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【本棚】暇なときなにをするか、清少納言にきいてみた
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この記事は、Podcast「にゃおのリテラシーを考えるラジオ」の2024年3月4日配信の書き起こしです。
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にゃおのリテラシーを考えるラジオ
読書と編集の千葉直樹です。
このチャンネルでは、読書と IT 時代の読み書き、そろばんを中心に様々な話をしています。
今回のタイトルは 、
【本棚】暇なときなにをするか、清少納言にきいてみた
というものです。
枕元の枕草子
月曜日は自宅の本棚にある本の話をしています。
僕の寝室には本棚が2つあります。
どちらも全ての棚に二重に前後に本が入っているので結構な量になります。
それでは足りずに床置きしてあったり箱に入っている本もあるのです。
さらに、もちろん枕元にも10数冊くらいは本を積んであります。
寝る前に読む用ですね。
本好きな人にとってはあるあるではないでしょうか。
そんな枕元置きの本の中に結構厚い枕草子の本があります。
笠間文庫の枕草子能因本というものです。
これを適当に開いて読むのがわりと好きなのです。
枕草子と占い
先週・先々週は占星術のことを話しました。
それで枕草子に占いのことは書かれているのかな?と調べてみました。
平安時代のことですから今よりも占いが身近だったのでしょうね。
日常生活の中に織り込まれていて、そのまま占いという言葉では表れないのですが、占いによって決められる決まりみたいなものはよく出てきます。
よくあるのが物忌(ものいみ)っていうものですね。
これはある期間、ある種の日常的な行為を避けて過ごすことを表す言葉です。
日本人は穢れを避けますよね。
多分、現代の僕たちもあまり意識することなく物忌的なことをやっているのではないかと思います。
喪中は年賀状出さないみたいなのもそうですよね。
平安時代にはもっと色々なところで物忌をやっていたわけです。
枕草子にはそういうことがいろいろ書かれています。
つれづれなぐさむもの
で、そういうものの中で面白いと思ったのが143段「つれづれなぐさむもの」というところ。
つれづれなぐさむものというのは、要するに暇な時にすることって感じの意味でしょうか。
最初に挙げられているのは物語。雑談・おしゃべりのことですね。
物忌の間は出かけたり人と会ったりはできないので、引きこもって身内同士でおしゃべりをして過ごすしかないなって感じ。
それから碁・すごろくとも書かれています。
これはゲームでもするかなって感じでしょうかね。
それと、幼子がニコニコ笑いながらたどたどしく喋る様子を見るのはなんだかいいよね。
なんてことも書かれています。
魔法少女アニメでも見るかって感じ?
ちょっと違うか(笑)
それから果物。
これはこたつみかんですかね。
あと、お笑い芸人みたいにおしゃべりが上手い若者が来ると物忌だけど呼んじゃうよね。
なんてことも書かれています。
YouTubeライブ見てコメントやりとりするって感じかな(笑)
まあ、ちょっとこじつけ気味ではあるんだけど、現代の超巨大な物忌だったコロナ禍では、こんな過ごし方を僕たちもしましたよね。
平安のインフルエンサー
こんなふうに考えてみると、千年前の清少納言がとても身近に感じてしまいます。
この人、絶対SNSやってるよなって感じ。
さすがは平安のインフルエンサー。
清少納言好きがいつの時代にも割といるのも頷けますよね。
古文をじっくり読むのはちょっと骨が折れますが、とりあえず各段のタイトルをざっと眺めて、面白そうだなと思ったものを拾うのなら案外読めます。
どうしても意味がわからなかったら現代語訳の方を参照すればいいし、古典・古文嫌い!なんて言わずに、あまり難しく考えないで読んでみるといいですよ。
お手元に1冊。枕草子。
ですね。
今回は、暇なときに何をするか、清少納言に聞いてみたという話をしました。
今日はここまで。
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おわりに
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今日もワクワクする日でありますように。
千葉直樹でした。
ではまた。
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