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🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ[2020/7/6~12]


📰プレスリリース

📰食品流通のDXを推進する10X、コロナ禍の米国で急成長中の食品買物代行サービス「Instacart」リサーチレポートを公開

ネットスーパーを立上げ可能なサービス「Stailer」を提供する株式会社10Xは、米国において急成長中の食品買物代行サービス「Instacart」の戦略および日本における食品買物代行事業のポテンシャルについてのリサーチレポートを公開した。

コロナ禍中で一気に業績を伸ばしたInstacartを事例として取り上げながら、コロナによる市場の変化、日本における買い物代行サービスの可能性について示唆しています。

日本でのネットスーパーは全国的なプラットフォームが無く、各大手事業者毎に実施しているのが現状なため、中小の事業者ではほぼ未導入で、実施している大手でも採算が取れているのかは微妙です。

オンデマンドのグロッサリーサービス含め、このあたりの事情は特に日本では需要が先に来ることは無いので、供給側がどれだけ力を入れられるかで今後の市場規模が変わってきそうです。




🗾国内のニュース

🗾メルカリに氾濫「Uber Eatsクーポン」のカラクリ

外出自粛期間で一躍脚光を浴びた食事宅配サービス「Uber Eats」。その割引クーポンが、フリマアプリ「メルカリ」で格安で手に入る。「それって売っている側は得するの?」「本当に使える?」…メルカリに並ぶUber Eats割引クーポンのカラクリを見ていく。

注文者のテキストに決まって「もし、連絡がつかないなら、“お兄さん(配達人)”に食べてもらいます」と書いてあることから「お兄さん案件」という手法が流行っているそうです…。

支払いを受け取り後の現金払いにし、まったく連絡が取れない状態にしてドロン。
イタズラ注文の場合でもお店や配達人にはしっかり代金・賃金は支払われ、Uber Eatsだけがイタズラの補填と、割引クーポンの発行を行う。

何かと配達員の配送態度についてのニュースが取り上げられがちですが、(一部のユーザではあるものの)ユーザ側のモラルも高めていかなければいけませんね。



🗾タクシー宅配、恒久化を検討 コロナ対応、ニーズ高く 国交省

国土交通省は、タクシーが飲食店の料理を宅配する特例の恒久化を検討する。特例は新型コロナウイルス対策で4月から認めており、既に約1600社が参入。事業者の収入確保につながり、宅配ニーズの高まりにも対応できるため、継続を求める声が出ている。

既に約1600社が参入とありますが、タクシー会社って国内にそんなにあるんですね。(個人タクシーは1社カウントなのかな)

もはや人であろうが荷物であろうが料理であろうが、"運ぶ"という本質的な業務を追求していかないと今後は生き残っていけないかもしれません。



🗾新聞販売店が食品なども試験宅配

新聞の購読数が減少する中、釧路市の新聞販売店が購読先に設置された宅配ボックスに日用品などを配達する試験的な取り組みを始めている。

先週のnoteで人力車の宅配を取り上げましたが、北海道は何かと積極的ですね。
新聞販売店×宅配と言えば、以前の朝日新聞×出前館の取り組みを連想しますが、本取り組みはオンデマンドフードというよりもグロッサリー宅配に近いですね。



🗾くら寿司が挑む、マグロの「AI仕入れ」。新商品「AIまぐろ」を実食…プロの目はデジタル伝承できるか?

回転寿司チェーン大手のくら寿司が、マグロの買い付けにAIを使い始めた。新商品発表イベントのなかで、仕入れ時のマグロの質判別にAIを使うアプリ「TUNA SCOPE」の実験的な導入を発表。背景には、新型コロナ流行による海外買い付けの困難化に加えて、目利きとなる仲買人の後継者不足問題がある。

ついにマグロもAIが選んでくれる時代になりました。
本アプリ自体を一般ユーザが使うことは無さそうですが、マグロだけでなく様々な鮮魚のレパートリーが増えると、スーパーの鮮魚コーナーで大活躍しそうです。

こちらはプロモーション動画↓(なぜか音声が英語)


また、タッチレスの受付機を導入していくようで、コロナ禍中にいろいろとアップデートを図っていますね。(これは触ってみたい)



🗾月収100万円のUberEats配達員が大切にする「たったひとつのこと」

UberEatsで月収100万円。こんなウソみたいなことを成し遂げたのが、大村達郎という人物だ。稼いだ金額を聞くと……たくさんの質問が思い浮かんでくる。UberEatsの話を中心に過去のキャリアや今後の展望について、いろんなことを聞いてみた。

こちらは配達員のインタビュー記事ですが、とても濃い内容だったので取り上げてみました。
なぜそんなに稼げるのか。何か特別なことをしているわけではなく、あくまでも地道に最適化を図ってきた結果ということのようです。

1時間あたりに3件やることが平均と言われてるみたいなんですけど、なるべく1件あたりにかかる時間を減らすようにしている。1時間3件だと、1件あたり20分。これを4件にしたかったら、1件につき5分も削らなければいけない。この5分をどこで削るのか? ルートなのか、さっき言った装備なのか、ピックアップの時間なのか……それをひたすら考えている。

また、なるべく時間を削るためには、googleマップを使わずに頭に入れるエリア特性を把握しておく等、デジタルに頼るだけでなく、ある意味職人のように感覚を研ぎ澄ませないとこの壁は越えられなさそうです。




🌎海外のニュース

🌎UberがPostmatesを2850億円で買収することに同意

UberはPostmatesを、26億5000万ドル(約2850億円)相当の株式で買収することに同意した。 

買収が合意に至ったということで、これからはDoorDash・Grubhub(Just Eat Takeaway)・Uber Eats/Postmatesの三つ巴となりました。(しばらくはUber Eatsに統合されることなくPostmatesブランドは残るようです。)

現状のシェア率としてはDoorDashが一番ですが、都市別に見ると結構強弱があるので、これから各社がどのような戦い方をしてくるのか、引き続き注目です。

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出典:Second Measure


🌎ウーバーが食料品宅配を拡充、中南米・加で開始 米は月内に

米配車サービス大手の米ウーバー・テクノロジーズは、中南米やカナダの複数都市で同社のアプリを通じた生鮮食品宅配サービスを開始すると発表した。米国の一部都市でも月内にサービスに乗り出す計画。

「中南米ではリオデジャネイロやサンパウロを含むブラジルの11都市、チリの4都市等。米国では月内にフロリダ州マイアミとテキサス州ダラスでサービスを開始する見通し。」とのことで、各国各都市で開始とのこと。

また、カナダでは「主要都市モントリオールとトロントで展開し、小売大手ウォルマートなどからの注文が可能となる。」とあるように、まさかここでもウォルマートが登場してくるとは。
ウォルマートは自社でも積極的に宅配を推進していますが、大量&定期需要だと自社サービスを、少量&突発需要だとUber Eats経由、みたいな形でうまく住み分けを考えているのかもしれません。


余談ですが、Uberはボートも始めるみたいですね。デザインめっちゃかっこいい。




以上。

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