOMICは販売後のケアはどのように力を入れてますか?
●大田:
前提ですが、私たちは長期的に収益を出すことを目標にしています。
1タイトルの売上を最大限引き出すために、まずは日本市場で合う電子書店を選定し、その後世界に視野を広げ独占配信します。
作品によっては非独占でも配信し、他社にも流通させることで、売上の最大化を図っています。
●赤坂:
なるほど。
世界配信を視野に入れ例えば日本で完結した場合でも、世界のどこかでは連載しており継続的に収益を発生させる仕組みを作っている。
このようにも考えられますね。
だいぶ長くなってしまいましたが…
最後に締めの言葉みたいなのありますか?w
●大田:
タテコミ原作大賞、作家様の応募待ってます!
私たちは、作家様がアイディアを自由に表現でき、安心して創作できる環境を作ることを約束します。
市場のトレンドや、ターゲットとなる読者層、表現の規制や配信先に合わせた作品作り…など。
私たちはプロとして簡潔にお伝えしますが、作家様自身のアイディアを尊重し軸をブラさない方向性を提案しお互い納得し、共に気持ちよく作品作りしていきたいですね。
応募待ってます!
●赤坂:
最後に「NCOMIC編集部」採用募集のお知らせをさせてください。
事業拡大に伴い採用を始めました。
共に上位1%の作品作りをできる方を募集しています。
今まで縦コミックに関係する仕事でなくとも、挑戦してみたい意欲あれば応募いただきたいです!
そして赤坂の個人的な思いですが、
今までの人生で様々な経験を積んでいる方と一緒に仕事したいです。
分かりづらい表現をしてすみません。成功体験だけを聞きたいわけじゃないです…!
友達付き合いの悩み、部活で辛かったこと、大恋愛の末に破局、友達や恋人に嫉妬、受験失敗、遊びすぎた大学生活、やらかした就活面接などなど…。
編集者が生きてきた「人生」が作品のアイディアに繋がる事があります。
成功と失敗体験、その時感じた思いや悔しさ、あの時の何とも言えない感情など。
あなたの人生の全ての要素を、縦コミックに活かせると思います。
ぜひ、面接では様々な経験を聞かせてください。
応募はこちらからよろしくお願いします!(5営業日以内にお返事します)
本日もお読みいただきありがとうございました!