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なずな の おうた

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noteに載せた詩をまとめたものです。 ピヨピヨな言葉たちですが、一文字一文字丁寧に書きました。
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2022年7月の記事一覧

【詩】『家畜』

【詩】『家畜』

あたしは家畜だ 今気がついた

ごはんを食べて うんちもおしっこもして
食べた後は寝て 中途半端に散歩して
頭を働かせないで ぼんやりうすのろ息をして

公園のベンチに腰掛けながら
ようやく自分の身分に気がついた

あたしは家畜だ
自分の体を持て余しているのは 誰かに消費される為なのだ

だってそうでしょ
豚や牛があんなに貴いのは 命を削って 消費されていくからでしょう

あたしもそうなんだ
誰か

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