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2020年 わたしと梅

我が家の敷地には梅の木が2本あるのですが、我々が越してくるまでは特に手入れもされておらず、なかなかにワイルドな枝ぶりでした。

実もたくさんなりまして、ていねいな暮らしといえばこれで決まり「梅しごと」に初挑戦したのが引越し元年だった2019年の初夏。なにせ初挑戦ですから基本に忠実に塩分18%で漬けた結果、もんのすごいしょっぱい梅干しが完成しました。

そのまま食べたら脳が縮みそうなので困ったなと思っていたのですが1年寝かせたところ、ぐっとまろやかになり料理やご飯のお供に喜んで活用しています。

そんなわけで2020年。昨秋の台風の影響もなんのその、長年放置された後に剪定やお礼肥えを実施した我が家の梅は「施されたら施し返す。恩返しです。」とばかりに大量に実をつけました。

いいだろう、受けて立とう。昨年の成功体験がわたしの気持ちを大きくしました。

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受けて立った結果
(写真に写ってない分もあります)

総量20キロ超え。梅干し10キロ、さしす梅干し5キロ、残りは梅シロップとジャムに。さらにご近所から南高梅を3キロいただいたのでこれも梅干しに!

我が家は梅干しが苦手な夫と二人暮らしなんですが。作成後のことは完全に失念して突き進みます。

基本の梅干し【手順】
1)黄色く熟した梅を洗い、へたをとる
2)布巾で水気をとる
3)梅の重量の18%の塩を用意する
4)塩→梅→塩の順で容器に入れていく
5)最後に上から残りの塩をふる
 ※梅はなるべく平らに並べ、その上に塩をふる
 ※塩は上部ほど多くなるよう調整する
6)中蓋を置いた上に重石をのせる
 ※重石は梅と同じくらいの重さ
7)梅酢が上がって梅が浸ったら重石を外す
8)赤紫蘇漬けを加えて引き続き保存

梅雨明け(7月下旬~8月)一回目の土用干し。晴れが続く日を選んで朝10時から15時くらいまで干すこと3日。干しっぱなしにして夜露にあてるというレシピもあるのですが、雨に降られたりするのが心配で夜は屋内にとりこみました。

3日ほど干したら漬けていた容器に戻して1ヶ月おき、再び干します。一回目と同じ要領で天日に干せば完成です。わたしはこの時に一緒に漬けていた赤紫蘇も干して、ゆかりを作りました。

前述のとおり、昨年の梅干しは完成当初しょっぱ過ぎたのですが今年は二回それぞれしっかり干したためか、同じ塩分量なのに塩が落ち着いて美味しく仕上がりました!

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基本の梅干しのほかにも、塩と砂糖と酢で漬ける「さしす梅干し」や、塩だけでなく砂糖を加えるものなど梅干しは3種類漬けました。

さしす梅干しは仕込むのに手間がかからず、ほんのり甘くておやつ感覚で食べられるのでおすすめです。

さしす梅干し【手順】
1)熟した梅を洗い、へたをとって水気をふく
2)容器に入れて塩と砂糖をまぶし、酢をまわしかける
 ※梅の重量に対して塩10%、砂糖30%、酢80%くらい
3)梅酢があがって梅が完全に浸ったら引き続き保存
 ※重石は不要だが梅が浮くようなら皿などをのせる
4)基本の梅干しと同じ要領で土用干し

塩分が少ないので二度干ししなくても美味しく食べられますが、干すほどに皮がやわらかくなるようなのでお好みで二度干ししても。

さしす梅干しを漬けていた酢は調味酢として重宝します。マリネや酢の物に使ったり、ドレッシングを作ったり、ごはんとあわせれば梅の香りのお寿司に。炒めものの際にすこし加えるとさっぱり仕上がります。

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問題は基本の梅干しの梅酢。こちらも料理などに使えるのですが、かなりしょっぱいので量がなかなか減りません。

しょうゆや塩の代わりにちまちまと利用しています。いっそ鍋で煮立てて塩にしてみようかと思案中です。皆さまはどんな風に有効活用していらっしゃるのでしょうか。

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