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01【10年20年かけて、弘前産ワインの可能性を切り開いていくのが楽しみです】_永田朗麻

「地域に根ざしたワイン産業の創造」プロジェクト

ワインへの想いが途切れないUターン。

 僕は東京でワインに関わる仕事をしていましたが、ちょうどUターンを考えていたとき、NCL弘前の「ワインプロジェクト」を知りました。地元に戻るにしても、いきなり自分で何か始めるのは難しいですよね。
その点、NCLは起業する人へのバックアップ体制があるので、これだ! と思って決断しました。
 プロジェクトでの僕のプランは、ワイン・シードル特区である弘前で、ぶどうを栽培してワインを造り、さらにワインを学べたり楽しめる場所を作るところまで、幅広く事業化することを目標にしています。

ぶどう作りからワイン造りまで全部。

 こちらに来てからは、イタリアンレストラン「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」のオーナーシェフ、笹森さんのもとでワイン造りを学び始めました。NCL弘前のパートナーになってくれてる笹森さんは、ぶどう作りからワイン造りまでのすべてを手掛けてきた弘前でのパイオニアです。僕はソムリエの資格もあってワインの知識はあるものの、笹森さんの所でぶどう栽培を教わって、経験があるのとないのとでは「わかる」ということの質が全然違うんだな、と実感しました。ただ、いろいろ経験しつつも、まだまだワインぶどう農家が少なくて情報交換できる人があまりいないのが寂しいところです。だから、ぶどうをやってみたいという若い人がもっと増えてほしいですね。
 いずれはいいぶどうを自分で育てて、その品種の特徴が素直に出るような、しみ入るような味わいのワインを造りたいと思ってます。そして、弘前にはいいワインがあるよ、となるのが目標です。

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人と人をつなぐ。そこがワインらしさ。

 畑仕事とワイン造りをする一方で「ひろさきわいん塾」というワインを学ぶ場所作りも始めています。これは出会いの場にもなると思ってるんですが、例えば学びから一歩進みたい人たちと一緒に畑仕事や仕込みをするとか、できたワインが後日届くとか。それを発展させていけばワインツーリズムみたいな複合的な取り組みにもつながります。実際、僕のプロジェクトは範囲が広くて、何もかも自分一人で、というのは正直無理(笑)。なので、人を巻き込んでいくような形で進めようかなと。
 僕自身、ワインは「人と人を楽しくつないでくれるお酒」だと思ってて、ちょっといいことがあった日は誰かとワインを飲んで話が弾む、みたいなイメージなんですよね。だからこそ、楽しく仲間を増やしていきたいと思います。
 ちなみに、弘前に戻ってあらためて感じたのは、感度の高い人が多い街だなということ。ちゃんとトガッているマニアックな専門店があって、それをちゃんと評価する人がいるというか。そんな弘前でやっていけるよう、僕も頑張っていくつもりです。

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春から夏は畑仕事、秋の収穫後は小規模ワイナリー(かわいい!)で仕込み作業。
その合間をぬって「ひろさきわいん塾」。
将来のワイン産地化に向けて大忙しの永田さんです。

【プロフィール】
永田 朗麻
弘前市出身。東京都内のワインショップで店長、バイヤーを経験。ソムリエ、SAKE DIPLOMAなどの資格取得。2018年12月に帰郷し、翌年3月には気軽に楽しくワインを学べる「ひろさきわいん塾」を開設。現在はオンライン開催にも挑戦中!

(記事は2020年のもの)

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Photo/マスグラフィックス
Copywriter/川村伸

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