【技術】CDを「見たい」時代を経て音楽は見るのが当たり前になった
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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2024年9月18日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ
読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは 、
【技術】CDを「見たい」時代を経て音楽は見るのが当たり前になった
というものです。
音楽CDを「見たい」?
水曜日はITを中心とした技術的な話をしています。
もう20年以上も前のことになります。
うちの子どもたちが小さかった頃、うちには何台かのパソコンがありました。
それはいずれもMacintoshでした。
子供たちはまだ幼稚園に入る前でしたが自由に使わせていました。
僕がIT系の技術者だったこともあり、何かあっても対処できる自信があったからです。
当時はパソコンにCDドライブが実装され始めた頃でした。
スティーブ・ジョブズがAppleから追い出されていた頃で、MacintoshもAppleらしからぬデザインになっていましたが、マルチメディアに力を入れていたAppleのMacintoshには、もちろんCDドライブが当たり前についていました。
そして、メディアとしてCDを使ったよくできたアプリケーションがいろいろありました。
グラフィックを用いたアプリケーションはMacintoshの方が先行しているイメージだったのです。
要するに小さい子供でも使えるユーザーインターフェースを備えているのがMacintoshだったわけですね。
なので、子供たちは自由にMacintoshを使って遊んでいました。
ある日、上の子が僕のところにやってきました。
「これを見たい」とあるものを持ってきたのです。
それは音楽CDでした。
僕は音楽を聴くのが好きなので、本棚には100枚以上の音楽CDがありました。それを持ってきたのですね。
当時はCDといえば音楽を聞くものでした。
パソコンでCDを使うこと自体ちょっと珍しいというか、そういう使い方もできるんだという認識の時代でした。
でも、CDの見た目は同じなんですよね。
子供たちにとっては、もともとCDは見るものだったのです。
その時にデジタルネイティブってこういうことなんだろうなと思いました。
まあ、当時はデジタルネイティブなんて言葉はありませんでしたけど(笑)
宇多田ヒカルとAdo
このエピソードを思い出したのは、今の僕にとって音楽は聴くものというよりも、見るものになっているなと思ったからです。
子どもたちが音楽CDを見たいと言っていた頃、僕が推していたのは宇多田ヒカルでした。
彼女の出したCDはほとんど持っていると思います。
もちろん歌が大好きなのですが、もっと好きだったのはプロモーションビデオでした。
今はミュージックビデオと呼ばれているものです。
プロモーションビデオと呼ばれていたのは、その名の通り宣伝用に作られたビデオだったからなのですね。
当時は楽曲が先でビデオは言ってみればおまけみたいなものだったのです。
でも、宇多田ヒカルのプロモーションビデオのクオリティーはおまけレベルではありませんでした。
僕が好きだったのは、ビジュアルも含めた宇多田ヒカルの世界観だったというわけです。
多分この辺りからミュージックビデオが当たり前になり、音楽は聴くだけのものから見るものに変化したのですね。
インターネットを誰でも使えるようになり、YouTubeがメジャーになって、いつでもミュージックビデオを見られるようになったので、今やメジャーな楽曲はミュージックビデオも一緒にリリースされています。
もちろん聴くだけというのもできるのですが、多彩な表現のビデオを見るのは大きな楽しみになっているのです。
僕はリビングのテレビに音楽を流しっぱなしにすることがよくありますが、その場合は映像なしだとちょっと物足りないと思うようになりました。
音楽は音を楽しむと書きますが、今は見て楽しむ部分も大きいのです。
そして、その最先端にAdoがいるのです。
Adoの天才的な歌声は一日中聴いていてもいいですが、歌を表現するビデオと合わせるともっといいものになります。
Adoを旗頭に作られる優れたアートワークは、まさにデジタルネイティブによって作り出されているわけですね。
そう考えると、宇多田ヒカルが好きなこととAdoが好きなことは、その根っこで繋がっているのです。
この話題、もっと語りたいことがありますが、ちょっと長くなったのでここまでにしたいと思います。
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今回は、CDを「見たい」時代を経て、音楽を見るのが当たり前になったという話をしました。
今日はここまで。
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
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