見出し画像

後悔したくない症候群

妊娠6ヶ月に突入している。
これは出産までの妊娠期間が折り返しに入ったということで、現在残り時間は正味130日程度ということである。
約130日後(多少前後する可能性も)に赤子が生まれたら、その瞬間から心身ともに新しい命へ時間を費やすことになる。
ということは、自分だけの時間、夫婦だけの時間は残すところあと130日ということを意味する。

何をするにも、“今しかできないことをやっておかなければ”という気持ちが行動基準となりつつある。

というわけで、先日用事を済ませるついでに1人ランチをすることにした。
前から入ってみたかったスープカレーの店だ。赤ちゃん連れでは、思い立ったときに気軽に外食はできなくなる。

ここしばらくの間、無職の分際で1人で優雅にカフェなどに入って良いのかという気持ちが強く、こんなワクワク感は忘れていた。
東京に住んでいた頃は、仕事の昼休みに気になるお店を見つけてはそこでごはんを食べるのが毎日の楽しみだったのに。

店内に入ると、充満するスパイスの香りが空腹を刺激する。窓から景色が見える席についた。隣のテーブルでは、パーマンに出てくるパーヤンを連想させる雰囲気の女性がカレーを待ちながらスマートフォンを眺めている。
厨房側に背を向ける位置で座ったので、本を読みながらも店員さんの近づく足音がするたびに意識が反応する。

しかし、30分以上経ってもカレーは出てこない。パーヤンをチラリと見ると、とっくにカレーを食べ終え、メニューに再び目を通してスイーツを選んでいるようだ。
『あれ?オーダー通ってる…?』
ほのかな疑念が沸き起こったが、店内を見渡すと席は埋まっており忙しそうなので、もう少し待ってみることにした。

さらに待つこと15分余り。やっとカレーは手元にやってきた。おいしそう。
しかし、小一時間か…。私は無職で暇な妊婦ではあるが、これは一般の飲食店に比べてかなり待たされたほうだと思う。
細かいことを言うと、提供の際に「お待たせしました」の一言も無かった。

そのモヤモヤが余計なスパイスとなってしまい、結構お腹が空いていたはずなのにカレーの味は複雑だった。おそらくこの店に再訪することはないだろう。

この出来事を無理矢理ポジティブに考えるとすれば、産後いつかやっとひとりで出かける時間を捻出した!というタイミングで初めてこの店に来なくて良かった。その時に同じだけ待たされたとしたら、結構イライラしていたに違いない。
やはり、今しか出来なさそうなことは小さなことでも思いついた時にやっておくに越したことはない。

※見出しの画像は自分で作ったカレーとそのトッピング

#日記 #妊婦 #妊娠生活 #飲食店
#カレー #パーヤン #ポジティブシンキング

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?