池淵竜太郎RyutaroIkebuchi『竜之独白 Ryu's Monologue』

編集者、音楽プロデュース、 ジャズシンガーMAYA親睦会『MAYA倶楽部』管理人、音楽…

池淵竜太郎RyutaroIkebuchi『竜之独白 Ryu's Monologue』

編集者、音楽プロデュース、 ジャズシンガーMAYA親睦会『MAYA倶楽部』管理人、音楽集団『音美都』後援団体『音符美都』副会長、日本文化を世界に発信するインターネットラジオ『鎌倉ワールドラジオ』コメンテイター、千葉を共助の精神で元気にする『いっぱい坂倶楽部』監事を務めています。

最近の記事

半世紀前のグルーヴィーな「セサミストリート・キッズ」も間もなくアラカンだの巻

サイコーにグルーヴィーなハーモニカ♬ Sesame Street Original Closing Theme (Full, HQ) なんと、半世紀も前の、1970年代初頭ですぜ。 これを聴いて育ったキッズたちは、天然でグルーヴとは何かをカラダでおぼえたことでしょうね。 ジョー・ラポーゾ、ジョン・ストーン、ブルース・ハートが制作したテーマソング「セサミストリートのテーマ」(セサミストリートのうた)は1994年以後、日本の高等学校の音楽教科書に何度か掲載されている。

    • フレデリック・ショパンに憧れ、ショパンのリーインカーネーションであると確信して、そういう人生を歩んだ『セッションマン』

      先日、好評を博している、ニッキー・ホプキンズの生涯を描いた映画『セッションマン』はなかなか面白かったのですが、 製作者の意図どおりの発言を引き出そうとするあまり、インタビューされる相手が目まぐるしく変わり、誰が何を言っているのか、今イチわかりませんでしたね。 とともに、音源が、ニッキーがどこのパートを弾いて貢献しているのかが、かなりわかりにくい。 個人的には、やはり、ローリング・ストーンズの『シーズ・ア・レインボー』が印象に残りましたが、 同じセッションマンのピアニス

      • 黒っぽい音楽には、それぞれ理由があった。「プレイ・ザット・ファンキー・ミュージック、ホワイトボーイ♫」

        黒っぽいのがクセになる。 シリーズ 【ハードロック冬の時代に 悪戦苦闘編】 黒人じゃないのに 黒っぽかったのは 何故? それぞれ やはり 理由がありましたね。 【長文注意の趣味の世界ですので悪しからず】 *** Play That Funky Music by WILD CHERRY 2020/04/24 Infinite Waves 説明 ⬇︎ Description ディスコ時代にワイルド・チェリーのロックはマッチしていなかった。 演奏していたディスコ

        • ストーンズに愛された男ニッキー・ホプキンズは、七色の虹を駆け抜けたか

          劇場映画『セッションマン』は、必見&必聴ですね。 ニッキー・ホプキンズを知ったのは、彼の活動後、かなり後のことで、iMacのCMソングで、あまりにも印象的なピアノの音色に心を奪われて、思わずこのマシーンを買いたくなったものです。 結局、職場でiMacを購入することになったので個人所有はしませんでしたが、色とりどりなカラー・ヴァリエーションがチョイスできるPCは画期的であり、まさにイノベーティブでしたね。 ニッキー・ホプキンズについては、このサイトもオススメです。 ht

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          「悲しき闘牛」から、苦甘い“ビタースウィート・サンバ”の経験を経て、「ライズ RISE」で、文字通りカンバックを果たした男、ハーブ・アルパート

          1970年代に若者だった人たちは、彼の名前と代表曲の名前を知らなくても、深夜放送のテーマソングとしてのこの曲を聴いたことはあるでしょうね。 ハーブ・アルパート=HERB ALPERTの「ビタースウィート・サンバ Bitter Sweet Samba」 「Bittersweet Samba」 (ビタースウィート・サンバ) とは、トランペット奏者で音楽プロデューサーであるハーブ・アルパート(Herb Alpert)による「ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス」の1965

          「悲しき闘牛」から、苦甘い“ビタースウィート・サンバ”の経験を経て、「ライズ RISE」で、文字通りカンバックを果たした男、ハーブ・アルパート

          【ロックは技巧ではなくスピリッツだの巻】

          本日は、とあるライブハウスで、とあるロックと称するバンドの演奏を聴いたのだが、どうにも納得できませんでした。 そのライブハウスの一番重要な壁には、ジミヘンこと、ジミ・ヘンドリクスのポスターが貼ってあったのにもかかわらず、キミたちのジミヘン精神はどこに逝ってしまったの? という感じ。 ロックは、ギターとベースとドラムス&ヴォーカルが揃って、大音量で演奏すれば、それがロックになると思ったら大間違い。 ジャズのビッグバンドの形態にもかかわらず、そこにロックのスピリッツが込めら

          【ロックは技巧ではなくスピリッツだの巻】

          怨歌「サマータイム」の真実と、勝利への讃歌としての「フィーリング・グッド」

          日中は、まだまだ真夏を思わせる残暑が続きますが、夜になると、少しずつ、往く夏を惜しむかのような雰囲気になってきたように感じられますね。 そろそろ、「サマータイム」を歌うのが憚れる季節になりつつあるので、ちょっとだけ、あの歌の成り立ちについて語ってみたくなりました。 元来この曲は、白人の売れっ子作曲家だったジョージ・ガーシュインが、米国南部の黒人たちの悲劇的な生涯を描いたオペラ『ポーギーとベス』の劇中で、 悲劇の主人公クララが、泣き止まぬ我が子をあやすために、 逆説的に

          怨歌「サマータイム」の真実と、勝利への讃歌としての「フィーリング・グッド」

          悲しいニュース、再び〜セルジオ・メンデスさんの訃報が…。Sergio Mendes e Brasil 2024 para sempre

          この方は、ピアニストとバンドリーダーにして、とにかく、ブラジル音楽のミュージシャンの、まだ、それほど世間に知られていなかった楽曲を世界に紹介すべく、親しみやすくグルーヴィーなアレンジを施して大ヒットとした名人でしたね。 たとえば、代表曲の「マシュ・ケ・ナダ」は、ブラジルのシンガーソングライターのジョルジ・ベン(後に、ジョルジ・ベン・ジョールと改名)のオリジナル曲を、見事にダンサブルで情熱的なサンバとして打ち出して、自身の楽曲とともに、オリジナルの方もヒットさせたところに価値

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          復活&再生の切っ掛けは、熱いシャワーを浴びることかな〜『スティング』で、“伝説の詐欺師”が体現した復活と、諦念

          復活&再生の切っ掛けは、 熱いシャワーを浴びる ことかな。 https://www.facebook.com/share/p/YpuLTq1gh6UKxP8U/ この映画『スティング』で、ラグタイムという、それまでは、世間から完全に忘れ去られていた音楽を知り、スコット・ジョプリンという、この、差別意識がどっぷりと蔓延していた時代に、黒人の腕利きミュージシャンとして活躍していた作曲家兼ピアニストの存在を初めて知りました。 確か、何回目かのリバイバル上映の際に、FM東京の番

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          「アストリッドとラファエル」を観て、「ふたりでひとり」に想いを馳せる

          このところ、主催予定だったライブが、台風の影響とはいえ延期になったり、最近の状況が自身の希望とはかけ離れている結果に見舞われたりと、たぶん、バイオリズムが最悪の状況であると自覚しております。 そんな訳で、撮り溜めていた、フランスとベルギーのテレビ局の合作ドラマ「アストリッドとラファエル」の第1シーズンの後半部分を初見しました。 主人公は、自閉症に悩みながらも、その特異な能力によって、難事件となる犯罪捜査に対して多大な貢献をするアストリッド・ニールセンと、 刑事として有能

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          “ラピュタ”でもっとも好きなシーンは?

          『天空の城ラピュタ』は、当時の名画座で観て、感激しました。 ロードショー公開で観なかったのは、事前期待としては、あまり関心がなかったからなのかもしれませんね。 それが、名画座の小さなスクリーンで観ても、その世界観に圧倒されて、いわゆる、ジブリ映画の中での一番のお気に入りとなりました。 https://www.facebook.com/share/p/LE2cz4KGbCeKiGeX/ そして、個人的な名場面は、シータを助けたパズーが、彼女の身の上話を聴いた直後に、自身

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          高石ともやさんの猪突猛進と「私の失敗」

          訃報とともに、 過去のアーカイブ記事「私の失敗」を読ませていただきましたが、 思い立ったら猪突猛進。 振り回された人たちがたくさんいたのでしょうが、ご本人は、思い残すことが少ない人生だったのかもしれませんね。 お悔やみ申しあげます たかいし・ともや  昭和16年、北海道雨竜町生まれ。 41年に「想い出の赤いヤッケ」でデビュー。 メッセージ・フォークの旗手として、ギターを背負い全国を巡る。 44年末に活動を休止し、渡米。 46年にザ・ナターシャセブンを結成し、京都で活動

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          アラン・ドロンの訃報に寄せて、2題

          アラン・ドロンが亡くなったので、 フランス語版ウィキペディアが詳しい(裏社会との繋がりも含めて)ですね。 日本語版は別内容(短縮版風)ですが、一応貼り付けておきます。 個人的に好きな、彼が主演した映画は、『フリック・ストーリー(デカ物語)』だったりしますね。 この映画は、実話を脚色したフィクションですが、“公共の敵”と呼ばれたエミール・ビュイソンを逮捕する際の関係者によって証言が食い違っている(ビュイソンに手錠を掛けたのは誰だったのか)のですが、逮捕する際に大きな役割を

          アラン・ドロンの訃報に寄せて、2題

          名古屋城観光こぼれ話

          名駅からのショート観光こぼれ話 名古屋の地元の人たちは、とにかく略称が大好きですね。 名古屋駅は名駅、 名古屋城は名城、 ナゴヤドームやバンテリンドームは、ナゴドとは呼ばずに、タクシーで行き先を告げる時には、ただ単に 「ドームに行ってください」 と言うと大変喜ばれます。 以前、落合ドラゴンズが強かった頃には、よく、東京から名古屋に遠征応援をしたものですが、ドラゴンズユニフォームに身を固めて、行き先をドームと告げると、 運転手さんが機嫌が良かったのか、 あの、エグ

          四半世紀前に見たマンガ作品が、遂に実写ドラマ化に〜「七夕の国」

          この作品、約四半世紀前に見たマンガだったんですが、ものスゴく印象に残っていた(当時は、『寄生獣』の作者だとも知らずに)ので、これを実写化してくれるのならば、是非とも観たいですね♥👏♫ 『七夕の国』 (たなばたのくに)は、岩明均による超能力とミステリーを取り込んだ伝奇SF漫画作品。 『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて1996年第38号から1999年第6号にかけて不定期連載された。 1997年から1999年にかけてビッグコミックス(小学館)より全4巻が刊行され、20

          四半世紀前に見たマンガ作品が、遂に実写ドラマ化に〜「七夕の国」

          フランスの裏通りのミュゼットと、ヨーロッパの片隅の哀愁を漂わせたジプシー=マヌーシュジャズのコラボレーション

          先日の渋谷公園通りクラシックスのAMO&The Notes of Musiumの初コラボレーションライブは、本当に素晴らしかったですね。 AMO=Authentic Midget Orchestraは、フランスのパリの裏通りの賑やかな心躍らされるミュゼットを存分に楽しむことができました。 とともに、 ヨーロッパの片隅の、ジプシージャズの哀愁を漂わせた、The Notes of Musiumのデュオの調べが、 心地良いアクセントとなって、さらには、セッションとして合体し

          フランスの裏通りのミュゼットと、ヨーロッパの片隅の哀愁を漂わせたジプシー=マヌーシュジャズのコラボレーション