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【速報】Block 2024年度Q2決算 詳細分析レポート

日本時間2024年8月2日(金)朝、Blockが2024年度のQ2決算を発表した。

<主要数値>
調整後EBITDA【評価:○(+0.74億ドル)】
実績:7.59億ドル コンセンサス予想:6.85億ドル 

EPS【評価:○(+0.08ドル)】
実績:0.93ドル コンセンサス予想:0.85ドル

※Blockのビジネスモデルは収益ではなく売上総利益(Gross Profit)が重要であるため、収益に関する数値評価は除外。

調整後EBITDA、EPSともにコンセンサス予想をクリア。
決算発表直後の株価は時間外取引で62.92ドルと5.04%の上昇

直近数期同様、決算発表後の株価は優れた反応を見せている。

3期連続で好決算を披露したBlockの好調要因を紐解こう。



※当記事は弊社のFinTechニュースサイト「NCB Library」からの抜粋です。
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※【開催決定!!】






1.  3期連続の最終利益黒字を達成

今期の売上総利益(Gross Profit)は前年比+20%の22.3億ドル。

Blockは業績をはかる主な指標において、収益ではなく、売上総利益を重視している。

理由は消費者向けデジタルウォレットのCash Appにおいてビットコイン取引収益が存在するためだ。

粗利益を部門別でみると、Cash App事業が前年比+23%の13.0億ドル(構成比58%)、Square事業は前年比+15%の0.92億ドル(構成比41%)という結果になった。

営業利益、最終利益も前年同期で改善。

営業利益は前年比+4.39億ドルの3.07億ドル、最終利益は前年比+2.97億ドルの1.95億ドルと、双方共に黒字転換となった。

Jack Dorsey CEOは2期前のFY23Q4決算における投資家向けレターの1行目でコスト削減に集中していることを報告したが、今期もその効果が数字に表れた。

今期の営業費用は前年比-3.6%の19.2億ドル。費用を圧縮しながら、売上総利益の成長(前年比+20%)を達成したことはポジティブだ

削減が顕著に目立ったのは一般管理費(人件費)部門。今期は前年比-13.8%の4.7億ドルと大幅に削減した。


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