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本①出会い

様々な本が世の中にはある

私と本との出会いは記憶に無い程昔に遡る

まだ字も読めなかった頃の「桃太郎」「浦島太郎」「金太郎」などの昔話の書いてある絵本 

その絵本には今や懐かしすぎる『ソノシート』と呼ばれていたレコードのような録音された付録が付いていて夢中になって聞いていたのを思い出す

そして小学校で習う国語の教科書のなかの物語や伝記


自分で本を選ぶようになってからは

学校の図書室や図書館

学級文庫

母に連れていってもらっていた街の本屋

街の本屋には春休み、夏休み、冬休みに連れられて、持てない位沢山の本を買ってもらっていた。

今考えると凄く贅沢な話だ。子供を授かってやっとわかったが、児童書の価格はそこそこする。10冊から20冊近く毎回買ってもらっていた。

実は当時父はまだ休み休みだが働いており、仕事先より支給される図書購入券でその本の支払いをしていたようだった。それにより私は遠慮無く多くの本を選ぶ事ができていた。

今更だがありがたいと思う。お陰で本の事が大好きになり高校卒業後司書の資格が取得出来る学校に進学したのだから。残念ながら職業には出来なかったが学生として学んでいる間とても楽しかった。


さて子供の頃に沢山の本に触れてきた

なかでも印象に残っている作品


『ノンちゃん雲に乗る』1951年に出版された『石井桃子』さんの児童文学作品

当時10歳の私にとって難しく深くは理解できていなかったかもしれない。しかし強く印象に残っている。主人公が雲の中でふわふわと漂いながら少しずつ心を落ち着かせる様を自分自身がそれを体験しているような気持ちになって読んでいた。もちろん雲の中で過ごすなんて全くあり得ないし無理な事なのだが…その頃の私は共感し何度も読んでいた。

私にとって、日常の生活がけっこう辛かったのだが、その本に出会えたお陰で本の中に入り込み幻想の世界で生きる楽しみを見つけた。

楽しみがあると人は生きていける。

本に出会えた事に感謝。これからも良い本に出会えると更に嬉しい。

今日も明日も良いことがありますように