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介護日記2#61レビー小体型認知症の幻視

母は介護5のレビー小体型認知症。
車椅子生活となってから約2年半経過。
現在は比較的安定していて入院もせずにゆっくりゆったり、体調の変化は多少有るものの看護小規模多機能のサービスを利用しながら自宅と施設を行ったり来たり。

レビー小体型認知症には幻視という症状がある。それは後に脳神経外科で医師から認知症の説明を受けたり、詳しく書いてある本を数冊読んでようやく理解した。
私のイメージでは、頭の中で勝手に映像を作り出し、まるで映画の世界に入り込んだ様な瞬間が突然現れるのだと思っている。

病気の事を知らなければ、精神を病んでしまったとか、霊体験をしたのか などと回りの家族や知人は考えてしまうかもしれない。



最初に母の異変に気付いたのは幻視だった。

「夕べ夜遅くに風呂場の窓際の棚に
孫の○○くんが座ってたよ」
実は孫の○○君、私の息子は当時大学生になり県外で一人暮らしをしていて不在。
母が夢でも見たんだろうと気にもしていなかった。

ある時は自分の布団の側にお人形が寝ていると言ってみたり、赤ちゃんが寝ていると言ってみたり。

だんだん毎日言う様になってきて。

これは母が言っているのは夢で見たとかではないなぁと思い始め、脳神経外科へ一緒に行き医師から認知症で間違いないと診断を受けたのだった。

その後も頻繁に赤ちゃんが見えたり、人が沢山集まっているのが見えていたりした。
他にも天井に雨漏りが  とか、トイレに入ろうとドアを開けたら床一面大きな穴が開いていてトイレが使えないとか、私の背中から水が滴り落ちていたりとか。

最近はなかなか言葉が発語できないのもあってどんな幻視が見えているのかが分からないが、目を見開いてびっくりしていたり、左横側をじっと見つめていたり。
私の顔を通り越して視線が何かをとらえ焦点の合わない目で遠くをじっと見つめている事も多々ある。そんな時は私の声も届かず、私の姿も視界に存在していない様だ。

すぐにフッと私と視線が交わり幻視の世界から現実の世界に戻ってきてくれる時もあれば、なかなか戻れずそのまま目を閉じてフリーズしてしまう事もある。

そして最近このnoteで若年性レビー小体型認知症である方を知った。
認知症の事、体調の事、幻視の事などを当事者であるご本人が綴っているので、母のレビー小体型認知症の事、特に、見えている幻視の事が少し理解出来た様な気がした。
お時間がある時に読んで頂けると嬉しいです。Lewy mamiさんの記事です。

認知症には様々な症状があり、1つの病名の場合もあるが、2つ以上の認知症が合併する場合もある。なので人それぞれ症状が違うと思っていいだろう。
家族や知人は大変だ。
だが、本人が1番不安だと思う。


少しでも症状の進行が遅くなり、自分らしく明日を迎えられればいいなと思う。


最近の母は気温が上昇してきた為だろう、冬よりも身体の血流が良くなって来たからか発語の回数も増え、私が娘だと理解してくれる事も多くなっている。施設でのレクリエーションにも参加した際、手が反応したり、笑顔が見れたりしているようだ。
嬉しく思う。

読んで下さってありがとうございます
今日も明日も良い事がありますように(ナンジャモンジャ/ヒトツバタゴ)



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