ブレークスルーのイノベーティブ・ポイントに必要なバディの存在〜「アストリッドとラファエル」からのインスピレーション
「社長にはADHD(注意欠如多動症)の特性を持つ人が多い」──。
取材だけでなく日常生活でもよく聞くフレーズだが、これは都市伝説なのだろうか。
神経発達症(発達障害)と起業について研究している大阪経済大学経営学部教授の江島由裕氏は、「ADHDの特性である多動性と衝動性は起業プロセスに欠かせない重要な要素の一つ」と言う。
さらに、「ADHD起業家は『生き方としての起業』を選択する傾向がある」とも分析する(文中敬称略)。
この記事を読んで、ちょっと昔に、作家の渡辺淳一氏と、将棋の羽生善治元・名人が打ち出した「鈍感力」を、もう少し学問的に解明したものかもしれませんね。
とともに、
ふと、最近、嵌まっているフランス・ベルギー共同製作による刑事ドラマ『アストリッドとラファエル』で描かれている、
主人公の1人、アストリッド・ニールセンが自閉症となっていながら、それを特技や特性や長所として活かせると気が付いた、もう1人の主人公、ラファエル・コストが、
自分の大らかで、づぼらだけれども直観が鋭く行動的で、粘り強く捜査を継続するスタイルとで、彼女とバディを組めば、“最強の二人”となるのではないかと思い至り、積極的に彼女を、自閉症的な世界から、社会に連れ出し、捜査を解決に導くことで、
お互いが信頼感を深めて、捜査どころか、自分たちのプライベートライフにまで影響を与え合うストーリーテリングにより、今や、第4シーズンまでドラマが継続して、本国のフランスとベルギーでは、第5シーズンまで撮影中という、一大人気シリーズとなっていることと大きな関連があるのではないかと思ったのでした。
すなわち、これまでは、一般的な「通常者=凡人」からは、短所や障害や不適格と思われていたことが、実は、現在、あらゆる面で閉塞感にさいなまれている人類の未来にとって、ブレークスルーの可能性を秘めたイノベーティブ・ポイントになるのではないかと思うのです。
その際の必要要素として、その人単独というよりは、もう1人の相棒=バディは、その人の長所を引き出すことができる人との組み合わせが必要なのではないかということを示唆しているように感じられました。
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